今まで飛行機で帰省していたが、再考し始めた理由

・いつも飛行機を使っているけど…

今年のゴールデンウィークはカレンダー通りの休みでも、まとまった連休となったため、実家に帰ることになった。

私の地元は東京から新幹線でも帰れないことはないが、帰省は毎回飛行機を利用している。

早期購入の割引率が高い飛行機の方が新幹線よりも安価だし、搭乗・乗車している時間は圧倒的な差がある。

しかし、(実際に利用したことがない以上、断言は出来ないのだが)トータルの時間を考えると、「あまり変わらないのでは?」と感じることもある。

新幹線は出発ギリギリでも乗車できるが、飛行機は出発時刻の20分前までに搭乗手続きを終えなくてはならないし、空港も都心部から離れた場所に位置していることが多いため、そこへ行くためにも時間がかかる。

しかも、万が一、予約していた便に乗れなかった場合も、次発以降の列車の自由席に乗車できる新幹線に対して、飛行機は航空券そのものが無効になることが多く、そういった事態を避けるためにも、早めに空港へ到着する必要がある。

ちなみに、私は空港に行き慣れていないこともあり、出発時刻の1時間半前には空港に到着するようにしている。

また、飛行機が定刻通りに空港へ到着しても、降機に時間がかかり、その上、しばらく歩いて預入荷物を回収する必要もあり、空港を離れる頃には着陸から30分以上経過することも多い。

さらに、同じ日、同じ航路、同じ航空会社を利用しても、時刻によって航空券の値段が異なるため、安いチケットを購入したら、早朝、深夜の便になることも珍しくない。

その結果、空港へアクセスする交通機関が営業時間外となれば、近くのホテルを利用するハメにもなり、費用の面ですら、得になるとは限らない。

このような事情から、私は航空券を購入した直後は「本当にこれで良かったのだろうか…」と悩むことが多い。

・離陸する時はいつもこんな気持ち

だが、それ以上に、私が自身の判断について後悔してしまうのは飛行機が離陸する瞬間である。

飛行機が離陸する直前は「グォォォ!!!!」という音を立て、一気に加速する。

そして、角度を付けて急上昇する時は、まるでこの世を突っ切るような恐怖を感じる。

この記事にも書いた通り、初めてそれを経験した時の衝撃は今でも忘れることが出来ないし、未だに慣れない。

しかも、毎回、離陸の瞬間には頭上の手荷物収納ケースを中心に、機内で「ミシミシ」という音がする。

飛行機事故に遭遇する確率は205552分の1らしい。

飛行機の「最も安全な座席」は…? 死亡率が低いのは、多くの人が敬遠するあの場所(Pen Online) – Yahoo!ニュース

それでも、離陸の時は

「もしかしたら、空中で飛行機が木っ端みじんになるのではないか…」

「やっぱり、新幹線にすれば良かった…」

と後悔してしまうのだ。

毎回、そのようなことを感じているのだが、今回はふとブログのことが気になった。

もし、私が事故で死亡したら、(どのような流れになるかは不明だが)家族や勤務先の人には連絡が入るだろう。

しかし、このブログは記事の作成から、管理運営まで私一人でやりくりしており、家族や友人にも知らせていないため、もし、万が一のことがあったら、ただ更新ストップという状態になり、読者の方は私がこの世を去ったことなど知る由もなく、「ブログに飽きて放置しただけだ」くらいにしか思わないだろう。

その上、たまたまそのタイミングで相談等のやり取りをしている人がいたら、連絡が途絶えたことで、「自分は見捨てられた」と悲しい思いをするかもしれない。

それは私にとっても不本意だ。

そんなことを考えていると、「せめて、飛行機で帰省する旨を告知しておけば、飛行機の死亡事故とブログの更新ストップが重なることで、『もしかして…』と察してもらうことが出来たかも…」という思いに駆られた。

・新幹線ではこんなメリットがある(かも)

さて、今後の予定だが、現状は未定であるものの、次回は新幹線を使う可能性が高い。

その理由はいくつかある。

:繁忙期であれば料金に大きな差がない

私が飛行機を利用していた理由のひとつは料金面である。

時期によっては飛行機利用の方が往復で1万円近く安くなることがある。

だが、繁忙期であればそこまで大きな差は生じない。

今の職場はカレンダー通りの勤務をしているため、次回帰省するとしたら、おそらく大型連休のタイミングだろう。

そうすると、金額差が大きくなることはないだろうから、料金面で飛行機を選択する理由はなくなる。

:荷物の制限が少ない

飛行機に乗る際は持ち込み、預入問わず、荷物の制限が多い。

その結果、今回は収容スペース的には可能だったが、宅配で別送した物もあった。

それは新幹線であれば持ち込みは可能であり、宅配の料金も不要だった。

また、私はパソコンを預入荷物に入れているのだが、今回は開封後に立ち上げた瞬間、これまで見たことがない設定画面が出てきて、「データが破損したのではないか!?」と思いヒヤッとした。(幸い、もう一度電源を入れ直したら、いつもの画面に戻った)

パソコンを持って飛行機で移動することのリスクを改めて認識した。

:車内での行動の自由が多い

飛行機では機内での行動も制限が多い。

離陸や着陸の際に、必ずシートベルトを締めて、座席のリクライニングを起こし、ブラインドも上げなければならない。

そのため、トイレにも好きなタイミングで行くことが出来ない。

また、飛行機に悪影響を与える電波を発さないよう、スマホもネットに繋ぐことが出来ない。

高速で走行するとはいえ、車窓を楽しむことが出来る新幹線よりも、飛行機の方が時間潰しのためスマホでネットサーフィンをする機会が多く、家族や友人に送迎してもらっている時は連絡を密にする必要があると思うのだが、それが全く出来ないとなると結構なストレスを感じる。

:体への負担が少ない

たとえ短時間であっても、飛行機に乗っていると体に負担がかかることが多い。

代表的なものは離着陸の際に、気圧の変化で耳が痛くなることである。

新幹線でもトンネルを通過する時に生じることがあるが、それでも飛行機と比べると、全然マシである。

今回は特にひどく、「鼓膜が破れたのではないか?」と感じてしまう程で、帰りが休暇最終日だったこともあるが、仕事に差し支える程だった。

ちなみに、行きの際は目的地に5分ほど早く到着するペースで飛行していたのだが、空港混雑の影響によりなかなか着陸できず、しばらく上空を旋回していた。

その結果…

私は初めて飛行機酔いを経験した。

その酔いが尾を引き、家族が運転する車に乗った時も自動車酔いを起こしてしまい、小学生以来、20数年ぶりに、自動車酔いで吐きそうになった。

幸い、吐く寸前に道の駅があったことで、そこで酔いを覚ませたが…

帰りはそのような酔いが発生することはなかったものの、搭乗前は食事の量を控えるなどの対策が必要だったし、飛行中もずっと不安だった。

そのため、いつになく「新幹線にすれば良かった…」という気持ちになってしまった。

:地面を走っているという安心感がある

前段でも触れた通り、飛行機で事故に遭う確率は低い。

それでも、緊急時のことを考えると、空の上を飛んでいることと、高速とはいえ、線路(地面)の上を走っていることでは安心感がまるで違う。

離陸の際に感じる「この世を離れる感覚」は感じないし、窓の外の景色を見ていると、「ここは自分が住んでいる世界と同じだ」と実感する。

今回は新幹線で帰省することのメリットを挙げたが、もちろん、デメリットもあるだろう。

たとえば、飛行機にはない自由席があるため、乗車率が100%を超え、ホームや出入口も乗客で大混雑しているとか。

また、飛行機程、座席のリクライニングを気にする必要がないため、声掛け問題で揉めるとか。

加えて、私が最後に新幹線に乗ったのはもう10年程前になり、「今の電車の快適性が、その時の物と全く同じかどうか?」という点も気になる。

次の帰省の具体的な時期は未定だが、その時までにいろいろと考えておきたい。

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