東京に5年以上住んで初めてお気に入りの飲食店を見つける

今月の中頃に投稿した記事で、私は子どもの頃からマクドナルドが大好きだったが、上京してから、特にコロナ明けは徐々に足が遠のいているという話をした。

その原因はマクドナルドそのものというよりも、混雑が激しかったり、特にそんな中でも、周囲への迷惑などどこ吹く風で長時間居座り、スマホを弄ったり、勉強の真似事をするモラルが低いバカ共に不愉快な思いをさせられることである。

ちなみに、このようなクソ客はマクドナルドに限らず、他の飲食チェーン店でも大量に湧いており、これは「東京クオリティ」と割り切るしかない。

チェーン店がダメなら、看板こそないものの、おいしい穴場のような店を探せば良いのだが、今度は「何でこんな店が今まで倒産しなかったの?」と言いたくなるほど想像を絶する低レベルの商売をやっている特大級の食わせ物に出くわす可能性が高いのだ。(これも東京クオリティである)

というわけで、最近は外食そのものを利用する機会が減った。

そんな折、所用により隣町の駅の近くにある商店街に出かけることになった。

・渡りに船と思ったら…

そこは自宅の最寄り駅から一つ隣の駅で、徒歩でも30分程で行くことが出来る。

隣駅とはいえ、残念ながら通勤用の定期券の範囲外であり、歩いて行くことにした。

天気も良かったので、特に問題なく到着して、用事も済ませたのだが、少し歩いたのでお腹も空いた。

ちょうどそんなタイミングで目に入ったのがマクドナルドの看板である。

「渡りに船」とはまさにこのこと。

早速入ろうと思ったら…

行列が店の外に出ている程の長蛇の列だった…

この調子だと、絶対に店内には自己チューの権化のようなモンスターがウジャウジャ湧いていると思われる。

これ以上、マクドナルドを嫌いにならないためにも、ここは身を引くことを決意。

こうなったら、帰り道にスーパーでパンやお弁当を買って帰ろうかなあ…

問題はそれまでに空腹に耐えられるかだが…

そのことを考えていると、いい匂いが漂ってきた。

これは天ぷらの匂いである。

そういえば、これまで一度も公言したことはなかったが、私は天ぷらが大好物であり、スーパーに立ち寄った日に天丼が売っていると、よく購入していた。

南瓜や茄子は好きではないけど、天ぷらだと美味しく食べられる。

店の外には料理のサンプルが並んでいる。

天ぷら定食、天丼、天重どれもおいしそう…😊

値段も1,000円を切るものが多く良心的だ。

だけど、チェーン店ではなさそうなので、とんでもない大外れという可能性もあり、入るのは勇気がいる。

「いや、何で飲食店に入るのにここまで大袈裟なのか?」と言いたくなる人もいるかもしれないが…

・散々待たされて出てきたご馳走

暖簾を潜って、店内に入ると、店はかなり狭く、座席の定員も10名程だった。

そして、足を踏み入れたはいいものの、案内人はおらず、「こちらに氏名をお書きになりお待ちください」という案内もなく、お店の人が気付いてくれるのを待つしかない。

チェーンではない店だと、この立ち位置に困るような、どうしたらいいか分からない空気がとても気まずくて、イヤなのだ。

厨房の方から年配の男性がやって来て、こんなことを告げる。

「今、準備するから待っててね」

このフランクさ、いかにも個人店という感じ…

しばらく待たされた後で、カウンター席に案内されたが、席は窮屈で狭い。

しかも、メニューを見ると文字だけで写真がなく、店外に並んでいるサンプル以外はどんなものか分からない。

「まあ、個人店だから…」と割り切っているが、段々と「やっぱり止めにすればよかった…」という後悔も生まれてきた。

ちなみに、注文は穴子丼を頼むことにした。

しかし、お茶と添え物である漬物はすぐに運ばれたものの、肝心の料理がなかなか来ない。

料理の性質上、ファストフードのようにすぐに提供できるものではないと分かっているが、それでも20分以上はかかったと思う。

椅子に座って待っていられるとはいえ、空腹の状態でこの待ち時間はかなりしんどい。

そして、お待ちかね料理がようやくやって来た。

それを見て感じたことは…

めちゃくちゃ量が多い。

近頃は実際の量とメニューの写真があからさまに違ったり、どこぞのコンビニに上げ底弁当みたく、とにかくバレないように量を減らすことしか考えていない不誠実な輩で溢れているが、この店の料理は全く逆で、「え、本当にこの値段でこんなに食べて良いの?」と言いたくなる程のボリュームに圧倒された。

しかも、味も文句なしである。

さすがに十分満腹なので、追加で注文を頼めないが、穴子だけでもこんなにおいしいのだから、ぜひとも他のメニューも食べたくなった。

私は東京に5年以上住んでいるが、飲食店でこんなにも「ぜひ次も来たい!!」と感じたのは初めてだった。

それによくよく見返すと、店内もチェーン店に跋扈する乞客は一人も居ない。

最初は「あ、やっぱりこんなことなら…」と思っていたが、とんでもない誤解だった。

むしろ、用事がなくても、この店で料理を食べるためだけに毎週訪れたいくらいである。

というわけで、実際に週末は2週続けて訪れて、先週はイカ丼、先々週は天ぷら定食を頂いた。

やはり、おいしかった。

病み付きとは、まさにこのことである。

天ぷらという料理の性質上、食べすぎは禁物だが、こうして記事を書いている今もまた食べたくなってきた。

こんな感じで、これからもチェーン店に頼らず、穴場と言えるようなお店を見つけられたらと思う。

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