・社長が直々に面接をして採用した精鋭たち
今年の4月1日。
「新入社員へ贈りたい3つの言葉」という企画で紹介した言葉の第一弾として「挨拶をきちんとしよう」という言葉を紹介した。
「そんな当たり前のことを…」と感じた読者の方も少なくなかっただろうが、驚くことに良い歳をした大人がこんなことすら出来ないことが珍しくないのだ。
私の今の勤め先も例外ではない。
朝の出社時に、エレベーターや廊下、執務室で顔を合わせても、挨拶をしない社会不適合者で溢れ返っている。
百歩譲って「自分から挨拶をしない」だけであれば結構だ。
彼らは何を隠そう、他人の挨拶に返事をすることすらしないのである。
部署の違いや、非正規労働者への蔑視が理由だろうが、そんな連中に対しては、もちろん良い気はしない。
ちなみに、この会社は正社員を雇う際の最終選考では、社長が直々に面接を行い、選考の際に注目している点の1つは「きちんと挨拶が出来ること」らしい。
社長、あなたは一体…
彼らのどこを見て採用したのですか!?
裸の王様というか、偉そうなことを言いながら、人の本性を見抜いている気になっている奴程、何も見えていないことがよく分かる。
・冷たいのは嫌だけど、暑いのも耐えられない
私は毎日、会社へは始業時間の30分前に到着している。
しかし、人を見る目がない社長が選んだ破廉恥な社員に挨拶をして無視をされることが嫌なので、会社に着いたら、トイレ(大)に入り、就業開始10分前まで時間を潰している。
その時間になると、同じ部署の社員や、部署は違うが同じ立場の派遣社員が近くの席に座り、挨拶を返してくれるため、安心して席に向かうことが出来る。
それでも、挨拶を無視されることに比べれば遥かにマシである。
かくして、出勤後は毎朝トイレで気を休めながら、仲間と思える同僚がやって来るのをゆっくりと待っている。
…と悠長なことを言っていられたのは、少し前までの話。
トイレが快適と言えないのは、作りが古いことや、個室が少ないこともあるが、冷房の範囲外なため、今の時期はとにかく暑いのである。
当然、そんな場所で20分近く時間を潰すことは多大な負担となる。
もっと言えば、ウ●コが止まらないといった事情があるわけでもないのに、そんな場所に長時間留まることは、常識ではありえない。
それでも、私がそうせざるを得ない理由は、社員のバカ共が挨拶をしないからであり、彼らが人として真っ当に生きていてくれたら、私もこのような自傷行為まがいなことはしなかっただろう。
彼らがまともに挨拶をしないせいで、私は毎朝仕事を始める前に、真夏の灼熱地獄で汗だくになり体が傷つくか、挨拶を無視する社会不適合者に心を傷つけられるかの二者択一を強いられている。
もし、彼らが新入社員に先輩面して「社会人にとって挨拶は何より大事だ!!」などと説教していたら、私は感情を爆発させてしまわないだろうか…
もちろん、その後に
「それが出来ずに、同僚を苦しめてしまったのが私だ!!」
「君たちには同じ過ちを犯して欲しくない!!」
と付け加えるのであれば、拍手を送るのだが…