先日、英語の本を買った。
英語学習の本は、収録内容をネイティブスピーカーが読み上げる音声データが付属するものが多い。
以前はこれらの音源の多くがCDだったが、最近は出版社のホームページでダウンロードすることが主流となっている。
ところが、先日購入した本はCDが付属していた。
思い返せば、新しくCDを手にしたのは数年ぶりな気がする。
早速、音源をMedia Goに取り込んで、CDはケースに保管…
しようと思ったら、すでに定員オーバーだった。
ここ数年は全然中身を確認しておらず、前回の購入で満員になった時も、「もう、これからCDを買うことはないだろう…」と思って、ケースの新規購入を控えていた。
しかし、CDをケースに保管できないとなると、しばらくは購入時に収納されていたポケットに入れておくことになる。
そうしたら、今度は本を読めなくなる。
というわけで、早速、CDケースの購入へ出かけた。
これまで、CDケースを購入していたのは主に100円ショップだった。
最近は200~300円の品も増えつつあるが、それでも1ケースで20~30枚は収納できる。
実家にはそのようなケースがいくつも保管されている。
ところが、最寄り駅近くにある100円ショップでは販売していなかった。
その店舗は比較的狭い店だから、最近は需要が減りつつあるCDケースは置いていないのだろう。
仕方ないので、その日は諦めて、翌日の仕事帰りに隣駅に立ち寄って、店舗面積の大きな100円ショップを訪れた。
しかし、そこにも置いていない。
ちなみに、この店の近くには、最初に訪れた店と同じく小さな店舗もあるので、淡い期待をしつつ、その店に足を運んだが、やっぱり置いていなかった。
仕方ないので100円ショップは諦めて、近くにあるホームセンターで探すことにした。
だが、ここにも売っていない。
最近はCDケースを購入する人は減少傾向だと想像していたが、まさかここまで必要とする人が減っていたとは…
そんな中、テレビ関連のコーナーでDVDケースを見つけた。
これだったら、代替品として利用できる。
ただ、たしかにCDは収納できるものの、これはセル用のDVDが収納されているケースのような高価なもので、1枚のみ収納可能なケースが3個入りで1,000円もした。
これまでであれば絶対に購入するようなものではないが、もはや手持ちのCDを保管するには、これに縋るしかない。
3個入りで1,000円ということは、1枚しまうのに333円も使うことになる。
かつての同単価が10円だったことを考えると、実に30倍以上の値上がりではないか…
ここ数年、日常のあらゆる物の値上がりが社会問題となっているが、それでもここまで極端に物価が上がった物はないだろう。
もちろん、原因は製造コストの上昇ではなく、需要の減少で、供給そのものが減っていることなのだろうが…
CDよりもサイトから直接ダウンロード出来る方が便利だが、今まで当たり前だった物が姿を消すことには、どこか寂しさも感じる。
これも時代の流れなのかもしれないが…