前回の記事では、2024年は嫌な出来事から始まったという話をした。
今日は逆に、今年最初の良い出来事を紹介したい。
・送るのに一苦労する年賀状メール
お正月の恒例行事は年賀状メール。
昨年はペンパル関係の記事をあまり投稿しなかったことからも分かる通り、近年は個人的にやり取りをしている外国人の数も減っている。
それでも一年以内には連絡を取ったことがある相手には、必ず年賀状メールを送っている。
外国人とやり取りをする時に必ず考慮しなければならないことは時差である。
日本はすでに新年が幕を開けても、相手国はまだ12月31日という状況で「Happy new year」と言われても、苦笑いされるだろう。
東アジアの国であれば1時間程度の差であるため、日常生活ではそこまで意識する必要はないが、この時だけはどうしても意識する。
アメリカやヨーロッパのような西洋の国はもっと厄介だ。
時差が大きいので、こちらでは日が昇る時間になって「そろそろ送るか…」と思っても、まだ年が明けていないこともある。
アメリカに至っては、12時間以上遅いため、暗算で考えることも難しい。
こんな感じで、単純な年賀状メールを送ることにも苦労が伴うが、毎年同じことをやっているので、少しは慣れてきた。
このように、ほとんど定型業務のようなやり取りだが、今年は少しだけ嬉しいこともあった。
・小さくも大きな一歩
このブログではフランス人のロビン(仮名)という人物が度々登場している。
彼とは7年前の2017年に知り合い、私の地元で実際に会ったこともある。(その時の記事はこちら)
彼は大の親日家で、ワーキングホリデーや文化交流ビザで度々日本に滞在しており、「将来は日本人女性と結婚する」という目標を持っている。
それ程までに日本が好きな彼だが…
私に日本語で一切メッセージを送ってきたことは一度もなかった。
語学学校に通っていた経験もあり、全く話せないということではなさそうだが、「日本で幸せを掴むために積極的に日本語を覚えるぞ!!」という意志が全く見られないのである。
その証拠と言えるかは分からないが、彼が私に対して、日本の習慣や、仕事の探し方といった、この国で生きるために必要な知恵を聞いたことも一度もない。
彼は母国での生活が上手く行っておらず、その環境から逃げ出すために、日本(と日本人女性)に過度な幻想を抱いているとしか思えなかった。
昨年やり取りしていた時に、再来日を企てていることを聞かされたが、「35歳という年齢とこれまでの成果を踏まえると、『日本人女性と結婚して、永住する』という夢は正直もう厳しいから、母国での生活を真剣に考えた方が良いのでは…」と思っていた。
そんな彼にも年賀状メールを送ったのだが…
こんなメッセージが返ってきた。
「明けましておめでとうございます」
「たくさんの幸せ、たくさんのお金、そして完璧な健康を備えた素晴らしい年になることを願っています」
なんてことはない内容の返事かもしれないが、彼が日本語で挨拶をしてきたことには思わず感動した。
これまでの彼の姿を考えると、確かな成長である。
その姿勢があれば、日本で夢を掴める確立も大きく上がることだろう。
これが私にとって今年最初の嬉しい出来事だった。