先日、トルコ人の男性が私にこんなメッセージを送ってきた。
彼がどこまで本気なのかは知らないが、私は「ああ、またか」と思った。
実はこのようなメッセージをもらうことは珍しくない。
彼と同じようなことを言った人は今年だけで3人はいる。(2019年2月20日時点)
もしも彼らが、たまたま私の知っている日本人女性に一目惚れをして、私に仲を取り持ってもらいたいのなら考える。
しかし、彼らが日本人の女性は「優しくて、親切で、大人しくて、綺麗で、可愛くて、自分の言うことを何でも聞いてくれる」というようなイメージを持っていて、そのイメージに基づいて結婚したいと思い、私に誰かいい人を紹介してくれと言うのなら、それは絶対に許さない。
ということを伝えたら、彼からの返信が来ることは二度となかった。
彼のような動機でペンペルサイトを利用している人は少なからずいる。
そんな人たちへ向けて声を大にして言いたい。
日本の女性の何がそんなにいいのか!?
・私は「外国人と結婚したい(付き合いたい)」と言う人間を断じて認めない
私は何も自分が日本人女性からモテないことを根に持ってこんなことを言っているのではない。
彼らは一体、自国の女性と日本人の女性と何が違うと思うのだろうか?
以前、スペイン人の男性が同じく「日本人の女性と結婚したい」というメッセージを送ってきたことがあった。
彼はスペインの女性はみんな「醜くて、冷たくて、不親切で」と酷評し、逆に、日本人女性がいかに素晴らしいかを語って、こんなことを言った。
スペイン人男性:
スペインでは日本人も中国人も韓国人もみんな同じだという人がいます。
だけど、私は違います。日本人と中国人・韓国人は全然違います。
もし、国籍以外が全く同じ日本人、中国人、韓国人の3人の女性がいたら、私は迷わず日本人と結婚します。
私はそれを聞いて、この人は妄想の日本人女性に恋をしていて、現実の女性と付き合う気は一切ないと確信した。
考えてみてほしい。
まず、すべてのスペイン人女性が「醜くて、冷たくて、不親切だ」ということは有り得ない。
次に日中韓の3人の女性のたとえ話だが、「国籍を除いて全く同じ女性が3人いる」ということも有り得るはずがない。
私はたくさんの日本人の女性を知っている。
でも、その人たちは彼の考える「日本人」でもなければ「女性」でもない。
生きている「人間」(冷めた言い方では「他人」)なのである。
それぞれ違う意思を持って、違う人生を送っている。
「冷たい人」もいれば「親切な人」もいる。
そんなことは「当たり前じゃないか!」と思うかもしれない。
しかし、こんな当たり前のことを理解している人間なら、たとえ話であっても「スペインの女性はみんな醜い」とか「国籍を除いて、全く同じ女性が3人いる」なんて言い方は出来ないのである。
・現実の女性を拒絶し、妄想の「日本人女性」に癒しを求める
彼は人のことを正しく見ていないのではないかと思われる。
それどころか見ようともしていない。
彼が向こうでどんな生活をしているのかは分からないが、恐らく、劣等感の塊のような暮らしをしているのではないだろうか。
現実の女性とは向き合わない。
自分が否定されて傷つくから。
しかし、自分が変わろうともしない。
そのため、そんなダメな自分でも受け入れてくれる架空の相手を探そうとする。
それが彼のイメージする「日本人女性」なのである。
つまり、彼が日本人の女性に恋をするのは一種の逃避行動ではないだろうか。
これはすべて私の憶測だが、私は彼の未熟さや考えの幼さに心底呆れる。
そんな人に結婚相手を紹介することなどできるわけがない。
相手が自分の思い通りに動いてくれなければ、自分の言動を改めるのではなく、相手にその怒りをぶつけることが目に見えているから。
同じヴァーチャルの相手に恋をするのなら、ゲームやアニメのような二次元に萌えている人たちの方が、他人に危害を加えないだけ、よっぽど健全である。
彼ほど極端ではないにせよ、日本人女性と結婚したい(付き合いたい)と思っている男たちは、自分に自信を持てないため、自分を脅かさない程度に大人しくて従順な(イメージのある)日本人女性を好むのではないだろうか。
「外国人のパートナーが欲しい」と思う動機など、この程度のくだらないものである。
あなたが「外国人と結婚したい(付き合いたい)」と思っているのなら、よく考えてほしい。
あなたは本当に相手のことを正しく見ようとしているのか?
相手は自分とは違う人間だということを理解しているのか?
相手の国や人種だけを見て、付き合いたいと思っていないだろうか?
それは相手にとって失礼ではないのか?
というわけで、私は外国人に勝手な幻想を抱いて、それに基づいて「〇〇の国の人と結婚したい」と言う人に対して生理的な嫌悪感を持たずにはいられない。
「その国の配偶者ビザが欲しいから結婚相手を探している」と言う人の方がよっぽどマシに見える位にである。