大寒波が生んだ素晴らしい光景

数日前から「10年に一度」と言われている大寒波が日本列島を襲っている。

襲来初日だった先の水曜日は、東京でも最高気温が4℃、朝の通勤時間帯でも0℃を下回っていた。

雪が積もらなかったのが不幸中の幸いだったものの、出勤前は電車が遅れたり、混雑しないか心配だった。

外に出たら思ったほど寒くはなく、普段着で十分だったが、それでも少し肌寒かった。

普段の私は手袋を着けない。

だが、さすがに素手を晒せる状況ではなかったため、常に両手をポケットに入れていた。

駅に近づくに連れて人が増え、周りを見渡していると、やはり私と同じようにポケットに手を入れたり、手袋を付けている人がほとんどだった。

「やっぱり、そうだろうな~」

そんなことを思っていたが、あることに気付いた。

え!?

歩きスマホをしている不届き者が一人もいない!!

いつもであれば、駅の周辺は歩きスマホがやめられない「自覚なき底辺モンスター」がウジャウジャしているが、この日は、手袋を着けるにせよ、ポケットに入れるにせよ、両手共に使える状況ではなかったためか、スマホを我慢せざるを得なかったのだろう。

動機はともかく、なんという美しい光景なのだろうか…

昨年、東北地方を旅行した時に、電車の中や、街中を歩く人のマナーがあまりにも素晴らしくて感動したことがあるが、その時に似た気持ちである。

ここ、本当に東京!?

百害あって一利なしと思っていた大寒波の中で、こんな素敵な光景が見られるなんて!!

というか、普段は「スマホは体の一部だから歩く時も、食事中も手放せない!!」と宣っている人も、身の危険を感じたら、サーっと引くことができるんですね。

さすがに、勤務地の最寄り駅は都心部ということもあり、いつもより各段に少ないながらも、やっている人はいた。

「自分の体を犠牲にしても、歩きスマホをやめない!!」という姿には執念を感じるが、もう病気としか言いようがない。

彼らには大事件を起こす前に、矯正施設に入って更生することをおすすめする。

もちろん、費用は自己負担でね。

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