先週末、私は自宅近くのマクドナルドを訪れた。
帰り道は買い物をすることもあり、持ち帰りではなく、店内で食事をする予定だった。
昼時は大変混雑する店舗なので、混雑を避けるために時間をずらして午後3時頃に入店した。
・一体どういう神経をしているのか?
ところが予想に反して、店内は満席。
空席を求めて店内を一回りしても、どのテーブルも人で埋まっており、座る席がなく立ち尽くしている人も何人かいた。
私はやむを得ず、持ち帰りに変更しようとカウンターへ向かった。
その時、ちょうど一人の客が食事を終え、席を立ったため、私は運よくその席に座ることができた。
これで一安心…
ところが、着席してすぐに目に飛び込んできたのは、両隣のテーブルでドリンク一杯だけを前に、スマホの充電をしている人たちの姿だった。
彼らはハンバーガーを食するわけではなく、ただ無言で充電中のスマホを扱っている。
ふと店内を見渡すと、同じようなバカ者が何人もいた。
彼らの多くは、電源付きの席に座っており、明らかに「充電」が目的であることが見て取れた。
ドリンクも店内のコンセントを利用するためだけに仕方なく購入しているのだろう。
私はその様子を見て腹が立った。
何でこんなにも図々しい連中のために、店内で食事をしたい人たちが、立ったまま待たされなければいけないのだろうか?
お店の方も、たかだか数百円のドリンク一杯で、長時間席を占領され、電気代まで払わされるのは堪ったものではない。
回転率の高いファストフード業態であるマクドナルドにとって、顧客一人あたりの滞在時間が長すぎることは経営上の大きなリスクとなる。
そもそも、彼らは一体どういう神経をしたら、そんな破廉恥なことが出来るのだろうか?
いつから日本人は、いつから周囲への配慮を失い、「貰えるものは貰っておく」という欲深い打算的な姿勢で生きている自己中心的な人間だらけになってしまったのだろうか?
「ドリンク一杯だけでも、ちゃんと商品を買っているし、無料開放されている店内のコンセントを使うことの何がいけないの?」とでも開き直るつもりだろうか?
こういう連中こそが「自分たちが恥ずかしいことをしている」など考えもせずに「日本は外国人に治安を脅かされている…」とか大真面目に言っているのだろう。
外国人よりも貴方の方がよっぽど社会に実害を与えています。
・値上げは百害あって一利なしの汚客から
ここ数年、マクドナルドに限らず、原材料費やエネルギーコストの高騰、円安の進行、人件費の上昇などで値上げをする飲食店が急増している。
状況を考えると値上げ自体は仕方ないと思える。
しかし、その一方で、くだんの状況なども考えると、もっと根本的に見直すべき問題があるのではないか?
マクドナルドのように、座席にコンセントを設置して、自由に使えるようにすると、私が遭遇した電力乞食のように、ドリンク一杯で何時間も粘る汚客が増え、店内の回転率が下がり、真面目に食事をしようとしている客が不便を被っている。
それはお店にとっても、他の客にとっても立派な「迷惑行為」である。
こんな理不尽な状況を打破するにも、商品の値上げを繰り返す前に、店内の電源利用を有料化する方が先ではないのか?
たとえば、コンセントの利用料として、「15分につき1,000円-購入商品の価格」というように課金制度を導入するとか。
この制度では、ドリンクを200円で購入した客がパソコンの利用やスマホの充電などで30分間コンセントを利用したい場合、「1,000円×2(30分)=2,000円」から200円を引いた1,800円を支払うことになる。
金額については特に根拠はないが、「これくらいだったら、お店も他のお客も納得するだろう」と思って、私の主観で考えた。
そんなことをしたら「サービス低下による客離れを引き起こして~」などと反論する者も現れそうだが、ドリンク一杯で長時間居座る人間が店にもたらす利益などたかが知れるし、そんな乞客を廃したところで、影響は微々たるものだろう。
というか、そんな人間が「自分は客として、店に金を落としてやっている」と勘違いしているからこそ、満席で長時間の充電という図々しいことを堂々と出来るのだろう。
ホームで電車の写真を撮影するために入場券を買うくらいしか鉄道会社に金を落とさない撮り鉄が、「自分たちは鉄道会社を支えている」と身勝手な理屈を展開して、即否定され、フルボッコにされる姿を度々目にするが、全く同じレベルの発想である。
そんなマクドナルドがこれからも多くの人にとって「安くて美味しい」、「気軽に入れる」存在であり続けるため、利用者一人ひとりがモラルを持ち、店舗側もそのモラルを促進する仕組みを整備して欲しいと願っている。
今から2年前の2023年。
この記事でも取り上げたように、地元の中学生の度が過ぎた迷惑行為により、マクドナルドがその中学校に通う学生を出入り禁止にしたことで話題になった。
「該当の中学校の学生を一律に出入り禁止」という措置には疑問が残ったが、SNSを見ると、店舗の方針を支持する人も多かった。
私が目にした汚客のような自己中心的な人間が増えたとはいえ、この社会には店舗のことを考えている人も少なくない。
そんな彼らは、電力乞食からお店や他の真っ当な客の権利を守るためにも、店内コンセント有料案に賛同してくれるだろう。