マナー違反や治安の悪化を嘆くなら、シンガポール式の罰金制度を導入しよう

先日、テレビを見ていたら、シンガポールの公共交通機関に関するニュースが紹介されていた。

以前からシンガポールは公共の場でのルールが非常に厳しいことで知られていた。

ただ、そのニュースを見た時は起床直後だったため、細かい内容までは頭に入ってこなかった。

後から調べてみると、今回話題になっていたのは、シンガポールで2026年9月23日から公共バスで罰則の対象となる行為が大幅に拡大されたことだった。

シンガポール、公共バス規則を厳格化 座席に足を乗せたら罰金6万円:時事ドットコム

新しい規則では、バスの中で飲食することに加え、座席に足を乗せる、ゴミを捨てるなどの行為も規制される。

違反には罰金が科され、車内をひどく汚したり、他の乗客に危険を及ぼしたりする行為には、さらに重い罰則が設けられているという。

・マナーではなく罰金

これを知ると、シンガポールという国が、単に「マナーに厳しい」のではなく、公共空間を快適に保つために、かなりの範囲までマナーを法律として扱っていることが分かる。

公共トイレについても、使用後に水を流すことまで法律に定められている。

喫煙できる場所も日本よりかなり限定されている。

もちろん、私はシンガポールの制度をすべて日本に導入すればよいとは思わない。

特に、バスや電車で水を飲むことまで罰金の対象にすることには賛成できない。

暑い日に外を歩いてきた人や、体調が悪くて水分補給が必要な人まで、「公共交通機関だから」という理由で水を飲めないのは、さすがに不適切ではないかと思う。

それでもシンガポールから見習うべきことは多い。

例えば、街中で唾を吐く行為や、ゴミを捨てる行為、公共交通機関の座席に足を乗せる行為などである。

これらは単に「行儀が悪い」というだけではない。

公共の場所を汚したり、場合によっては周囲の人に害を与える行為である。

ちなみに、東京で生活するようになってからは、混雑が激しいせいか、傘のマナーが気になることが増えた。

電車の中で座っている時に、スマホを見るために、鞄やリュックのベルトに掛けた者の濡れた傘が膝に触れたり、閉じた傘が周囲の人に当たることを考えず、腕を大きく振って歩く配慮がない者を目の当たりにしたり…

日本では「マナーを守りましょう」と呼びかけることが中心だが、それでも繰り返し問題になるのであれば、一定の行為については罰則を設けるという考え方があってもよいと思う。

私が日本で真っ先に取り締まってほしいと思うのは、歩きスマホとエスカレーターの歩行である。

歩きスマホは、本人がスマートフォンに夢中になっているだけなら自己責任に見える。

しかし、実際には周囲の人にぶつかったり、道路に飛び出したり、駅のホームなどで危険な行動につながったりする可能性がある。

この件については過去に何度も取り上げた。

エスカレーターの歩行も同じである。

急いでいる本人にとっては

「少しくらい歩いてもいいだろう」

「電車が発車するところだから急がないと!」

という感覚なのかもしれないが、エスカレーター上では誰かがバランスを崩しただけで、周囲を巻き込む事故につながる可能性がある。

先日も通勤中に幅が狭くて横並びできないエスカレーターに乗っていたら、発車ベルが鳴っていたので、後ろに居たフシダラ女から、隙間を掻い潜ろうと考えているのか、執拗に身体を割り込ませたり、腰を押されたりした。

あのアバズレは自分が何をやっているのか分かっているのか?

私は大柄な男だから、こんなことをされても、「鬱陶しいおばさん」くらいにしか感じないが、もし男女の関係が逆だったら、「痴漢だ!!」、「セクハラだ!!」、「迷惑オヤジだ!!」と袋叩きになっていただろう。

話を戻そう。

「危険だからやめましょう」と何年も呼びかけ続けても改善しないのであれば、罰則という選択肢を検討するしかない。

・賛成してくれるに違いない人たち

近年、インターネットでは、日本のルールやマナーを守らない外国人が増えたことを嘆く声が多く挙がっている。

「外国人観光客のせいで日本の治安が悪化している!!」

「日本のルールを守らない外国人は、もっと厳しく取り締まるべきだ!!」

といった意見を頻繁に目にするようになった。

そんな人たちは、シンガポールのように、公共の場所で迷惑行為をした人に罰金を科す制度には当然賛成してくれるのではずである。

  • 歩きスマホをすれば罰金10万円。

  • エスカレーターを歩けば罰金10万円。

  • 路上喫煙をすれば罰金5万円。

  • ゴミを捨てれば罰金5万円。

  • 座席に足を乗せれば罰金3万円。

  • 唾を吐けば罰金3万円。

(金額については特に根拠はないため、他に適当な額があればそちらで構わない)

こうすることで、迷惑なガイジンを取り締まるだけでなく、税収も増えるのだから、メリットしかない。

もちろん、取り締まりの対象は外国人だけでなく、日本人も同様である。

私はこれでも性善説論者なのである。

ネット上で「外国人は日本のルールを守れ!!」と声高に主張している皆さんが、まさか自分自身は歩きスマホをしたり、エスカレーターを歩いたり、公共の場所でゴミを捨てたりするはずと信じている。

自分は日本社会のルールをきちんと守っているのだから、日本人にも外国人にも同じルールを適用し、違反者には罰金を科す。

そんなシンガポール型の制度の導入に、彼らはスタンディングオベーションで大賛成してくれるに違いない。

公共空間を誰もが気持ちよく利用できるようにするという目的を本気で考えるなら、「外国人を取り締まれ」という発想よりも、こちらのほうがずっと筋が通っている。

・人手不足は民間の力で解決しよう

この手の話題になると、必ず言われるのが「取り締まる人手が足りない!!」という意見である。

「街中でゴミを捨てる人や歩きスマホをする人たち全員を取り締まっていたら、警察官が何人居ても足りない!!」

本音としては反対なのだが、明確に反対と表明したら、「あなたはこんなクズを擁護するのか!?」と批判されるから、「言っていることは分からないわけじゃないけど、現実的には難しい」としれ~と有耶無耶にする戦法である。

そんな逃げ腰の人を納得(?)させるための案が、民間のハンター制度の導入である。

法律の知識や証拠収集など一定の研修を受けた民間人に免許を交付して、免許所持者は、ゴミの放棄、歩きスマホの現行犯などの治安維持に対しては警察と同様の権限を与えられる。

そして、容疑者を警察署や交番へ連行して、証拠が揃い、違反が認定されたら、ハンターには罰金の1割が報酬として支払われる。

現行犯逮捕から警察での手続きを終えることを考えると1件の取り締まりに数時間かかるため、1日に数十件捌くことは難しいかもしれないが、歩きスマホをするゴミを1日2つ処理したら、日給2万円の報酬になる。

月に20日稼働したら、月収40万円も稼げる。

間違いなく人気商売になるだろう(笑)

このような覆面ハンターが街中に潜んでいることを思うと、それは防犯カメラや下手な自警団よりもよっぽど効果的な抑止力になるに違いない。

ゴミを駆逐出来て、人手も集まり、失業対策にもなる。

まさに良いことづくめである。

かつて長嶋一茂氏が「50回言っても理解できない奴は1発殴って分からせた方が早い」という発言をしたことがある。(その件はこちらの記事で取り上げたことがある)

これはスポーツ選手に対する指導についての発言だったが、治安維持についても同様に、何百回もマナー向上を訴えるよりも、罰金というペナルティを設けた方が確実に悪人を更生させられるに違いない。

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