今日は7月12日。
7月に入り10日が過ぎたことになる。
特に転職も転居もしたわけではない私は、先月と特に変わらない日々を送っている。
現実はそんな様子だが、少しだけ「7月になったら変わるかも…」と期待していたことがある。
それは電車の混雑緩和のこと。
・昨年の夏よりも状況は悪化している
度々引用しているこの記事で書いた通り、私は昨年のゴールデンウィーク明けから通勤時の混雑に悩まされている。
昨年は今年ほど規制が緩和されていたわけではないが、テレワークやリモート授業を終了した企業・学校が増えたためか、前年までの快適通勤から一転して、コロナ前の通勤地獄が蘇った。
昨年の5月から6月にかけては、何の前触れもなかったため、準備もしておらず、「突然」という感じで、まるで悪夢を見ているようだった。
ところが、7月に入ると、そんな混雑が一時的に落ち着いた。
7月に人事異動が行われる会社は珍しくないが、それだけでは混雑緩和につながるとは思えない。
まして、学生たちが夏休みに入るのはまだ先のはずだが…
おそらくその理由は、7月に入るとコロナの感染者が大幅に増加に転じたため、それまで平和ボケして出社を強制した会社が再びテレワークに戻したからだと思われる。
そのような会社は(技術的に可能であるにもかかわらず)頑なに出社を強制する反社会組織にして痴漢擁護者の極悪人共に比べたら1億倍マシだが、「だったら、最初からテレワークを止めるなよ!!」と言いたくなった。
今年の5月8日に、コロナが5類に移行して以降、マスク着用等、多くの規制が撤廃された。
その結果、案の定、感染者が増えている。
新型コロナ5類移行でも「感染の夏」再びか…見えないから怖い“第9波”の襲来|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
もちろん、今回の感染者全員が5類以降を機に、マスク着用を止めたり、人混みが激しい場所へ遊びに出かけるなど自堕落な生活を送ったことで感染したわけではない。
むしろ、社会全体の気の緩みが回り回って積み重なった結果の感染拡大なのだろうから、彼らは被害者なのかもしれない。
少なくとも、私が通勤に利用している路線では、感染者が増えて以降、電車の混雑が減ったという感覚はない。
ということは、曲がりなりにも、感染者が増加したことで、テレワークに戻した会社が少なくなかった昨年よりも状況は悪化していると言える。
・真夏のパンデミック2022
コロナ渦への揺り戻しが起きたことで、通勤面は少しホッとした感がある昨夏だが、職場ではコロナ感染者が続出したことで、たちまち人手不足に陥った。
昨年働いていた職場については、この記事で詳しく紹介したように、コロナ対策など微塵も行っていなかった。
改めて振り返ると…
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執務室の入口にはアルコールの消毒液が設置されていない。
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当時は感染防止のため、各所で使用停止されていたトイレのハンドドライヤーが当たり前のように稼働していた。
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仕事中もマスクを外して同僚とお喋りをしている人が少なくなかった。
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社員は在宅勤務が認められていたが、利用率は10%程度に留まっていた。
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派遣は週一の参加だったが、社員は毎日のように密の場所で会議(お喋り)をしていた。
このようにリスク管理など全く考えていない会社だったため、当然、社会全体でコロナの感染者が増えれば、職場でも蔓延することになる。
先ず、お盆休み期間中に(我々下っ端は当然のように仕事をさせる一方で)家族旅行のために一週間の休暇を取っていた課長が、休暇最終日に体調不良を起こし、家族で検査を受けた結果、全員が陽性であることが判明し、さらに一週間休むことになった。
課長の療養中に、社員の女性が体調不良で欠勤した。
その日の午後、課長代行の呼びかけにより、部署のメンバー全員が会議室に集まり、そこで彼女がコロナに感染していることを告げられた。
ちなみに、その女性も、課長のように一週間という長期ではなかったが、夏休みを取得して、遠方に旅行へ出かけていた。
そのことが直接の原因なのかは不明だが、普段の行いもあってか、課長といい、彼女といい、「それは感染するわな」と思わずにはいられなかった。
私は旅行中に居合わせたわけではないが、きっと、旅先では混雑が激しいというのに、ノーマスクで羽目を外していたのだろう。
さらに、数日後、別の社員の女性もコロナに感染したとの連絡が入った。
彼女は決して、長期休暇を取り、旅行に行っていたわけではないが、2番目に感染が発覚した女性の隣の席で仕事をしていたため、そのことが原因だという可能性は否定できない。
こうして、私たちの部署は一気に3人を欠くことになり、たちまち人手不足に。
結局、他所の部署へ転出になっていた元同僚たちの手も借りて、急場をしのぐことになった。
私は新自由主義者ではないが、3番目の女性はともかく、この人たちが医療機関を利用することに公費が投じられることに疑問を持たざるを得なかった。
昨年ですら、危機感ゼロでこの体たらくなのだから、きっと今年はもっとおぞましいことになるだろう。
今年は7月に入っても電車の混雑が解消されないことにも納得である。
昨年はコロナの感染者が増加したことで、在宅勤務に戻すという英断を下した者もいたが、無鉄砲な遊びに走った結果、見事に感染したバカも少なからずいた。
百歩譲って、「旅行をしたい」という気持ちは分からなくないが、せめて、混雑を避けて、人気がないひっそりとした場所へ行くべきである。
昨年過ちを犯した者は、今年は同じ失敗を繰り返さないよう肝に銘じて頂きたい。
社会も、あなた自身も取り返しがつかなくなる前に。