ペンパルサイトで恋愛の話をしたがる人との付き合い方

1ヶ月ほど前のことだが、私と同い年の韓国人男性からこんなことを言われた。

・最近、日本人女性のペンパルとの連絡が途絶えた。

・彼女は韓国語が上手く「社会や文化を知りたい」と言って交流を始めた。

・当初は返事も早、たくさんの話をしたが、「恋愛結婚に興味がありますか?」という質問に「いいえ、いです」と返事をしたら、返信の頻度が下がり内容も淡泊になった

・彼が「最近忙しいですか?」と聞いたら、「忙しはないが、あなたに恋愛結婚の質問をしても真面目に答えてくれないから、興味がなくなりました」と言われた

・彼が「そうですか」と返事をしたところで一切の会話がなくなった

・彼女のような人は初めてではなく、以前も同じような日本人女性がいた。

彼は2ヶ月の間、毎日連絡を取り合っていたのに「恋愛と結婚に興味がいです」と答えただけなのに、連絡を絶たれたことが納得いかなかった。

韓国にも恋愛の話を好む女性はいるようだが、そういう人たちは最初からストレートに「恋愛の話をしたい」と告げるらしい。

しかし、彼女たちは当初から彼に恋愛の話をしたいと言っていたわけではない。

実際に最初は全く違う話を楽しんでいた。

にもかかわらず、恋愛に興味がないと答えただけで、なぜ彼女たちは彼から気持ちが離れたのか?

日本では恋愛に興味がないことは今までのつながりを放棄する程、失礼なことなのか?

・オフラインと逆転するジェンダー格差

私はこれまでペンパルサイトを利用した経験を基にして彼に返事を送った。

先ず、彼と連絡を取り合っていた日本人女性が「恋愛や結婚に興味がない」と言われた途端、連絡が無くなった理由が、それはどう考えても、「文化や勉強をしたい」というのは建前で、最初からその人たちが恋愛や結婚の話をすることが目的だったからではないかと思う。

私がペンパルサイトを5年ほど使っている感想としては、国を問わず、恋愛の話をしたいと考えている女性はたくさんいた。

そして、彼が経験したように、私があまり恋愛の話に乗り気ではないと、その後の返信頻度が下がることが珍しくない。

つまり、彼女らの傾向は日本人特有のものではないのである。

一方で男性からは「恋人はいるか?」「結婚しているか?」と聞かれることはあっても、それ以上の会話が盛り上がることはないし、それが原因で以降の連絡が途絶えるということもない。

ハッキリ言って他人の恋愛になど興味がないのである。

この傾向は私が男性であることが大きな理由だろう。

私に対してそのような振る舞いを見せる人たちも女性に対しては別のアプローチを取るかもしれない。

しかし、よくよく考えると不思議な話である。

オフラインでは同性と恋の話をすることはできても、異性とはそんな話ができないという人が多数派だと思われるが、ネットではその関係が逆転している。

おそらく、オフラインでできないことをネットの関係で代替しているのだろうが。

・個人よりも社会に関心がある場合もある

次は彼女たちがどんな理由でネットで知り合った外国人と恋愛の話をしたいと思っているのかについて考えてみたい。

先ずは外国の恋愛事情について知りたい場合である

具体的な話をすると、私は何ヶ月か前にペンパルサイトでスペイン人の女性と知り合って、彼女から恋愛の話をしたいと言われ。(その時の記事はこちら

当初の私はその話をすることにあまり積極的ではなかったがここで適当にあしらって彼女との連絡が途絶えことを恐れたためネットで拾ったネタを中心に一般論をそれらしくした

たとえば、日本では交際を始める時に男女のどちらかが「付き合ってください」とお願いして、相手の了承を得る「告白」という習慣があ

日本ではこれが当然だと考えている人が多くいるが、欧米では、結婚する時ならともかく、付き合うだけで、そこまで改まった儀式を行う姿は大変不思議に見えるようである

このような話をしたら、彼女は喜んでくれた。

そのような目的で恋愛の話をしたいと思う人であれば、個人の恋愛経験を聞きたかったのではなく、の一般的な付き合い方や結婚について興味があるのだろう

・結ばれないと分かっていても…

一方で、国や社会の話ではなく、あくまでも「あなたの考えや経験を知りたい」という人もい

ただし、そのような人たちも恋愛の話をしたからと言って、その相手と付き合うことができると考えている人はほとんどいないようである

これは私の個人的な意見だが(厳密に言えばこの人の意見が基になっている)友達と恋人の違いは相手を独占できるかにあると思

友人も恋人も「一緒にいることが楽しい」と思って付き合うことは同じが、友人の場合は何人いても問題ではない

そして、その友人が他の友達と仲良くすることを止めることはできない

逆に、恋人の場合は自分と相手が唯一の存在になり、相手以外の人(特に異性)と仲良くすることを許さず、お互いだけを特別扱いする排他的な関係が生まれ

近所に住んでいて、実際に会うことを前提にしている場合は別かもしれないが、外国に住んでいる人とは基本的にネット上だけでやり取りを行うことにな

オンラインの関係だけでは相手の行動を制限する排他的な関係は生まれない

いくら自分が相手のことを好きだと思っても、その人が自分以外の誰かと仲良く遊びに行ったり、性関係を持つことを止めることはできない

ネットの世界では、誰かを好きになることはあっても、それは一方的な「憧れ」であり「恋愛」とは言えない

それを踏まえた上での話だが、「たとえ付き合う関係に発展しないと分かっていても、誰かの恋愛の話をしたい」と考えている女性はい

他の国も同じかもしれないが、日本では30歳前後の女性に対する結婚へのプレッシャーが非常に高い。

直接、「早く結婚しろ!!」「彼氏はいないのか?」と言われることはそんなに多くはないかもしれないが、仲の良かった友達が結婚したり、楽しく交際している姿を見ていると「自分はこのままでいいのか…」という漠然とした不安を感じて、実際に付き合わなくてもいいから、誰かとそういう話をしたいのではないかと思

ちなみに、私の経験では、ネットで恋愛の話をしたがる人は、ほぼ例外なく、自分が満足できる恋愛をしていない。

「だからこそ」と言うべきか、現実では満たされない感情を埋め合わせたいと考え、それは身近な友人よりも、ネットで知り合ったどこの誰だか分からない相手と話す方が都合がいいのだろう。

もしくは、性の話をしたいのだけれども、身近な関係ではそれができないから、多分会うことがないネットで知り合った外国人とその話をして性欲を発散したいとか。

恋愛にせよ、性の話にせよ、そういう話をしたがる人は基本的に自分が一方的に話をするだけで満足する

「自分にも彼氏がいたら、こんなことをしたい」とか。

ネットで知り合った外国人とは、恋愛や性の話をしても、交際に繋がるどころか、オフラインで顔を合わせることない。

というわけで、相手が「そういう話をしたい」と言うのであれば、たとえ、あなたが「自分は恋愛の話に興味がない」と思っていても、普段はできない会話ができると思って、気軽に応じてあげた方がいい。

どうしてもネタが見つからないのであれば、こちらから質問してみればいい。

たとえば、「友達と恋人の違いは何だと思う?」とか「恋愛と結婚は必ず結びつかないといけないと思う?」とか「付き合ってもいない異性とデートをすることはおかしいと思う?」とか。

そして、相手に答えさせてから、その意見に対して「この国では~」「は~」というような簡単な感想を添えるだけで相手は十分満足する。

スポンサーリンク