・あれが出てこない!!
10日程前に当ブログでこんな記事を投稿した。
朝の通勤時、「具合の悪いお客様の救護」という名目で遅れて到着した電車に乗ることになった私は、電車全体が混雑している中で、自分が並んでいたドアの周辺だけはやけに空いていたため、「ラッキー」と思いながら乗り込んだのだが、電車の中に足を踏み入れた瞬間、その理由が明らかになった。
私が乗車した付近だけ、人がまばらだった理由は、簡単な清掃こそ行っていたものの、床に嘔吐物の跡があり、それを見て多くの人が避けたためだった。
「病人の救護」というのも、おそらくゲロの後処理のためだったと思われる。
幸い、臭いは感じなかったことと、混雑を避けるためにはやむを得ないと感じた私はその付近に座ることになったのだが、その後の駅で乗車してくる人の多くは混雑に飛び込むことを覚悟で別の場所に移動したため、まずますゲロ跡の近辺だけ人がいないことが目立つようになった。
私はブログでその様子を「モーゼの海割り」と表現した。
その言葉については言い得て妙だと思っているが、当初の予定ではその表現を入れるつもりなかった。
なぜなら、私がその言葉を知らなかったから。
「無垢の人々が悪人から逃げる際に、神様が海を割って逃げ道を作った」という宗教の話は聞いたことがあったが、それを表現する言葉は一切知らなかった。
そこで「キリスト教」、「宗教」、「海が割れる」という表現で片っ端から検索をかけたが、記事の下書きを完成させた段階では、上手く見つけられなかったため、泣く泣く諦めることになった。
言いたいことは分かっているのに、なかなか言葉に出来ない時のもどかしさは本当につらい。
・まだ出会ってから二度目だったが…
投稿予定の前日、通勤中の電車に座っていた私はスマホでこの記事を見ていた。
こんな僕でも輝ける瞬間があるある : 山田全自動のあるある日記 Powered by ライブドアブログ (blog.jp)
これは日常の有り触れた出来事を時代劇風の漫画で紹介しているブログで、おそらくその数日前に「昭和の家あるある編」を見たことがきっかけで、Googleのホーム画面の見出しに表示されていた。
その日に閲覧したテーマは「輝き」で、平凡な人生を歩んでいる人でも、一瞬だけ周囲から注目を浴びることが出来るというもの。
たとえば、学校を休んだ翌日に、戦いを終えた後のヒーローのように同級生から心配される時。
入社初日に同僚から質問攻めされる時。
そして、一番は・・・
家電量販店のスマホコーナーを通る時。
絵の中ではその様子を大名行列と表現していたのだが、補足文で「もしくはモーゼの十戒でござる」と記されていた。
それを見た私は「これだ!!」と思い、そのシーンをスクリーンショットで記録して、帰宅後に詳しく調べることにした。
これまでにも「モーゼの十戒」という言葉を聞いたことはあった。(過去にこの記事で紹介したこの本にも登場していた)
しかし、それはあくまでも下記のような日常生活の中の自分への戒めのことだと思っていた。
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あなたには、わたし以外に他の神があってはならない。
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あなたは自分のために偶像を造ってはならない。
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あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない。
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安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。
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あなたの父と母を敬え。
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殺してはならない。
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姦淫してはならない。
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盗んではならない。
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偽りの証言をしてはならない。
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あなたの隣人の家を欲してはならない。
そのため、その言葉が「海割り」に繋がるなど考えてもいなかったが、山田全自動日記を見たことで、「モーゼ」、「海割れる」と言ったワードで検索したら、下記のように詳しく説明してくれるページを見つけたのである。
なるほど。
私が言いたかったのは「モーゼの海割り」という言葉だったのか…
そして、かろうじて投稿前に修正が間に合い、なんとか予定日に発表することが出来た。
海が割れるシーンが「モーゼの十戒」という言葉と直接結び付くのかは微妙なところであるが、たまたま読んだ記事のおかげで、目的地へたどり着く貴重なヒントを与えてくれた。
まだ出会ってから2回目だったが、彼は思わぬ救世主になった。
山田全自動殿、感謝しているでござる。