メールを使えばいいのに頑なに電話連絡にこだわる謎

これは今から1ヶ月程前のお話。

当時の私は派遣社員として働きながら職探しをしており、日々それなりに派遣会社から、仕事紹介の連絡が入ってきていたのだが…

その連絡手段はほとんどが電話だった。

今のような失業中であるのならまだしも、仕事中は電話に出ることなどできないし、私は電車に乗っている時でも一切電話に出ない。

私は派遣会社のサイトのマイページにそのことを明記し、「連絡方法は極力メールでお願いします」とも書いていた。

にもかかわらず、彼らは頑なに電話で連絡してきた。

なぜ、彼らはこうもメールを避け、電話連絡にこだわっていたのだろうか?

電話で案内されるよりも、メールで仕事の詳細を伝えてもらった方が、しっかりと内容を確認できる上に、断る時も相手が納得できる理由を説明することができる。

また、選考結果の連絡もメールでいいと思う。

人によっては、「そのような連絡(とくに不採用の場合)はきちんと直接伝えなければ失礼だ!!」と考えているかもしれないが、私の場合は電話で重苦しい口調で伝えられるよりも、メール一本で告げられる方が、はるかに気が楽である。

どうしても、電話を使う方がいいと考えられるのは、締め切り間近のような時間が迫っている時や、話が複雑で、相手の回答によって、こちらの質問も異なる場合くらいである。

そのようなメリットがあまりない電話連絡ばかり入れられることは、迷惑この上ない。

これは私の推測だが、派遣会社が仕事の紹介の際に、メールではなく、電話を使うのは「バカだから」というよりも、候補者に無視されたり、断られる可能性を少しでも減らす目的で、そのような業務規程になっているのではないだろうか?

思い返すと、メールを使えばいいのに、あえて電話で連絡することは派遣会社だけではなかった。

何を隠そう、先月まで働いていた派遣先がそうだった。

顧客から提出された書類に不備があった場合は、直に連絡を取らなければならない。

この業務が始まる前は、決して連絡手段が電話に限定されていたわけではなく、メールを使うことも想定して、テンプレメールも用意されていた。

私としては、クレームや不意の問い合わせが起こった場合は社員に丸投げできるので、断然メールの方がいい。

それに電話だと、相手に何を聞かれるか分からないので、事前にいろいろと無駄な準備をしたり、相手が電話に出ない時は、直後の折り返しに備えてなかなか席を離れられないなど不都合が生じる。

しかし、上司は何かと理由をつけて、「極力、電話で連絡するよう」にと指示を出していた。

その理由は不明である。

メールだと、相手の返信が不確実であったり、時間がかかる可能性があるからなのか?

それとも、メールの場合は、こちらが送信した文章も残ってしまうため、派遣社員の私がヘマを犯すことを危惧して、証拠を残さないように、先手を打っていたのか?

退職した今では、その答えを知りようがないが、これだけは言える。

自ら非効率な手法にこだわり、末端の派遣社員を全く信用しないような会社に明るい未来はないだろう。

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