およそ1年前の2024年9月、私の友人である韓国人が日韓婚活パーティーへ参加しようとした記事を書いた。
彼は日系企業で働いており、日本語もある程度話すことが出来るので、「日本人と結婚したい」と考えるのは自然かもしれない。
しかし、私は彼に大反対した。
理由はくだんの記事に詳しく書いた通り、具体的な相手がいるわけでもないのに、漠然と「外国人と結婚したい!!」と考えている人間は、多かれ少なかれ、母国の異性から相手にされない劣等感と、「そんな自分でも外国人が相手だったら…」という白馬の王子様幻想に囚われている十中八九ろくでもない人間だからである。(男女問わず)
彼は努力して日本語を身に付けているため、その辺の甘ちゃんと違うのかもしれないが、話を聞いていると、
「韓国の女は年齢が上がるに連れて妥協が必要となるのに、逆に男への高望みが激しくなる」
「似非フェミニストに毒されて、『男も家事をやれ!!』と言いながら、収入面では相変わらず男に寄生する」
「それに対して、日本人女性は精神的に落ち着いていて、自分を客観的に見ることが出来る謙虚さがある」
というように、日本人女性への過度な幻想と韓国人女性への憎しみを感じることがあった。
第一、友人である彼には、そんなヤバい人間が集うパーティーになど参加してもらいたくない。
真正面から反対しても、聞く耳を持たないと思うので、説得は慎重に行わなくてはならない。
それはきっと骨が折れるだろう…
…と思っていたが、彼はパーティーへの参加を辞退した。
理由は、参加登録の際に、身分証明書の提示だけでなく、職場の名刺や所得証明などを執拗に求められたため、主催者の脅迫的とも言える態度に嫌気がさしたからだという。
私の説得は何の影響も与えなかったようだが、取りあえず一安心。
その数ヶ月後、彼は好きな人が出来た。
相手は同じ職場の少し年上の女性で、誰にでも笑顔で優しく接している姿を見ていて恋に落ちた。
彼女は生まれも育ちも韓国で、本人も両親も韓国人である。
彼が軽蔑して、あれほど交際を嫌っていた年上の未婚韓国人女性にも、こんな素晴らしい人がいたのだ。
毎日職場で会うだけでも幸せで、彼は彼女にふさわしい男になることを目指して、ダイエットに励んでいる。
・新しい婚活の場は…
ここまでが先ほどの記事に書いた内容で、その後の彼の動向が気になった読者の方もいたことだろう。
まずはそちらについて結論を言わせてもらう。
その後の彼は彼女のことを…
完全に諦めた。
一番の理由は年齢である。
年齢が7歳離れていることもあり、彼女が彼のことを子どものように見ていると感じる場面が多々あって、彼は「自分は恋愛の対象じゃないんだろう…」と悟ったからである。
また、彼は子どもが欲しいと考えているが、40代の彼女が出産することは難しく、それも彼女との将来を諦める大きな理由になった。
加えて、韓国では30歳を超えたカップルで女性が年上ということは多くなく、私の友達も大反対したという。
その話を聞いた時は残念に思った。
彼が諦めるのは仕方ないにせよ、「彼女の年齢を理由に大反対したという友達は本当に友達なのか?」と感じた。
それは恋愛ドラマで完全に悪役がやっていることだろ?
さて、同僚への恋を諦めた彼が次に考えた手段は…
マッチングアプリである。
しかも、ただのマッチングアプリではなく、日本人と韓国人の出会いに特化した日韓特化型。
私が大反対するのは言うまでもない。
「日本人と韓国人の出会い」なんて謳っている時点で、日韓婚活パーティと同じ理由が出て来るのだが、マッチングアプリの闇についてもこのブログでは何度も取り上げた。
辛辣な言い方だが、マッチングアプリの女なんて、選挙期間中に立候補者が訴える「消費税減税!!」と同じくらい信用できない。
どちらか一方でもおぞましいのに、その組み合わせはまさしく最凶コンボである。
日韓婚活パーティーなんて非ではない程だ。
そんなアプリを利用している女なんて、婚活パーティーと同等、もしくはそれ以上にろくでもない人間であることは容易に想像できる。
(それはそれで「どんな化け物みたいなのが出て来るんだろう…」と興味はあるが…)
「自分はイヤらしい出会い(日本人に相手にされないけど、韓国人ならワンチャンあるかも)が目的ではなく、純粋に韓国の男性と交流したいだけだ!!」と金切声を挙げる浅ましい女もいることだろう。
だったら、真面目にペンパルサイトで交流すればいい。
このアプリは多くのマッチングアプリと同様に、女性は無料で利用できる一方で、男性は毎月3,000円以上払わなければならない。
本当に純粋な交流が目的だとしたら、男性にだけ高額な料金を求めることが理不尽だと思わないのだろうか?
男性が高額の利用料を負担するおかげで無料で利用できる出会い目的のサイトを使いながら、「自分は出会いなんて求めていない」というのはあまりにも不誠実かつ悪質で、正直に「イケメン韓国人男性に抱かれたい!!」と言っているスケベな欲望に忠実な女の方がまだマシに思える。
話を彼に戻す。
私の願いなどどこ吹く風で、彼は同年代で福岡県在住の日本人女性とマッチングが成立し(てしまっ)た。
彼女の「韓流には関心がないが、韓国を一度旅行して歴史的に興味が湧いて詳しく知りたいからアプリを使い始めた」という動機も、K-POPや韓流といった韓国の芸能界に興味がない彼にとってはポイントが高かったらしい。
いや、それは明らかに本心を隠すためのテンプレにしか見えないが…
なお、彼はその2ヶ月後に福岡へ旅行するのである。
偶然なのか、初めから狙いを定めていたのかは知らないが、彼は旅行中に彼女と会うことになった。
・プチアプ女と会う in 福岡
私は彼に「マッチングアプリは男女の比率に偏りがあり、女性は複数人掛け持ちで連絡を取るのが当たり前で、他に良い相手が見つかったり、少しでも違和感があると思い込んだら、すぐにブロックする人が多いから、絶対に信用してはいけない」ことを伝えた。
言い方は悪いが「彼女は彼にとって唯一無二の大切な人かもしれないが、彼は彼女にとっていくらでも代わりがいる相手」なのである。
だが、彼は完全に有頂天になって、私の忠告など耳に入らず、無邪気にこんなことを聞いてくる。
「日本では恋人とどれくらいの頻度で連絡を取り合いますか?」
「日本では好きな気持ちをアピールする時はどのタイミングでスキンシップを取ればいいですか?」
「日本には『3回会って恋に落ちなければずっと友達のまま』という言葉がありますよね?(私は初耳なのだが…) 予定は2泊3日なので、最初の2日は友達として、最後の1日は恋人として接したいです」
だから、マチアプの女なんかに期待するのは止めなって…
彼は期待で胸がいっぱいに、私は不安でいっぱいとなって、福岡旅行を迎えた。
初日の夜、彼は夜に彼女と会って、一緒にお酒を飲み、彼女はアプリでやり取りした時の印象と全く同じだったとの報告があった。
取りあえず、彼女はバックレることなく、無事に会えたらしい。
翌日は彼女と一緒にららぽーとや、まんだらけへ行き、その日の別れ際に告白したという。
彼女の返答は「歳が近くて話しも面白いから、友達からだったらOK」だった。
あ、完全に〇亡フラグ立ったな。
私はそう確信したが、彼は彼女の言葉を信じて、これからしばらくは友達として付き合い、今度は彼女がソウルを訪れた時に案内する約束もしたという。
なお、3日目は彼女が多忙を理由に会うことを断った。
これはどう見ても、マチアプ女の逃亡の常套手段のように思える。
私は「知人がマッチングアプリで知り合った女性とデートして、数ヶ月間メールのやり取りをした後、二回目のデート当時にバックレ→ブロックされ、精神的にしばらく立ち直れなかった」という架空の話をして、彼に油断しないよう釘を刺した。
しかし、彼はそんな私の忠告に対しても、「それはずいぶん傷つきましたね。でも私は大丈夫です。彼女を信じていますから」と余裕の返答。
あんた、一体どこまでピュア何だよ!?
こうして彼は彼女との明るい未来に包まれながら帰国した。
帰国後、彼は実際に会ったことで以前より距離が縮まった彼女とのやり取りを楽しみにしていた。
だが、彼女からの返信は一向に届かない。
それどころか、彼が送ったメールが既読にもならない。
要するに…
彼はブロックされたのだ…
期待が大きかった分、彼は大いに落胆した。
だから、何度も注意したのだが…
とはいえ、ここまで露骨な対応は私も予想していなかった。
彼に対して「マチアプ女なんて所詮はこの程度のアバズレ」と言って慰めたものの、それでも怒りを感じずにはいられない。
念のために言っておくが、私は彼女が彼のプロポーズを断ったことに怒っているわけではない。
自分が悪者になるのが嫌で、「友達からなら~」と嘘をつき、その後はブロックという不誠実な態度が許せないのである。
この女はきっと「自分が悪い」などとは全く思わずに、
「断ったら、キレられて何をさせるか分からない…」
「返事をしない時点で察しろ!!」
というような被害者意識に満ちているのだろう。
昨年12月に「マッチングアプリは普通の女を悪魔に変える」という記事を書いた。
読者の中には「何で3年も前の話を今さらしているんだろう?」と違和感を持った人もいたかもしれないが、彼の経験への憤りがあったから、どうしても書かずにはいられなかったのだ。
・合コンも結婚相談所もダメだったが…
日韓特化型出会い系アプリに懲りた彼が次に考えた婚活の手段は合コンである。
彼の地元で開催された30歳以上の独身男女が集まるパーティーらしい。
私は合コンなるものに参加した経験は一度もないのだが、これまでの日韓に特化した出会いではないだけでも、随分とまともな集まりに感じた(笑)
彼はそこで二歳年下の女性と意気投合して、早速デートの約束をした。
福岡の件からまだそんなに時は経っていないはずだが…
その立ち直りと行動力には感心する。
彼も、彼女もデートに満足して、次の約束も取り付けた。
しかし…
2回目のデート直前でドタキャンされた。
理由は彼女が彼のことを「恋人だと見ることが出来ないから」だという。
だったら、何で前回のデートの時に次の約束なんてしたのだろうか?
そう感じたのは彼も私も同じである。
こうなったら、合コンやマッチングアプリなんて軽い出会いは諦めて、真剣に結婚相談所へ行った方が良いのではないか?
彼にそのことを伝えたが、彼はすでに相談所を訪れたことがあったのだと言う。
だが、彼は驚くべき理由で入会を拒否された。
その理由は年収でも、職業でも、年齢でもない。
身長なのだという。
彼が訪れた相談所は、男性は身長が175cm以上でないと入会を拒否され、彼も身長を理由に門前払いされてしまったのだ。
なお、174cm以下でも資産家や経営者は例外なのだとか。
さらに、彼は「あなたは韓国人との結婚は難しいから、国際結婚を目指したら?」と突き放されたという。
ちなみに、女性も35歳を超えると入会金などの費用が高騰して、フェミニストは入会禁止らしい。
年齢はともかく、フェミニストか否かはどうやって調べるんだ?(笑)
いずれにせよ、何てひどい相談所なんだろう…💢
結婚相談所がここまで酷かったら、彼がマッチングアプリや合コンのようなケバケバしい出会いに走るのも頷ける。
さすがの彼も、辛い経験が続いたことで少し婚活を休むことにした。
その後は今まで通り、仕事などの話を続けていたが、春頃から彼の返事がなくなった。
もしかしたら、婚活を進めているものの、日韓婚活パーティーからマッチングアプリにかけて、私が立て続けに反対したことに嫌気がさして、連絡を断つことにしたのかもしれない…
そんな不安も思い浮かんだ。
しかし、8月末に彼と知り合って丸5年を迎えたことを機に、再度連絡をすることにした。
彼はスマホを買い替えたそうだが、その時にLINEのトーク履歴の引継ぎをしておらず、私の最後のメッセージに返信出来なかった。
その後もなかなか連絡出来ず、どんどん時間だけが経過してしまったのだという。
こうしてやり取りを再会、およそ半年ぶりに彼の婚活状況についても話を聞いてみた。
現在の彼は…
恋人が出来た。
相手は共通の趣味を通して出会った友人の妹だとのこと。
彼女は彼より年下で、共通点が多く、積極的な性格で、彼を「お兄さん(※)」と呼んでくれることに心地良さを感じているらしい。
(※:韓国語の「오빠(オッパ)」の意味だと思われる)
彼が彼女と結婚するのかはまだ分からない。
随分と遠回りになったものの、彼にはこれまでの日本人相手の婚活を若気の至り、もとい、過去の笑い話に変えられるよう、彼女と幸せになって欲しい。
彼自身だけでなく、私のためにも。