10年ぶりに届いたメール

先週、数ヶ月ぶりにInterPalsというペンパルサイトを開いた。

年度末は仕事が立て込んでいたため、そこを訪れたのは3ヶ月ぶりくらいだった。

このブログは今やすっかり社会や労働環境を皮肉る場と化しているが、元々はペンパルサイトで出会った人やそこで得た海外の情報を発信することが目的だった()

しばらく利用していなかったので、メールボックスには10件近い未読メールが溜まっている。

それらを開こうとしたのだが、いきなり驚かされた。

フォーマットがそれまでのメール形式からLINEのようなチャット形式へと変っていた。

私のような長文、長期間関係を築きたい派にとっては、このフォーマットだと読みづらかったり、過去の内容を探しづらかったりと、良いことがないんだよな~

How are you?」、「I’m fine thank you. And you?」みたいな薄っぺらい短文高頻度ラリーを好む人にとっては向いているかもしれないけど…

メールを開いていると、お馴染みさんからは次々に届いていた。

そんな中、見慣れないユーザーから「How are you?」というメールが送られていた。

そうそう。

これである。

新形式はこういう人にこそ向いているのである。

私は苦手だけど…

そんなことを思っていたのだが、ここから話は思いもよらない方へ進んだ。

・同じ利用目的

彼には見覚えなかったのだが、履歴を見ると、どうやら初対面ではなさそう。

前回私が送ったメールの日付を見ると…

20169月、すなわち…

10年前だった!

何で突然このタイミングでメールが届いたんだ!?

以前も数年の空白を置いて、突然メールが送られてきたことはあった。

それでも、最長4年だったため、今回はその記録を倍以上更新する10年となる。

4年の歳月であれば、まだ前回やり取り時の生活の面影も残っており、「お~ 久しぶり!」と言えなくもないが、10年ともなると生活が大きく変わっている可能性が高い。

さて、今回再会した人物はもうすぐ35歳になるインドネシア人の男性である。

彼と知り合ったのは2016年の8月だった。

当時の彼は英語講師の仕事をしていたが、将来は日本やカナダで働きたいと思っており、情報収集のために、私にコンタクトを取ってきた。

私も日本での生活に絶望して海外へ脱出しようと思っており、同サイトを使用していた動機も、脱出先として考えていたオーストラリアやカナダの情報を得るためだった。

そのため、彼の気持ちはよく分かる。

しかし、彼が来ることを熱望している国は、私が絶望している国であるということは何とも皮肉な話である。

もっとも、これは彼に限らず、ペンパルサイトではあるある話なのだが…

というわけで、お互いの身の上話をした後は、彼に日本の雇用制度や求人が多い職種の話をした。

そして、外国人の人手が必要とされている仕事の多くは彼が希望するような専門職ではなく、地方の低賃金の肉体労働であることも。

その話は彼が望む内容ではなかったのか、以降の返信は途絶えた。

当時の私はスーパーや工場で働いていたため、現地の国の人から「ウチで必要とされているのは頭ではなく身体を動かす仕事です」と言われても、「そういう仕事で構わないので、もっと情報をください」と言えた。

だが、彼はそのような仕事に就くことを望まないから、そうなるのは仕方ないのかもしれない。

そうして、彼とのやり取りはおよそ1ヶ月で終了した。

・たとえ扱いづらくなっても…

そんな出来事から10年が経過していた。

私は当時と比べると、生活環境は大きく変わった。

地元を離れて東京で一人暮らしを始め、仕事もあの時は考えもしなかった職種に就いて、給与は3倍近く上がった。

彼はずっと地元に住んでいるものの、仕事面ではいろいろな変化があったという。

一時期は事業も営んでいたが、仲間に騙されたことで2年前に廃業。

最近はデジタルマーケティングやウェブサイト開発の仕事をしており、また事業を始めたいというが、年齢的にも、若い時のようなモチベーションが上がらず、そんなところから、「自分はもう若くないことを痛感している」とのこと。

そんなこともあり、最近は私とやり取りしていた頃が懐かしいのだという。

あの時は貯金に必死で、生活は楽ではなかったけど、夢や希望に満ちていた…

お互いに未婚で、「海外で暮らす」という当時の夢は未達だけど…()

そんな束の間の再会を楽しんだ。

ちなみに、今回は10年前のメッセージの履歴が残っていたが、もしもそれがなければ、初対面の相手として接していたことだろう。

当然、かつて彼とやり取りしていたことも思い出せなかった。

メールのフォーマットがチャット形式になって見づらくなったとはいえ、以前と同じく10年以上前のメッセージを保管してくれていた運営には感謝している。

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