実際に使ってみて気が付いた革靴の良い所

今月に入って投稿した4本の記事はすべて、「私が今月から職ナシになった」ということから始まった。

もちろん(?)、この記事を投稿した時点でも、喜んで発表できることは何もない。

それは残念であるが、裏を返せば、それだけ自由ということでもある。

これは時間的な制約だけでなく、誰にも気兼ねすることなく思ったことを記事に出来ることにもなる。(もちろん、ネットメディアとして最低限のルールとマナーを守ることが前提であるが…)

悪いことばかり考えていてもキリがないので、現状の良い所にも目を向けたい。

というわけで、そろそろ前職のネタを本格的に解禁しようと思う。

・働き始めた時から嫌でたまらなかったこと

前職については過去の記事でも、身バレしない程度に、少しは紹介してきた。

たとえば・・・

通勤時の混雑が本格化したのはゴールデンウィーク明けだったため、働き始めた当初はそこまで混雑がひどかったわけではないが、職場から最寄り駅までが、距離的には遠くないにもかかわらず、「嫌がらせか?」と思うほど周り道ばかりだったり、帰りの時間帯のみ、電車がやって来る間隔が長く、ギリギリで間に合う電車を逃した場合は待ち時間がかなり長かったりと、何かと不便だった。

そのため、③はともかく、①と②は働き始めた当初から、嫌でたまらなかった。

その2つに加え、働き始めた時から嫌だったことがもう一つある。

それは・・・

革靴の着用が義務化されていたこと

である。

・初めての本格的な付き合い

多くの人にとっては、「そんなことで…」と思うかもしれないが、私はこの記事で書いた通り、革靴が大嫌いなのである。

しかも、事前の説明では「オフィスカジュアル可」と言いながら、ネクタイの着用義務がないこと以外は、スーツ着用と同等だったことや、女性はスニーカーはもちろん、「サンダルも可」というかなり緩い規則の中で、男というだけで、革靴を強制される不公平感にも納得できなかった。

私は元々、立ち仕事をすることが多く、履き慣れていなかったこともあるが、革靴はスニーカーと比べると重く、とにかく足への負担が大きい。

加えて、つま先や足首の周りがスカスカだから、電車に間に合うよう、早歩きなどしようものなら、「靴が脱げるのでは…」と要らぬ神経を費やしてしまう。

1ヶ月経てば多少は慣れたが、それでも、帰宅後は足の甲や裏のコリがひどかった。

そして、革靴を履くことのメリットは全く思い当たらなかった。

先の記事では、「混雑の中で足の甲を踏まれた時はスニーカーよりも耐性があるのでは?」と書いたが、これは実際に履いていた時の感想ではなく、半ばヤケクソ気味に見つけ出した答えだった。

結局のところ、革靴を履かなければならない理由など、「それがビジネス的な格好だから」という偏見以外に見当たらない。

さて、今回の仕事はおよそ半年の勤務だったため、仕事の日は半年間も革靴を履き続けることになった。

半年が「長期」と呼べるかは微妙だが、私にとっては初めて本格的に革靴を履いて働くことになったと言える。

これまでも革靴の着用を義務化された会社で働いていたことはあったが、その時はクールビズの期間はスニーカーが認められていたため、実質は2ヶ月程度に過ぎなかった。

・ようやく気付いた革靴の実用性

先の記事を投稿したのは今年の1月。

あの時は、まさか自分がこの後、革靴を履いて出勤することになるとは夢にも思わず、「革靴の着用は百害あって一利なし」とまで言い切ったが、実際に付き合ってみると、スニーカーよりも革靴の方が勝っている点もあることに気付いた。

もちろん、「通勤時の混雑で実際に足を踏まれて耐久性を実感した」という話ではない。

それは・・・

雨に強いこと

である。

これまでスニーカーを買う時は、多少値段が張っても「防水(耐水)仕様」の商品を選んでいたが、それでもやや強い雨の日は浸水を防ぐことができず、会社に到着する頃には靴の中がびしょ濡れになることが多かった。

そのため、家を出る前に雨が降っていたら、会社に到着した後で履き替えるために、予備の靴下を用意したり、小雨であれば、靴下を履かずに出勤して、就業時間前に靴下を履くようにしていた。

だが、革靴を履いていたらどうだろう。

さすがに激しい雨の日であれば、雨水が入り込んでくるが、多少の雨であれば、靴の中が水浸しになることはない。

ちなみに、私が購入したのは、ディスカウントストアで売られていた12000円程度の安物で、特に防水仕様であることも確認しなかった。

にもかかわらず、防水性をアピールしているスニーカーよりも、はるかに雨に強い。

大の革靴嫌いの私も、その長所は認めざるを得ない。

先日、買い物に出かけた時は雨が降っていたため、仕事ではないにもかかわらず、革靴を履くことになった。

以前の私では考えられないことである。

半年間、「嫌だ! 嫌だ!」と言いながら付き合っていると、わずかながら良い所も見つかった。

これは人付き合いにおいても、同じことなのかもしれない。

もっとも、次の仕事で革靴の強制がなければ、やはりスニーカーを選ぶことになるだろうが…

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