Hi! Penpal!は交流ではなく出会いの場だと考えた方がいい

前回2年半連絡を取り合っていたスペイン人と別れた話をした。

彼と知り合ったのは2018年の夏頃だった。

前回はそう書いたのだが、これはあくまでも私が思い出せる限りの話であり、実際にその頃だったのかは自信がない。

彼と出会ったのはHi! Penpal!であり、このサイトでは送信から1ヶ月経過するとメッセージが消えてしまう。

そのため、初対面の時の記録はすでに抹消されており確認ができない。

これは何年も前の記録が保持されているInterPalsとの違いである。

というわけで、彼との最初の方のやり取りも正確には覚えていない。

彼とはHi! Penpal!では23ヶ月程やり取りを続けて、その後はLINEに移行した。

Hi! Penpal!でやり取りをしていた時は、彼とは1ヶ月以上連絡を取り合わないことはなかったため、メッセージの返信を繰り返せば、いつまでも連絡を続けることが可能だった。

しかし、メッセージが残っている内に返信をしなければ、送信先は消えてしまう。(友達リストに登録すれば相手の連絡先を保存することはできる)

そんな時は、年齢・性別・居住地・言語の4つを手掛かりに再度検索するのだが、これがなかなか出てこない。

しかも、相手が一定期間ログインしないと連絡先へつながるプロフィールが表示されないため、二度と連絡が取れない可能性が非常に高くなる。

また、メッセージの記録も消えてしまうため、どんな会話をしていたのかも振り返ることができず、完全に私の思い出の中だけの存在になってしまった人たちもいる。

今日はそんな人たちの話をしたい。

・あの人はどうしているのだろう?

・①:日本のアニメに興味がある中国人

今回の企画を始めるにあたって、最初に思いついたのが、当時20歳だった中国人の大学生(男性、仮名:A)である。

最初の数人は最初のメッセージに返信したら、二度と返事が来ることがなかったため、ひょっとすると、「私の返信は相手に届いていないのではないか」と疑っていた。

そんな中で、初めてちゃんとしたやり取りが上手くできた相手が彼である。

彼は日本語を勉強していると言っていたが、私との間で使用する言語は英語だった。

彼は日本のテレビアニメが大好きで、私にメッセージを送ってきた理由も、日本のアニメ制作会社でインターンを経験したいと思い、情報を集めていたからだった。

彼曰く、中国のテレビ番組は(アニメに限らず)政府から検閲されているため、非常につまらないらしい。

彼は子どもの時から衛星放送を見ることができるほど裕福な家庭に生まれたようで、子どもの頃に夢中だった番組は常に日本のテレビアニメだった。

そんなことから、自然と日本でアニメ制作の仕事をしたいと思っていたのだが、残念ながら、私が調べた情報では、彼が希望する会社ではインターンを受け付けていなかった。

その後の私たちは日常の些細なできごとや、お互いの国の話をした。

私が彼の話を聞いていて感じたのは、彼は「自分が人からどう見られているのかをかなり気にしている」ということだった。

たとえば、「自分が使う英語に間違いはないか?」とか「日本人は中国人のことをどのように思っているのか?」など、それは自意識過剰なのではないかと感じたほどだった。

これまで他所でも、何人かの中国人と話をしたことはあったが、ここまで、他人の目を気にしている人はいなかった。

そんな彼だったが、2ヶ月程、連絡を続けていると、Hi! Penpal!の使用をやめ、数日後にアカウントを削除すると宣言してきた。

私は彼にLINEのアカウントを教えたが、彼はLINEを利用していなかった。

その連絡が彼との最後のやり取りになり、数ヶ月後、彼の様子が気になった私は彼の情報を検索したが、本当にアカウントを削除したのか、彼を見つけることはできなかった。

・②:日本語を勉強している韓国人

次に私の記憶に残っているのは私と同じ歳の韓国人女性(仮名:B)である。

彼女はソウルにあるゲーム会社に勤めていて、日本への転勤の最終候補者に残ったことから、日本語の勉強と日本の情報を得るために連絡してきた。

ちなみに、これは全くの偶然だが、その転勤(になるかもしれない)先は私の出身県だった。

彼女も先ほどの中国人と同じく、幼少の時から日本のテレビアニメに親しみ、マンガも読んでいたそうである。

日本語検定3級(N3)を所持しているらしく、私との会話もすべて日本語だった。

さらに、今度は2級を受験するということで、細かい日本語の違いが主な会話のテーマだった。

日本語が全く話せない人に英語で日本語を教えることは大変な労力が必要だが、ある程度の日本語ができる相手に些細な違いを教えることは比較的簡単である。

たとえば、彼女が知りたがっていたのは

・「家」と「住まい」の違い

・「少女」と「女の子」の違い

・「恋人」と「愛人」の違い(試験にはこんな言葉が出てくるのか?)

である。

その他にも、敬語ではない友達言葉の使い方や、私の地元の様子、日用品の物価の話をすることも多かった。

彼女とはそんな話を1ヶ月ほど、毎日のようにしてきたのだが、こんなメールが送られてきた。

韓国人女性B

早川さん。

今まで日本語を教えてくれて、本当にありがとう。

私は日本へ行くことが出来なくなりました。

だけど、あなたのことは絶対に忘れません。

バイバイ

え!?

何これ!?

私、フラれたの?

私はこれからも連絡を続けないかと提案したが、彼女からの返信はなかった。

最後のメッセージを送ってから1ヶ月が経過する前に、再度メッセージを送ったが、その時も返信はなかった。

先ほどの中国人男性のように、数ヶ月経って、改めて、彼女の情報を検索したが、二度と見つけることはできなかった。

彼ら2人と出会ったのは、もう3年ほど前のことになるが、私がHi! Penpal!を使い始めた時のことなので、今でもよく覚えている。

彼らは一体何をしているのだろうか?

今回の記事を書くためにもう一度彼らのプロフィールを検索してみたが、やはり見つけ出すことはできなかった。

彼らと会うことは二度とないだろう。

親しくなった人からの連絡が突然途絶えることは他のサイトでも珍しくないが、当時のメッセージもすべて消えてしまうのは何とも切ない。

まるで、楽しい旅行へ出かけたはいいが、写真を1枚も取らなかったため、自分の記憶の中にしか残らず、どことなく寂しさを感じることと似ている。

「思い出」だけでも残っていればマシかもしれないが、絶えず記憶の忘却を恐れることになる。

そうならないためにも、Hi! Penpal!で出会った人と長期的な関係を築きたい時はなるべく早期に別のアプリへ移動するか、会話の内容はwordやメモ帳に保存しておくことをおすすめする。

・おまけ

前回のスペイン人に加えて、今回紹介した2人は私がHi! Penpal!で知り合った人の中で最も印象に残っている人たちである。

そして、もう一人忘れられないのが、このブログを始めるきっかけを作った某国のバックラーである。

彼もHi! Penpal!で出会った思い出深い人物である。

いや、本当にどうでもいい話だけど…

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