お盆休みを通して見えてきた在宅勤務の注意点

今年はお盆休みが一週間近くあったのだが、よくよく思い返すと、私は昨年まで「長期のお盆休み」なるものを経験したことがない。

そのことは去年もこの記事で触れていた。

というわけで、30歳を過ぎてようやく、お盆休み初体験となったのだが、台風の接近もあり、日用品の買い物以外は外出しなかった。

そんなほぼ引き籠り生活を一週間送っていたわけだが、もちろん良いことはあった。

たとえば、「汗をほとんどかかない」ということ。

この記事で書いた通り、最近は通勤中に汗でビッショリになって、電車の待ち時間や会社に着いてからのトイレで汗を拭っているが、拭っても拭っても止まることがなく、下着には臭いまで染みついてしまう。

家に居ればそんな不快な思いをすることは一切ない。

だが、同時にデメリットもいくつか見つかった。

一週間程度の休みであれば何とか我慢できるが、「これが日常的なものになると…」という不安はある。

私は常々コロナ明けの通勤ラッシュに悩まされ、在宅勤務を望んでいる旨を述べてきた。

しかし、今回の出来事はそのような考えに一石投じることになったかもしれない。

今日は一週間の休暇で実感した「出社しないことで生じると思われるデメリット」を3選お届けしたい。

・出社しないことのデメリット3

定期券がない

外出する予定がなかったとはいえ、お盆休み期間中に最も不便に感じたことは定期券が使えないことだった。

むしろ、「定期券が使えないからこそ、外出は控えた」と言っても過言ではない。

今の勤め先は日額で交通費を計算するが、月額では最大でも定期券の1ヶ月分までの支給となっているため、1ヶ月の出勤日数×交通費」1ヶ月の定期代を下回らないように注意しなければならない。

というわけで、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆と長期の休暇に差し掛かる時は、連休中に定期の利用期間が重ならいように調整して、少しずつ後ろ倒しにすることで帳尻を合わせている。

そのため、長期休暇の期間は定期券を使うことが出来ず、交通費は全額実費で支払うことになる。

その結果、隣の駅で買い物をする時のような、少しの外出でも「交通費がかかるからなぁ…」と感じてしまった。

たかだが1週間の休暇でこのように感じてしまうのであれば、在宅勤務になり定期券を失えば、その影響は計り知れない程、大きなものになることだろう。

もっとも、バスや電車を利用する時は交通費を払うことは当然なのだが…

既得権というものはこんな所にも潜んでいるのだなぁ…

:自宅のエアコンが付けっ放しになる

冒頭でも説明した通り、真夏の暑い日外出しなくて済むのは大きなメリットだ。

猛暑日が続くことが当たり前になっている近年の夏において、常に涼しい冷房が効いた部屋は「天国」とさえ呼べる。

しかし、裏を返せば、自宅の冷房は常に稼働し続けていることになる。

今は夜も付けたままにしているため、仕事のために週5日、110時間程不在にする時間がなくなれば、エアコンの休む時間が全くない。

除湿の27℃設定(暑すぎる時は25℃まで下げる)とはいえ、これでは電気代もバカにならない。

いや、電気代だけではない。

休むことなく稼働し続けていると故障しないか心配になる。

文字通り「24時間戦えますか」状態になり、こんなことが続けばすぐに過労死することは火を見るより明らかである。

複数台のエアコンがある家であれば、場所を変えながら使ったり、1台が故障しても代わりとなる物もあるが、ワンルームのアパートに住んでいる私にはエアコンは1台しかない。

そうなると、外出する時間がなければ必然的に1台のエアコンに無理をさせることになり、その1台が故障すると、しばらくはサウナ(冬場は冷凍庫)状態になる。

これは恐ろしくリスキーではないか?

そう考えると、多くの自宅に控えがなく、24時間稼働が当然の冷蔵庫って凄いんだな…

昼食に贅沢してしまう

この記事で書いた通り、私は出勤の際に毎日自分で作った弁当を持参している。

仕事の日に会社で自分が作った弁当を食べることに不満はない。

だが、「同じものを家で食べて満足できるか?」と聞かれたら、「はい」とは言えない。

仕事の時の昼食は「空腹を満たせばいい」くらいのものだが、やはり自宅にいる時は美味しいものを食べたくなる。

今は家にいるのが週2日だけであるため、麺類やチャーハンなど簡単な調理をしているが、外食とまではいかなくても、毎日そのような食事をしていると食事代も上がってしまうだろう。

しかも、そのような食事が平日のものとなると、土日も同じものを食べることは飽き飽きしてしまいそうな気がする。

その結果、「休日の昼食は外食になって…」というような玉突きが起きてしまい、食費はさらに膨らんでしまう。

今のような質素で安上がりな昼食で満足出来るのは、実は会社のおかげなのかもしれない。

以上3点が、お盆休み期間中に気づいた「在宅勤務になったら陥りそうな罠」になる。

私はこれまで在宅勤務の経験がなく、失業中を除くと長期休暇もほとんどなかった。

そんなことから、都合が良いことばかり考えてしまうが、自宅に引き籠っているだけのお盆休みを通して、注意すべき事態も考えることが出来た。

それが、今年のお盆休暇の収穫だったと言える。

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