新入社員へ贈りたい言葉シリーズ終了の後日談

前回の記事で、2019年以来続いていた「新入社員へ贈りたい3つの言葉シリーズ」は終了となった。

終了を正式に宣言したのは先月の記事でだったが、昨年同シリーズを投稿し終えた直後にも、終了を検討していることを公表していた。

その時からおよそ1年の時間があったが、読者から終了を惜しんだり、継続を望むメールは一通も送られてこなかった。(悲しいけど…)

そして、先の記事で紹介した通り、このシリーズは毎年3月が書き入れ時だったのだが、今年は昨年までの4年分×3本の計12本が見事なまでの空振りだった。

その結果も、幕を下ろす決断へとつながった。

この企画も完全に終焉を迎えたな…

そう実感して、最後は悔いが無いように終えたつもりである。

今日は長年続いた同シリーズを終えるにあたっての舞台裏と終了直後の率直な心境をお話しさせてもらいたい。

・本当は3年前に世に出るはずだった記事

5年間の締めを飾る言葉となった「やる気のない社員は意外にいる」は過去に当ブログで登場した人物が多数集結したため、総集編のようなイメージを持った人もいたかもしれない。

しかし、実のところ、あの記事は元々2019年のゴールデンウィーク頃に投稿するつもりだったものである。

その年は平成から令和へ元号が変わることに伴い、祝日が変則的になり、ゴールデンウィークは10連休になる人も多数いた。

ただでさえ仕事に慣れない新入社員が勤務開始1ヶ月で10連休を経験したら、連休明け前夜には堪らなく憂鬱な気分になるだろうな…

そう感じた私は、彼らに向けて「この世には、やる気がない正社員も大勢いるのだから、気楽な気持ちで働いてほしい」というメッセージを送るために、同記事を投稿するつもりだった。

ところが、私はその連休中に上京後初の帰省をすることになり、すっかり休暇を満喫していたことで、本来であれば10連休の間に終わらせるはずだった「ふざけるな日雇い派遣シリーズ」や「ペンパルサイトで知り合った人と実際に会ったらどうなるのかシリーズ」の投稿が大幅に遅れ、その割を食う形で、発表の機会を失ってしまった。

その時は、時期を見計らって投稿するつもりだったので、「翌2020年の新入社員向けにでも…」と考えていたが、コロナの蔓延により、社会情勢は一変。

テレワークの普及、くだらない社内行事やしょうもない研修の自粛などによって、(社会は良い方へ向かっているものの)仕事にそれまでのようなストレスを感じる人も減ったのか、仕事関係の記事が前年程のアクセス数を集められなくなり、新入社員向けの言葉も変更せざるを得なくなった。

その結果、記事の発表は無期限延期となり、下書きが出来上がっていた原稿はストック用のフォルダの中で眠ることに…

そうしていたら、いつの間にか3年も経過していた。

通勤地獄の再来のように、昨年からコロナ前の悪夢も徐々に蘇りつつあり、今年で新入社員へ贈る言葉シリーズが終了することになるので、「3年間封印していたネタを世に出すには今しかない!!」という流れになって、今年ようやく日の目を見ることになったのである。

・「やめる」って言っちゃったけど…

43日、すべての投稿を終えた私は「これで最後だ…」と若干の寂しさを感じつつも、ホッとした気持ちが強かった。

もう来年以降は、この時期にバタバタする必要はない。

5年間続いたシリーズをネタ切れや投稿忘れのようなトラブルも起こさず、前段の通り、数年間眠らせていた記事も無事に送り出すことも出来た。

私にとって、思い残すことなど何もない。

はずだった。

投稿後数分が経過した頃、最新記事のプレビュー画面を見て、あることに気が付くまでは。

このブログでは、パソコン(最大化した場合)で見たら右側のサイドバーに、スマホで見たらページの下部に直近のアクセス数上位10本が表示される。

その中に、新入社員へ贈る言葉シリーズが4本も食い込んでいたのだ。

しかも、1本が圏外に漏れたと思ったのもつかの間、今度は別の記事が入ってきた。

そのコーナーは設置して3年になるが、こんな光景は初めて見た。

新入社員へ贈る言葉シリーズは、3月全体で見たら空振りだったものの、月末辺りから少しずつ勢いを吹き返し、今年度版をすべて投稿し終えた頃には、今までにない程の盛況ぶりだったのである。

もちろん、私宛のメール連絡こそしなかったものの、別れを惜しんで駆けつけてくれたり、最後の5年分総決算、振り返り15連発からリンク先の記事を閲覧してくれたことで一時的にアクセス数が増えた可能性もあるだろうが…

こんなに盛り上がっているのなら、やめる必要なくない!?

と思った。

だけど、もう「やめる」って言っちゃったから、今さら引き返せない。

「未練なんてない」と思っていたはずなのに…

「新入社員へ贈る3つの言葉シリーズ」は終了となったが、今後は単発や別の企画として、新入社員へのエールをお送り出来たらと思う。

ただし、来年の41日に「復活しました!!」というエープリルフールネタとしての再登場する不謹慎なことだけは絶対にしないと宣言する。

追記:2024/4/1 2024年も一本だけ投稿しました)

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