ペンパルサイトにも怪しげな業者はいるみたい

前回の記事では、過去にマッチングアプリを使っていたフランス人の男性に使い方のコツを聞いた話をした。

その時、私は彼にちょっとした愚痴をこぼした。

「出会い系(マッチングアプリ)を使っても、ぜんぜん面白くない。男だけが料金を払わなくてはいけないし、相手は全然喋らないし、怪しい業者は多い」

「ペンパルサイトの方がずっとよかったよ。料金は無料で、相手も色々と話してくれるし、怪しい業者もほとんどいなくて安全だし」

すると、彼から予期せぬ言葉が返ってきた。

フランス人男性:「残念だけど、僕たちが出会ったペンパルサイトにもたくさんの業者(fake user)はいるよ。しかも、その多くは日本人女性になりすましているんだ」

え!?

それは初耳である。

まさか、私がこれまで安心して使っていたペンパルサイトにも多くの業者がいたのか…

・悪徳業者の3類型

彼は具体的にどんな業者を目にしたのだろうか。

直近のものは「ちょっと、良い儲け話があるんだけど…」というような投資詐欺だったらしい。

彼は投資には全く興味がなく、以前にも全く同じ内容のメッセージが送られてきたため、容易に詐欺だと見抜くことができたという。

私も出会い系サイトマッチングアプリを利用していた時に、この投資詐欺と思われる業者に出くわしたことがある。

また、「騙された」という確信は持てないが、ペンパルサイトでは頻繁に交流していたものの、LINEIDを教えた直後に疎遠になった人も少なくないらしい。

これも、LINEID収集が目的の業者だった可能性もある。

ここで出会い系サイトを利用した時の記事で、少しだけ触れた悪徳業者について改めて振り返ってみよう。

異性に扮して接近し、相手を悪質な罠に嵌めるパターンとしては3つの種類がある。

:アダルト系

エロさ全開の写真や文章でヤリモクの男を標的にする業者。

主に援デリ(援助交際デリバリーヘルス)業者による客引き、もしくは、個人による援助交際が目的。

:詐欺系

「私は資産運用で生活していて、こんなに儲けているから、あなたも絶対にやった方がいい!!」といった投資話で悪徳商法へ勧誘し、お金をだまし取ろうとする業者。

資産運用だけではなく、FXや仮想通貨を誘い文句に使うこともある。

その他にも、ある程度仲良くなり信頼関係を築いた後で、「実は家族が病気で…」「生活に困っていて…」と言って支援を要求し、お金を騙し取る手口もある。

:個人情報収集

「このサイトはあまり利用しないからメールかLINEでやり取りしましょう」と言って、メールアドレスやLINEIDを聞き出し、個人情報を収集する業者。

特に課金制の出会い系サイトでは男性がメッセージを1通送信する度に料金を支払わなければならないため、「願ってもないチャンス」と思い、引っかかりやすい。

・これまでにペンパルサイトで遭遇した業者

先ほどの出会い系サイトで警戒した業者をペンパルサイトにも当てはめてみよう。

先ず、①に関してはオンラインのみのやり取りが前提であるペンパルサイトでは売春というよりも、アダルトサイトへの誘導が主である。

この手法には過去に何度も遭遇した。

代表的なのはセクシーな格好をした女性の写真をプロフィールに載せ、「私の写真をもっと見たければ、このサイトへアクセスしてね」と書いて、URLを貼り付ける手口である。

中には「明日ここでパーティーをやるから、あなたも来ない?」と書いて、住所まで記載したメッセージが送られてきたこともある。

いや、外国に住んでいる私がそんなところへ行けるはずがないのだが…

はこれまでに全く遭遇したことがない。

不幸な現状を訴え、「お金を払って!!」と訴えられても、生活様式が全く違う外国人にそのような感情移入をすることはできないし、投資詐欺についても、彼から話を聞くまで、まさかペンパルサイトにもそのような業者が活動していることなど思いもよらなかった。

判断が難しいのは③である。

これまでペンパルサイトでのやり取りをしている内に、「LINEIDを教えて」と言われることは珍しくなかった。

特にHi!Penpalはメッセージが1ヶ月で消えてしまうため、早めにLINEへ移行した方が後々助かるし、InterPalasで聞かれた場合も、大きく反対する動機はなかったため、簡単に教えていた。

もちろん、こうしてLINEでやり取りをするようになった人とは、その後も変わらない関係を続けることになった人たちもいる。

だが、よくよく思い返すと、彼と同様にペンパルサイト内ではよく話をしていた相手であっても、LINEへ移行した途端、すぐにやり取りが終了した相手が少なくなかった。

今にして思うと、「あれはLINEID収集が目的だったのでは?」という疑いが拭えない。

しかも、LINEへ移った直後にペンパルサイトのアカウントを削除した人もいた。

・以前のような関係には戻れない

アダルト系や詐欺系の業者については、以前から警戒していたが、個人情報の収集については完全に無警戒だった。

厳密に言えば、個人情報の漏洩そのものについて無関心だったわけではない。

プロフィールはもちろん、メッセージの中でも、本名や住所は絶対に書かないように注意していた。

だが、出会い系サイトを使うまでは、LINEIDを聞き出して収集しようとする悪徳業者がいるなど考えもせず、聞かれれば、言われるがままIDを教えていた。

最近も、メッセージの2,3通目ですぐにメールアドレスやLINEの交換を求める人物と出会った。

InterPalsで出会った人物はこちら。

Hi!Penpalはこちらである。

1人目は、自らIDを開示したため、業者ではない可能性もあるが、この時のように、先にIDを開示する業者もいるため、しばらくはここでやり取りを続けたいことを伝えた。

すると、案の定、彼女からの連絡は途絶えた。

2人目は、指定されたアドレスにメールを送るだけでも、向こうの思い通りになるため、最初から無視することにした。

すると、後日メールボックスがこんなことになっていた。

おそらく、彼は他の人にも同様のメールを送っていたため、運営側から迷惑行為と認定されたのだろう。

また、実際に個人情報を求められたわけではないが、先日も気になる人物からメッセージが送られてきたことがあった。

相手は中国人の女性で、写真は横顔だけだったが飛び切りの美人だった。

しかも、年齢が私と同じだっため、一瞬浮足立ってしまったが、「そんな良い話があるのかなあ…」と警戒しながら接していると、3日後に彼女のアカウントが削除されていた。

ひょっとすると、彼女も業者によるハニートラップだったのかもしれない。

何れにせよ、ペンパルサイトで知り合った人とは、これまでのような気軽にLINEIDを教えることはできなくなってしまった。

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