私がネットで出会うメンヘラは全員が若い男である

これは1ヶ月前にフィリピン人(23歳男性)と交わしたやり取りである。

フィリピン人A「あなたのことについて話してください」

カチーン!!

「そんなに怒るようなことか?」と思われる読者もいるかもしれないが、私はこの質問が大嫌いなのである。

考えてみてほしい。

「あなたはどんな仕事をしていますか?」

「あなたの趣味は何ですか?」

「あなたは一人暮らしですか?」

というような質問をされるのであれば、答えることなど造作もない。

しかし、内容を特定せずにそんな質問をされても、何について話せばいいのか分からない。

そもそも、「あなたのことについて自由に話してください」などという質問は、まるで、就職の面接で面接官が応募者に対してプレゼンを求めるような超上から目線の聞き方である気がしてならない。

そして、このような質問をする人間は9割9分、自分自身のことについては話さない。

彼も「私はフィリピンに住んでいます」という情報を開示した以外は、毎回のように「How are you?」と一方的に尋ねるだけだった。

にもかかわらず、人には「もっとあなたのことについて話して」などと要求してくるのである。

というわけで、私は、この類の質問は無礼さと卑怯さを兼ね備えた最低な質問だと思っている。

このような理由から、彼に抗議することにした。

早川:「悪いけど、その質問をするのなら、あなたが最初に自分のことを話すべきではないでしょうか? そうでなければ、私は自分自身のことを話すつもりはありません」

フィリピン人A「分かったよ。僕はあなたとは友達になれない」

早川:「はい。そうですか」

フィリピン人A「あなたは失礼だ」

早川:「どうぞ、どうぞ。何とでも思ってください。あなたのような人は二度とメールを送ってくれなくて結構です。」

そう言って、お引き取り願った。

続いては2週間前に交わしたナイジェリア人(30歳男性)とのやり取りである。

ナイジェリア人B「私はあなたのことをもっと知りたい。あなたがもっとたくさん自分のことについて話してくれたらなあ…」

カチーン!!

彼も御多分にもれず自分のことについて話してくれたことなど一度もなかった。

そして、毎日のように「How are you?」、もしくは「How was your weekends?」と私の近況を問いただすメールを送ってきていた。

早川:「そのような不満を漏らすのであれば、あなたが自分自身について話す方が先ではないでしょうか? あなたはこれまで、『How are you?』 以外の質問をしたり、あなた自身の生活について話をしてくれたことが一度でもありましたか?」

ナイジェリア人B「なんでそんな冷たいことを言うんだい!?」

早川:「『あなたのことを知りたい』などと一方的な要求をされても困ります。そんなことを聞かれても何を話したらいいのか分からないし、誰もが人に自分のことを喜んで語れるような生活を送っているわけではありません。もしも、あなたがそのような理由から自分の生活を語ることができないのであれば、どうして『他の人も同じなのではないのか?』ということを想像することができないのですか?」

ナイジェリア人B「あなたがそんな人だとは思わなかったよ!!」

早川:「はいはい。すいませんね。あなたのすべてを受け入れることができなくて。だけど、そういうことはあなたのお母さんにでもお願いしてください」

そう伝えて、彼にもお引き取り願った。

・ネットメンヘラの特徴

このようなインターネットで知り合った相手に一方的に言い寄って、自分の思い通りにならないと、すぐに相手に怒りをぶちまけるネットメンヘラと呼ぶような人は珍しくない。(参照記事

彼らの特徴は以下のようなものである。

:メッセージの返信が異常なまでに早い。

:すぐに相手のことを「友達」と呼びたがる。

:わがままで依存心が強い

:自分の非を指摘されるとすぐに逆上する。

まず彼らは昼夜を問わず頻繁にオンライン状態になっていることが珍しくない。

外国の人とのやり取りでは時差を考慮しなければならないため、私は相手の現地時間を常に意識しているが、「いや、そっちは今、真夜中でしょう?」と思う時間帯でも彼らはネット上を徘徊していることが多々ある。

これは孤独に苛まれて常に誰かと繋がりを求めていることの表れなのかもしれない。

そして、その孤独から逃れたいからのか、よく素性も分からない相手のことも軽々しく「友達」と呼びたがる。

彼らが「友達(friend)」という言葉にどのような意味を込めているのかは定かではないが、相手(=私)がどんな人間であるかも分からない内に「you are my best friend」とか言ってくる。

おそらく目的と手段が入れ替わっているというか、「仲良くなった結果が『友達』となる」のではなく、「一人でいたくないから、いつでも話を聞いてくれる『友達』を確保したい」と考えているのだろう。

そして、相手が常に自分のことを見てくれているかを確認するために、毎日のようにかまってメールを送ってくる。

以前の記事で「家族」を例にして、「家族という形態にこだわる人は『家族』という名の容器を大切にしたいのであって、個人と個人の間の絆を大切にしているのではない」という話をしたが、彼らの考えはこの理屈の「家族」という容器をそのまま「友達」に入れ替えたものであるような気がする。

彼らは相手に「もっとあなたのことを話して!!」と要求する一方で、決して自分から話題を見つけたり、自分自身について語ろうとしない。

常に相手にリードしてもらいたいと思っている依存心の塊のような人たちなのである。

本人に自覚はないだろうが、それは「相手が自分をもてなすことが当然」と言わんばかりの図々しさである。

そして、「それは違うでしょう?」と自分の行動を注意さられたら、人格のすべてを否定された気になるのか、例外なくほぼ全員が攻撃的になって、自分の非を受け入れることは決してない。

この3つから推測できることは「彼らが自分に自信がなくて、(仕事にせよ、プライベートにせよ)満足な社会生活を送っていない」ことである。

・年齢層と性別の傾向

このように、自身の生活の不満を解消するために、ネットで見つけた相手に依存して、思い通りにならないと、一方的な怒りをぶちまけるネットメンヘラたちであるが、年齢層と性別ごとに分けてみると、ほぼ全員が「若い男」であることに驚いた。

振り返ってみると、中高年層からこんな一方的なかまって要求をされたことは一度もなかった。(自分の陰部を見せたようとした人や誕生日メッセージを送り忘れてしまいぶちギレた人はいたが…)

ちなみに、この年代の特徴は既読した後に時間を置いて返信することが多く、逆にこちらが既読後にしばらく時間を置いてから返信しても特に怒りを表すことがないことである。

返信速度と相手への信頼がイコールで結ばれないという当たり前のことを理解しているからだろう。

それに引き換え、若年層はまるで常に母親(もしくは世話をしてくれる大人)に抱っこしてもらわないと安心できない赤ん坊のように、少しでも相手の返信が遅れたら、それを自分への裏切りだとみなす甘えん坊さんが少なからずいる。

ちなみに若い女性からも前段の①、②に該当するような人、すなわち「かまってメール」を送ってくる人は珍しくない。

しかし、どういうわけだが、男性諸君のように、相手に依存しきって、思い通りにならないと一方的な怒りをぶつけるという人はいなかった。

ネットでは「メンヘラ=女性」という前提で話をしている記事が多いが…

彼女たちは相手が自分の期待するような人間ではないと悟ると、何の未練もなくすぐに飛んで行き、その後は一切返信することがなくなる。

たまに、「この尻軽が!!」と思うことがあるが、ネットではそのようなタイプの人の方が、しつこく絡んでくる人よりもマシである。

まとめると、ネットメンヘラは国にかかわらず圧倒的に若い男である。

年齢はともかく、性別が男性である理由についてはよく分からない。

もともとの男女差なのか、それとも同性だから「この人は自分を理解してくれるはず」と思い込んで、それが叶わなかったから裏切られた気分になっているのかは定かではない。

もし、女性の読者がこの記事を読んで、女性から見た傾向を把握しているのならば、ぜひともそちらの状況を教えていただきたい。