予報を外した天気予報へのクレームで注意すべきこと

2025年が始まって二週間が経つが今年は最悪のスタートを切っている

なぜなら、新年早々ずっと風邪を引いているからだ。

ほとんどの症状は収まりつつあるが、咳だけはまだ続いている。

原因はいろいろあるのだろうが、特に年明けの寒さは堪えた。

だからと言うわけではないが、こんな感情が湧いてくるのである。

「年末年始は10年に一度の暖冬」なんて言っていた天気予報よ

ふざけるな!!

数日前に最高気温11℃と言いながら、実際は4℃台の日もあったぞ!

予報よりも67℃も低いのは、明らかに誤差の範囲で収まるものではない。

・問題なのは外れたことよりも…

天気予報が当たらないのは今に始まったことではない。

そして、外れたしても、謝罪も撤回もせずに「急に気象条件が変わっただけさ」と言わんばかりに、しれ~と予報を変える。

天気という人間ではコントロールできない存在を扱っているためか、「だってしょうがないじゃん?」と開き直っているようにすら感じる。

この記事で紹介した「今年の夏は例年より暑くなる」の時もそうだった。

新社会人に対して、

「言い訳するんじゃねえ!!」

「どんなに頑張っても、外れは外れなんじゃあ!!」

「反省せず、自分の誤りを認めない奴に、成長なんか出来ないんじゃあ!!」

と説教しながら、「社会人は結果がすべて論」を展開しているサラリーマンの皆様には、ぜひ彼らにも社会の厳しさを叩き込んでやってください。

また、最近はネットの釣り動画や広告みたく、少しでもクリック数を稼ぎたいのか「数十年に一度の」、「歴史的な」などという目を引くフレーズを乱発している。

当然、その予想が外れたことや、過去の発言を検証しない姿勢に対して、反感を持っているのは私だけではない。

大晦日から元日に向けては、さすがに暖冬という予報は姿を消し、徐々に「冬らしい天気」と言ったり、降雪を予報することが増えた。

そうした予報を報じる動画や記事には辛辣なコメントも少なくなかった。

10年に一度の暖冬じゃなかったのか!?」

「言っていることがコロコロ変わっているじゃないか!?」

私も同じようのことを言いたい。

だが、「その文句を言う場所はそこで良いのか?」という点は注意しないといけない。

・すべて同じ「天気予報」ではない

まず、大前提として、予報は各社が独自に行っている。

1993年までは気象庁が発表した情報を各メディアが報じていたが、気象業務法が改正されたことで、「天気予報の自由化」が始まった。

これによって、気象庁以外の民間気象会社が、独自の天気予報を発表できるようになり、それまで行われていた「都道府県単位」、「一日ごとの天気予報」から、より細かく詳しい場所で、3時間ごとなど細かい時間に区切った天気予報が可能となった。

ウェザーニュースと気象庁の予報が違うのはなぜ?|FAQ – ウェザーニュース

当然、すべての天気予報が「今年の年末年始は暖冬になるでしょう」というわけではない。

実際に年末年始は「冬らしい」天気になったり、大雪に注意を呼びかける予報をしていた媒体もある。

2025-2026年 年末年始の天気予報:特に30日頃から日本海側で大雪に注意 冬型持続で冬らしい寒さ(12月10日更新) | Weather X | 日本気象協会

しかし、我々はそれら各媒体を区別することなく、全部まとめて「天気予報」と認識しがちだ。

「スマホにインストールしているアプリしか見ない」、「お気に入りのアナウンサーが登場する番組しか見ない」というこだわりを持つ人は別かもしれないが、ほとんどの人は、たまたま流していた番組や、検索で上位になったり、分かりやすいサムネイルが出ていたサイトの情報を見ることが多く、次回もまた同じ天気予報を見るとは限らない。

その結果、一週間前は暖冬を予想する番組を見た人が、その予報が外れた怒りを、たまたまその日見ていた別の天気予報にぶつけている可能性もあるのだ。

すごく単純化すると以下のようになる。

12/24

天気予報A年末年始は暖冬

天気予報B年末年始は冷え込む

視聴者X天気予報Aのみを見て「年末年始は暖かくなる」と安堵

12/31

天気予報A年明けは寒さに注意(しれ~と変える)

天気予報B年明けは寒さに注意(ほぼ予報通り)

視聴者Xたまたま見た天気予報Bに「お前たち天気予報はこの前まで『年末年始は暖冬になる』と言っていただろう!?」と激怒する

天気予報Bにとっては甚だ迷惑な話であり、そんな言いがかりを付けられても、

「いや、それ言ったの私たちじゃないんですけど…」

「文句を言わないといけない人が違います」

と困惑してしまう。

・間違った場所へ苦情を入れても相手にされない

私がそのことに気になったのは、動画やネット記事のコメント欄に目を通していた時のことである。

最初は「自分と同じように天気予報が外れたことに激怒している人を探そう」という気持ちで見ており、実際にそういうコメントも多かったのだが、気になったのはそれが書き込まれているページだった。

そのほとんどは、「ここ数日は寒くなる」と報じる年明け間近のページで、「お前たちは『今年は10年に一度の暖冬だ』と言っていただろう?」とそれまでの予報を翻したことへの怒りだった。

感情的には同意できるが、前段で指摘した通り、「その予報を出していたのが、その媒体だったのか?」を考えると、そこで怒りをぶつけるのは正しいとは言えない。

「年末年始は暖冬になる」と報じているページに対して、

「予想は外れているぞ!?」

「何が10年に一度の暖冬だ!?」

と書き込みことが筋だと思う。

しかし、そうしたページのほとんどは最新のコメントが数週間前で、クレームどころか、そもそも閲覧すらされていないようだった。

これは良い傾向とは言えない。

本気で「予報が外れたぞ!!」と怒りを表明したいのであれば、その発言がなされた場所で行うべきなのだが…

文句は言いたいけど、その発言元を探って、突き止めてという作業には労力が伴うため、そこまでの手間はかけたくない気持ちも分かるが、見当違いの場所へ苦情を入れても、当事者は彼らも聞く耳は持たないだろう。

一方で、天気予報を発信する側は、予報が当たったか否かの結果発表を独自に公表して頂きたい。

それが理不尽な言いがかりから身を守るための一番の方法なのだから。

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