不採用になって良かった仕事

今月に入って失業者になった私は、ブログでも立て続けに(というよりも、今のところ「今月はすべて」)失業ネタを扱ってきた。

このように、今月は無職ネタ強化月間のようになっているが、一応、先週は派遣で一社職場見学まで進み、選考結果も届いていた。

その結果は・・・

不採用だった。

今回は残念な結果だったが、過去には、不採用の連絡を聞いた瞬間、「残念!!」と思わずに、むしろホッとしたことも何度かあった。

今日はその時の話をしたい。

・最初から断っていれば…

ブログでは言いたい放題言っているが、私は元来、断るのが苦手な性格である。

派遣会社から電話で仕事を紹介された際に「エントリーします!!」と快諾しながら、本心では「本当に採用されたらどうしよう…」と悩んでいたことが過去に何度もあった。

たとえば、

・時給が希望額に比べー200

・正社員前提の長期雇用

・慣れてきたら夜勤シフトあり

・高速道路を走行する車の運転業務あり

・電話業務中心のコールセンター

などなど…

これらはすべて、派遣会社から紹介された仕事である。

自らネットなどで求人を見つける場合であれば、絶対にエントリーしないだろうが、断ることができなかった私は、「ぜひとも!!」と言ってしまい、その度に心の中で「不採用にしてくれ!!」と願っていた。

職場見学まで進んだ時は、何とか断るための不安要素を無理やり探したり、「他社で進んでいる案件がありまして、そちらの返事を待ってからでもよろしいでしょうか…」などとウソをついて時間切れを狙うなど、小癪な真似もたくさんしていた。

幸か不幸か、このように本心を隠してエントリーしたケースで、実際に採用されたことは一度もなかった。

それでも、多くの人に迷惑を掛けたとは思っている。

「だったら、最初から断れよ!!」

という批判は真摯に受け止める。

・一気に就労意欲が削がれた毎朝の日課

職探しに慣れた現在では、それぞれテンプレを用意しており、上記のような仕事を紹介された時は電話の段階で断っているため、職場見学まで進んで悩むこともほとんどなくなった。

しかし、今でも全くないわけではない。

今年の3月に仕事を探していた時は、職場見学で面談を終えた後に、オフィスを案内され、担当者にこんなことを言われて背筋が凍り付きそうになった。

担当者:「毎朝、ここに集まり、全員でラジオ体操をして一日のお仕事がスタートになります」

それを聞いた瞬間、募集職種の経験があり、時給も割が良く、「ぜひとも働きたい」と思っていた感情が一気に吹き飛んだ。

かつて工場で働いていた時も毎朝のラジオ体操が嫌でしょうがなかったが、その時は「肉体労働だし、こんなこともあるかな…」と半分諦めていた。

だが、なぜ大都会のオフィスで事務仕事をするというのに、毎朝ラジオ体操などやらねばならないのだろうか?

その会社は大手の建設会社だったのだが、「毎朝ラジオ体操を行うことで、現場の作業員と一体感を持てる!!」とでも考えているのだったら、甚だしい勘違いである。

というか、「よく職場見学で教えてくれたな…」とある意味感心した。

当然、その場で応募辞退を申し出たかったが、いい歳をした大人が「ラジオ体操をやりたくないから…」という理由で紹介された仕事を断ったら、その派遣会社からは二度と仕事の紹介されなくなる気がしたため、本音を押し殺して、「ぜひとも働きたいです!!…」と返事をした。

もちろん、内心では「他社のスタッフを採用したからでも、私を『使えない』と判断したからでも構わないから、先方の都合で採用見送りになってくれ!!」と祈りながら。

そして、その願いが通じたのか、無事に不採用になった。

電話で紹介された時に、「その職場では毎朝ラジオ体操を行っていますか?」と聞きたいのは山々だが、さすがに、それを訊ねるのは気が引ける。

かといって、面談後に派遣会社(派遣先は別にどうでもいいが)を納得させられる適当な理由も今の所見当たらない。

ラジオ体操が嫌な場合は、探りの入れ方も、断り方も見当たらないため、「やっていそうな業種への応募を避ける」以外には対策がなさそうである。

もしも、次の応募先で、「ウチは毎朝、みんなでラジオ体操をやります!!」と言われたら、無事に断ることができるだろうか…

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