・1年前に書いた記事
昨年のちょうど今頃、こんな記事を書いた。
この記事のメインテーマは、脱コロナ社会が到来すれば、コロナ前のような通勤地獄、みんなで集まることだけが目的のダラダラ会議、マスクを許さず共産主義の楽園の住民を演じさせられているかのような強制的な作り笑い、風邪による欠勤を許さない非人道的な労務管理など、コロナ前の荒んだ社会への回帰を悲観するものだった。
私はその日のことを、子どもたちにとっての夏休みが明ける9月1日のように恐れている。
そんなつながりと、季節的なネタということもあり、記事は夏休み明けの子どもの話からスタートすることになった。
改めて振り返ると、
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9月1日を恐れている子どもは決して少数ではない。
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その日を恐れて鬱病になったり、自殺する人もいる。
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教育委員会や厚生労働省もこのような事態は重く受け止めており、様々な対策を講じている。
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だから、9月1日を恐れる子どもは「この社会には自分の味方はいない」と思わないで欲しい。
今年の夏もこのような記事を見つけることが出来たので、9月1日に備える大人は今年も健在だと思われる。
夏休み明け前後の若者の自殺防止、文部科学省が取り組み強化 厚労省などとも連携 (tv-asahi.co.jp)
その記事は季節ネタだったこともあり、投稿当初はそれなりにアクセス数を集めることが出来た。
このブログのアクセス数など吹けば飛ぶような微々たるものだが、それでも、記事を読んだ人が少しでも救われた気持ちになってくれたら、幸いであると思っていた。
・もう少し早ければ…
しかし、反省する点もあった。
それは投稿時期のこと。
この記事で書いた通り、季節ネタはタイムリーな時期よりも少し早く投稿することも考えなくてはならない。
このブログでは毎年、4月1~3日にかけて「新入社員へ贈りたい3つの言葉」というシリーズを投稿してきた。
4月1日は多くの会社で入社式が行われ、そこで会社の偉い人が新入社員へ向けて有難い言葉を贈っているだろうから、それへの対抗(皮肉)も込めて、意図的にその日を狙って投稿してきた。
だが、贈る側にせよ、贈られる側にせよ、新入社員へ向けた言葉を必要とするであろう人たちが、ネットでそれらのワードを検索するのは4月1日だろうか?
ほとんどの場合、本番であるその日までに情報を収集しようとするため、この手のネタの書き入れ時は3月ということになる。
実際に、投稿直後はほとんどアクセスがなくても、翌年の3月にアクセス数が爆増した記事もあった。
ということは、多くの人に読んでもらうためには、4月1日ではなく、ひと月前に投稿する必要があったのだ。
夏休み明けのテーマについても全く同じことが言えた。
記事を投稿したのは8月28日。
Xデー前日の8月31日の3日前である。
この期間が需要のピークであることは間違いないが、それよりも前に投稿して、検索エンジンに認知してもらえなければ、検索一覧に表示されない。
しかも、もっと早くから9月1日を恐れていた人や子どもを心配する親にとっては、それ以前から、すでに検索していただろうから、そんな人たちの目に触れることもなかった。
そもそも、最近は9月を待たずして、8月の最終週から2学期が始まる学校も珍しくないようだ。
・独り言でも構わない
昨年のことは反省しているが、過去を変えることは出来ない。
それに9月1日がやって来るのは昨年だけではなく、今年も同じこと。
先ほどの新入社員へ向けた言葉の記事のように、投稿年は空振りに終わっても、1年後に力を発揮する可能性もある。(ちなみに、水泳が嫌いになった理由を振り返る記事も同様の傾向が見られた)
というわけで、「昨年書いた記事でも、今年の今頃に多くの人の目に触れてもらえれば…」と期待していた。
ところが…
今月のアクセス数がまだ3件しかない。(31日19:00現在)
公開期間わずか4日だった昨年すら大幅に下回っている。
私の期待と願いは完全に空振りに終わったのだ。
それは認めざるを得ない事実である。
しかし、たとえ当人に届かない独り言になると分かっていても、子どもたちにはどうしても伝えたい。
世の大人たちは意外と君たちの味方である。
前回の記事で紹介した私が中学生の時に経験した宿題の前倒し提出も、生徒にとっては何でもない宿題の取り立てだが、新学期の始まりと宿題の提出というダブルパンチを恐れる生徒に対する学校側の配慮だったと思われる。
それに、学校の外にも理解者はたくさんいる。
一概には言えないが、2学期はろくでもない学校行事がたくさんあることだろう。
たとえば、運動会や体育祭。
私は今でもあんなもんはクソだと思っている。
合唱コンクールも同じくらいクソだと思っている。
そんなもんに参加して得られたものなど、悲しみや屈辱、同級生への怒りと憎しみといった負の感情しかない。
その気持ちは今でも変わらない。
私も昔は、明日からの学校生活が憂鬱で堪らない君(キミ)と全く同じだった。
「つらいことから逃げていると、逃げグセがついて、将来は苦労するぞ!!」と何度も言われた。
たしかに今の私は「立派」だとは言えないことは重々承知している。
それでも確かなことは、今でもこうして生きているということ。
それに希望を捨てなければ、函館市の水泳の授業のように思わぬ味方が現れることだってある。
目に見える助っ人ではないかもしれないが、この社会には意外と味方が多いことを忘れずに明日からの日常を生き抜いて欲しい。
・悩んでいる時の連絡先
「こころの健康相談統一ダイヤル」0570−064−556
「#いのちSOS」0120−061−338
「よりそいホットライン」0120−279−338
「いのちの電話」0570−783−556