
スマートフォン向けの「あんしんフィルター」というアプリがある。
これは、未成年者が危険なサイトやアプリを利用しないように制限をかけるためのフィルタリングアプリであり、多くの携帯電話会社が提供している。
30代の私が未成年の頃は、スマホはもちろん、ケータイすら持っておらず、現在も子どもはいないため、このアプリのお世話になることは無い。
しかし、YouTubeに表示されたこちらの動画を見たことでいろいろと思うことがあった。
・こんなに不便なのか!?

アプリストアのレビューによると、驚くほど低評価が多い。
「ゲームができない」、「サイトが見られない」、「勝手にブロックされる」、「早く消したい」など、不満の声が次々と並んでいる。
インターネットの閲覧自体が制限される場合があり、LINEの利用にも制限を設けることができる。
さらに、新しいアプリをインストールするたびに保護者の承認が必要になるケースもあるようだ。
私はこれまで未成年者向けのフィルタリングアプリについては、「課金やネット通販、アダルトサイトの閲覧制限」のようなものを想像していた。
しかし、このレビューを見た時は、「ここまで制限するのか!?」と正直驚いた。
昨今は、セキュリティ対策として、社用パソコンのインターネット閲覧にフィルタリングが設けられていることが珍しくない。
株価やフリマアプリのように業務とは無関係なサイトどころか、個人ブログやQ&Aサイトですら、無条件にブロックする会社もあった。
そのせいで、Excelの関数をちょっと修正したい場合などもことごとくフィルタリングされて、わずかな修正に多大な時間を要することもあった。
その度に
「こんなことで、いちいちフィルタリングするなら、社内で完璧なマニュアルを作れ!」
と言いたくなった。
その時のことを思い出した。
なお、ここまで徹底的に従業員を信用していなかった会社だが、上層部による不正問題が発覚して、後々上場廃止や倒産の危機に瀕して、経営陣も退任に追い込まれた模様。
本当に監視が必要なのは別の人だったみたい(笑)
話を戻そう。
もちろん、子どもを危険なサイトや詐欺、SNSトラブルなどから守るという目的は理解できる。
だが、思春期の子どもが何かを調べたり、新しいアプリを試したりする度に、毎回親へ相談するという運用が、本当に現実的なのだろうかという疑問も残る。
いつの時代も同じだと思うが、その年代の青少年は、良くも悪くも親に隠れていろいろなことをやりたがるものであり、事あるごとに親に相談して、笑顔で
子ども:「お父さ~ん、お母さ~ん、友達の間でこのスマホアプリが流行っているから、ダウンロードしても良い??」
お母さん:「もちろんいいわよ!」
お父さん:「今はそんなアプリが流行っているんだね」
子ども:「ありがとう!! お父さんとお母さんも一生にやろうよ!!」
なんて会話が多くの家庭で展開される方がよっぽど違和感があるのだが…
・不満が多いことは成功の証拠?

もっとも、レビューの内容を読んでいると、「これは子どもが書いているのだろうな」と思われるものが大半であり、実際に設定を行う保護者と思われるレビューはほとんど見当たらない。
そのため、このアプリが本当に使いやすいのか、あるいは技術的に優れているのかは、レビューだけでは判断しにくい。
その中で気になる反応を見つけた。
「これだけ『不便だ』、『困る』という声が集まることはフィルタリングが正しく機能している証拠だ」
「こんなレビューが書かれているだけでも、制限が必要なことが分かる」
なるほど、確かに一理ある。
フィルタリングとは、危険な行動を制限することが目的なのだから、「不便になった」という声が出るのは当然とも言える。
しかし、この意見を読んだ時、私は少し引っかかるものを感じた。
それは、この意見を述べている人の多くが、「自分自身は制限を受ける立場ではない」ということである。
つまり、「他人事」として見ている可能性が高いのである。
「不便なのは本人だけだから構わない」という前提で書かれているのであれば、それを完全に客観的・中立的な意見と考えるのは難しいだろう。
もっと言えば、心が汚い人間が、自分は絶対に安全な場所にいながら、他人が苦しみながら発狂する様子を見て楽しんでいる可能性が高いのだ。
・あんしんフィルターをベースに歩きスマホ撲滅アプリを作ろう

そこで「不満が多いことはフィルタリングが成功した証拠」と言えるかどうかを検証する良い方法を考えた。
近年、歩きスマホが社会問題になっている。
駅や商業施設では「歩きスマホはやめましょう」というアナウンスが流れ、ポスターも貼られている。
それでも街を歩けば、スマホを見ながら歩いている人を必ず見かける。
このブログでも、そんなバカ共についてはこれまで何度も取り上げてきた。
ということで、この「あんしんフィルター」に学んで、歩行中だと判断できる振動を感知したら、緊急通話や災害情報以外のすべての機能にロックがかかるアプリを作ったらどうだろう。
そして、このアプリは新品のスマートフォンに標準搭載し、削除できないようにすることを法律で義務化する。
ロックを解除するには一定時間待つか、現在地を撮影して「屋内である」、「安全な場所に立ち止まっている」とAIに認識させる。
あるいはGoogle PixelのCMのように、
「私の名前は○○です! 歩きスマホなんて絶対にしません!」
と周囲に聞こえる大きさの音声で、本名と歩きスマホをしないことを宣言させる。
こうして、歩きスマホに対するペナルティを与えたら、自らの欲望のために周囲を危険に晒す不届き者に、恥知らずな行動を自制させるきっかけを与えることだろう。
おそらく、このようなアプリが実際に登場したら、あんしんフィルター同様に
「なんの価値も生まず、邪魔しかしないクソアプリだ!!」
「こんなもののせいでスマホが使いにくくなった!!」
という低評価レビューを投稿するキッズ(見た目は大人)たちが大量に現れることだろう。
しかし、あんしんフィルターのレビューに対して、「不便という声が多いこと自体が成功の証拠だ」と言っていた人たちは、きっと同じように歩きスマホフィルターに対しても、「そんな声が出ていることは成功したのだろう(笑)」と言ってくれるだろう。
私は歩きスマホなどしない。
だから、スマホにこのようなアプリをインストールされても、(アプリがバグや誤作動を起こさず正しく機能すれば)全く影響はない。
そして、底意地が悪い人間だから、このアプリによって、歩きスマホが出来ずに発狂する人間たちの醜態を思う存分堪能して、心の底から嘲笑いながら、アプリが効果的なことを声を大にして宣言したい。
まさに、あんしんフィルターに低評価を付けるキッズたちを見て、安全な所から爆笑している人たちと同じである。
ちなみに、「あんしんフィルターは対象が未成年者だから必要なだけで、判断力も法的責任もある大人にも適用するのはおかしい」と頭の悪い言い訳をするキッズも現れることだろう。
しかし、判断力があって、責任も考えている大人であれば、そもそも歩きスマホなんてしません。
やっぱり、こんなバカなキッズには「あんしんフィルター」と同様のフィルタリングが必要と言えるだろう。










