無職の時に早起きができなくなるのは生存本能なのかもしれない

私が無職になって、早くも1週間が経過した。

初日と2日目は土日だったこともあり、それまでと変わらなかったが、火曜日を過ぎた辺りから、いかにもと言うか、「自分は無職なんだ」と痛感するようになった。

その理由とは…

朝起きられなくなったから

である。

厳密に言うと、仕事をしていた時と比べると少し遅めとはいえ、7時過ぎには目が覚めるし、トイレに行ったり、パソコンを起動したりはしているから、「朝は全く起きられない」というわけではない。

だが、その後は朝食を取ったり、何かの活動をしているわけではない。

パソコンを起動した後はYouTube1時間を超えるような長めの動画を探し、それを流しながら、再び眠りに就く。

そして、10時過ぎた頃に起床し、そこから朝食を取って1日の活動が始まる。

このような生活習慣は別に今回が初めてではない。

失業中は概ねこのような遅めの起床になる。

若い時は、昼夜逆転とまではいかなくても、仕事をしている時と比べると、生活リズムが変わり、多くの人が働いている時間に、眠っていることに多少の罪悪感があった。

それでも、私はこの「10時起床」という生活がやめられそうにない。

しかも、今回は、一度は7時過ぎに起きているにもかかわらず、あえてその時間に起きるよう調整までしている。

この習慣は自分でも長らく謎だったが、最近になってその答えが見つかった気がする。

私が失業中に起床時間を遅らせている理由。

それは・・・

食事の量を抑えるため

ではないかと。

仕事をしていた時の私は、出勤する日には弁当を作り、休日はおにぎり、うどん、そばのような軽食を前もって調達する生活を送っていた。

しかし、仕事を辞め、弁当を作ることがなくなると、昼食は毎日、買い食い、もしくは外食になってしまう。

そんな生活を続けていては、食費はあっという間に高騰してしまう。

無職の時に気を使わなくてはならないことの一つは、出費を抑えることである。

だから、起床時間を遅らせることで、昼食を抜いたり、5個入り100円のパン1,2個などの軽食で済ませることで、昼食の出費を抑えようとしていたのかもしれない。

加えて、活動開始時間を遅らせれば、極力エネルギーの消費量も抑えることができる。

つまり、無職の時に、朝起きられなくなってしまうことは、怠慢の象徴などではなく、環境に適応して生き残ろうとする生存本能ではないかという気がしている。

ちなみに、「朝起きるのが遅いと、夜に眠りに就く時間も遅くなるのでは?」という指摘もあると思う。

寝床に就く時間が遅ければ、結局は稼働している時間が後ろにズレるだけなので、夕食後に空腹を満たす食べ物が必要になり、食費の節約にはならないかもしれない。

たしかに、今の私は深夜1時を過ぎても眠れないことがあるし、眠る前に空腹感が生じる時もある。

だが、歯を磨いた後であれば「お腹が空いたから何かお菓子でも食べよう」とは一切思わない。

あまりにもひどい空腹に襲われたら、何かを食べた後に改めて歯を磨くこともあるかもしれないが、「お腹空いたなあ~」くらいであれば、後に歯を磨くことの労力を天秤にかけたら、十分余裕で我慢できる。

そんなことから、仕事をしていない時は起床時間を遅らせることは理にかなった生活リズムなのかもしれない。

もちろん、この生活に慣れきってしまったら、仕事の面接が午前中に設定された場合に苦しい思いをする羽目になるだろうが…

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