2021年の12月に社会人生活12年にして、20社以上の職歴を持つ男の話をした。
彼はこのブログの読者だったのだが、私が書いたバレンタインデーにまつわる記事を読んでこんな感想を持ったという。
「そういえば、バレンタインデーはここ何年も仕事に就いていなかったなあ…」
彼にとって、「2月は失業の季節」だったのである。
彼ほど極端ではないにせよ、実は私も過去は2月に失業中だったことが少なくなかった。
数えて見ると、1,2,3…
実数はともかく、今日は2月に失業者だった経験が豊富の私が、この時期に仕事をしないことのメリットとデメリットを紹介しようと思う。
・2月に働かないことのメリット
①:朝はいつまでも眠ることが出来る
2月はとても寒い。
そんな時に悩ましいのは、毎朝暖かいベット(布団)から出なければならないことである。
完全に目が覚めていない時に起きなければならないのは、いつの季節であってもしんどいが、寒さも加わる寒い冬は一段と辛い。
だが、仕事をしていなけれ、ば毎朝決まった時間に起きる必要はなく、気が済むまで眠ることが出来る。
個人的な話をすると、大体この時期は午前9時に目が覚めて、しばらく毛布の中で体を温めたり、二度寝したり、ボーっとすることが多い。
そして、その時間が堪らなく心地良いのである。
その時間を満喫して、10時過ぎにようやく起きる。
今の私は就業中で出勤しているため、毎日早い時間に起きなければならない。
その時は、仕事をしていなかった時が一段と恋しくなる。
②:天気を気にする必要がない
続いても気候に関するもの。
今の時期は毎晩、翌日の天気予報を欠かさず見ている。
私が注意を払うのは雪と気温。
雪が降れば、交通網が麻痺する危険があるため、翌日は早めに出発するなど対策を練らなければならない。
近年は「さあ、大変だぞー!!」と言いながら、結局空振りに終わることが少なくないが、万が一のために備える必要があるし、会社が「電車が止まる前に帰った方がいい」と気を使ってくれると、その分の給料が減ってしまうこともある。
気温に関しては、知ったところで何かするわけではないが、寒くなる日は事前に心の準備をしておきたくなる。
ところが、仕事をしていなければ外出せずに済むため、このように天気を気にする必要が一切ない。
これも2月に仕事をしないことの大きな特権である。(在宅ワークであれば、このアドバンテージは消滅するが)
③:バレンタインデーに職場で気を使わなくていい
2月の数少ないイベントと言えばバレンタイン。
このブログでも散々取り上げたネタである。
過去に比べたらマシになった印象はあるが、義理チョコ問題で頭を悩ませられている人が少なくないだろう。
自腹で購入しなければならない女性が大変なのは言うまでもないが、実は受け取る男性側もいろいろと悩ましく、「おいしいチョコが貰えてラッキー!!」とは言えないのである。
ちなみに、私は義理チョコを巡って、過去にとんでもない大恥をかかされたことがある。(その時の話はこちら)
そんな経験があるため、会社における義理チョコの習慣は禁止すべきだと考えている。
2月に仕事をしていなければ、こんな忌まわしいイベントに巻きまれずに済む。
④:勤務日数が少ないことによる収入低下を心配しなくてもいい
2月は1年の中で最も日数が少なく、4年に一回は29日間だが、基本は28日である。
しかも、祝日が2日ある。
というわけで、時給、日給制の人がカレンダー通りに働くことになれば、他の月に比べて、収入が大きく減ることになる。
前月の1月が遅い初出勤となっていれば、2ヶ月続けて収入面で大打撃を受ける。
裏を返せば、2月に働くことのメリットがあまりないということになる。
だが、無職であればそのようなことで悩む必要が一切ない。
・2月に働かないことのデメリット
ここまではメリットばかり述べてきたが、ここからは逆にデメリットを紹介させてもらいたい。
①:部屋が寒いので暖房代が高くつく
メリットの項でも説明した通り、2月は寒い。
そんな中、外出せずに家で過ごせることは大きなメリットだ。
だが、その一方、一日中家にいることで暖房は睡眠中以外は(人によっては睡眠中も)フル稼働することになり、当然暖房代が高くつくことになる。
私は狭いアパートで独り暮らしをしているため、そこまで大きな出費にはならないが、それなりに大きな家であれば、バカに出来ない問題だろう。
仕事をしていても、在宅勤務であればこの問題は付いて周るが、このようにメリットとデメリットは表裏一体であることが多い。
②:空腹を起こしやすく食事量が増え、太る可能性がある
2月は寒く、とにかく空腹を起こしやすくなる。
しかも、家に居てやることがないと段々と食事や間食の量が増えてくる。
そこに外出を避けることも相まると、一気に太ってしまう可能性がある。
私は実際に3年前の2月は無職の身であり、その時に人生で初めてと言っていい程太った。
3月の下旬に職に就いた際、これまでと同じ仕事用のズボンを履こうとしたら、チャックが閉まらずに焦った。
最初はそのズボンが古くなり縮んだだけかと思ったが、半年前に購入したばかりのズボンすら苦しくて閉められずに「まさか、自分が!?」と現実を受け入れられなかった。
今だから話せるが、サイズが大きい物を購入するまでは、ベルトを緩めて、ウエストのボタンを閉めずに仕事をしていた。
ちなみに、気付いた時は「時すでに遅し」であり、運動したり、食事制限をしても、それ以前のサイズのズボンは今でも履くことが出来ない。
③:固定給であれば損をする
カレンダー通りの出勤であれば、2月は出勤日数が他の月よりも少なくなる。
そのため、時給制や日給制であれば収入が減ってしまう。
だが、月給制であれば、少ない勤務日数でも定額支給になるため、1日当たりの単価が高くなり、相対的にお得となる。
当事者にとっては気に留めることではないかもしれないが、このメリットは意外と大きいのである。
④:求人数が少なくて焦る
個人的には2月に失業して一番つらいことは、何と言っても求人数の少なさである。
数自体も少ないのだが、ようやく見つけたものでも、始業開始日が4月であるものも少なくない。
加えて、令和になってからは祝日が月に2日になり、就職活動ができる日が減った。
ただでさえ、求人が少なくて精神的に追い込まれているのに、さらなる追い打ちをかけられるようなものである。
この時の絶望感はゴールデンウィークや年末年始の連休に匹敵する。
また、私自身の過去を振り返ってみると、これまでも2月は失業中、在職中問わず、就職活動をした経験が多いが、その際に上手く行ったことが一つも思い浮かばない。
単に運がないだけなのかもしれないが、それだけ求人数に対して、応募者が多く、就職が困難であることの表れなのかもしれない。
よく「2月はあっという間」と言われている。
1年の最初の月が過ぎたと思ったら、次はすぐにイベントが目白押しの春がやって来るので、その準備に胸を高鳴らせていると、2月はいつの間にか素通りしている感がするのだろう。
実際に「この前の2月にはどんな思い出がありますか?」と聞かれて、即答できる人は多くないだろう。
だが、私にとって2月は(失業により多くの自由時間があることも相まって)忘れられないことが多く、思い出深い季節でもある。
それでも、去年、今年はあまりそのような記憶はない。
せいぜい、昨年経験した職場のバレンタインの話くらい。
それだけ仕事に恵まれているということなのだろうか…