2020年になった途端、ペンパルサイトで面倒くさい人と出会うことが増えた。
今日はそんな人たちを3人紹介したい。
・記念日を忘れるなんて友達じゃない!!
・1人目 ブラジル人男性
彼と知り合ったのは年が明けてすぐだった。
最初はお互いに「どんな暮らしをしているのか?」というようなごく普通の話をした。
彼は積極的な性格で、よく自分のことを話してくれた。
そして、出会って2週間後に友達登録をした。
彼とはいい関係が築けると思っていた。
…のだが、突然、彼からこんなメッセージが送られてきた。
Why didn’t you send me for my birthday?
(どうして誕生日のメッセージを送ってくれなかったの?)
どうやら、数日前が彼の誕生日だったらしい。
私は「その日が彼の誕生日であることを知らなかった」と謝ったのだが、彼は納得しなかった。
「InterPalsでは友達登録している相手の誕生日が表示されるため、それに気づかないのはおかしい」というのが、彼の主張である。
彼の言い分はもっともなのだが、私は本当に気付かなかった。
だって、自分の誕生日すら覚えていない人間が他人の誕生日など気にするはずがない。
しかし、彼は私からお祝いメッセージをもらえなかったことが、よほど気に入らなかったようで、友達登録を削除して、二度とメッセージを送ってくることはなかった。
ちなみにこの御仁、年齢は48歳である。
誕生日を祝うような年齢なのだろうか?
・男友達は欲しいけど彼氏は要らない
・2人目 ポーランド人女性
彼女は日本のアニメに興味を持っていて、日本語を勉強していた。
そのため、彼女は日本語で文章を書くから、間違いがあれば指摘してほしいと頼んできた。
ここまではありふれた話である。
…のだが、彼女は突然こんな要求を突き付けてきた。
え!?
何を言ってんだこの人!?
いきなりこんなことを言われて驚いたが、彼女曰く、男の友達が欲しいのだが、恋人を作ることは嫌いらしい。
彼女はなぜそんなことを言うのだろうか?
彼女は「恋人」と「異性の友達」の違いは相手を「独占」できる(される)かどうかにあると考えている。
男女の関係は排他的で、付き合う相手は互いに一人と決まっている。
彼女はそういった関係が嫌いらしい。
一方で、友達の場合は、仲の良い相手が何人いても問題はない。
自分以外に仲のいい相手がいても、それは自分への裏切りと感じることもない。
だから、一人の相手と上手くいかなくなっても、他の人が面倒見てくれるため、孤立するリスクを分散することができる。
なるほど。
確かにそれは「恋人」と「友達」の大きな違いだ。
…って、インターネットではその関係が普通ではないのか?
よく話題になるテーマで「男女の間に友情は成立するのか?」というものがある。
しかし、私はネットの世界で友達と恋人を区別することは全く意味がないと思っている。
リアルでは、仲のいい友達だと思っていた相手に対して、恋愛感情が生まれたり、場の空気や勢いに流されて、一線を越えることもあるかもしれない。
だが、ネットではいくら相手と話が盛り上がっても、実際に会わない限りそんなことは起こらない。
その上、ネット上の関係だけでは相手を独占することはできないため、恋人になることなど不可能である。
というよりも・・・
そこまで友情にこだわるのであれば、何で相手を男に限定しているのか?
最初から男ではなく、女の友達を作ればいいじゃねえか!?
ちなみに彼女は、私との会話がつまらないと思ったのか、一週間も経たずにメッセージを送り返さなくなった。
「友達は何人いても困らない」のではなかったのか?
なんとも迷惑な人だった。
(追記:その後、彼女の言葉が役に立つ場面があった)
・How big you are?
・3人目 ドイツ人男性
初対面の相手には
とメッセージを送ることが一般的だが、彼はなぜか
と私の身長を聞いてきた。
次に彼は
と聞いてきた。
当初、私は質問の意味が分からなかった。
「あなたはどれくらい大きいですか?」の意味を普通に考えると身長のことを聞いているのかもしれない。
しかし、身長はすでに答えている。
だとすれば体重だろうか?
彼に確認してみると
と言われた。
eggplantとは茄子のことである。
ますます意味不明だ。
彼は私の何を知りたいのかを単刀直入に聞いてみた。
するとこんな答えが返ってきた。
このメッセージを読んだ私は、その質問が彼の国ではありふれた大人のジョークなのか、それとも本気で聞いているのか分からなかったため、「私は大きさの定義は国や人によって違うのではないか」と答えた。
もし冗談なら、彼も笑って返事をしてくれるに違いない。
だが、彼は「自分は××cmしかない」と本気で嘆いていた。
そして、その後は「この写真を見てくれ」と言って、3つのURLを送ってきた。
彼が何を見せたいのかについて容易に見当がついた私は「クリックしたが、私のパソコンでは開けなかった。中身は何ですか?」と聞いた。
すると案の定、
と言ってきた。
彼は冗談で言っていたのではなく本物の露出魔だった。
この手の性癖の持ち主に出会うのは4年ぶりである。
思い返せば、「how big I am」とは前回の露出男も使っていたフレーズだった。
しかし、彼に
と伝えると
と短い返事が送られてきて、それ以降、彼からメッセージが送られてくることはなかった。
迷惑な男だったが、前回のように不意打ちを仕掛けたり、他人を巻き込んだわけでんもなかったため、運営者へは報告しなかった。