インターネットで知り合った外国人と食事に行く約束をした結果…

3年前(2019年)のちょうど今頃はゴールデンウィークの10連休真っ只中だった。

その時期にこのブログでは、私の体験を基にした「ペンパルサイトで知り合った人と実際に会ったらどうなるのか?」シリーズをお送りしていた。

それらの記事は、当時としてはかなりのアクセス数を集めたため、続編を書いてみたかったが、残念なことに、その年はペンパルサイトで知り合った人とオフラインで対面することはなかった。

そして、翌2020年にコロナウィルスの蔓延が発生したことで、外国人の観光目的が困難になり、そのチャンスはより一層、遠いてしまった。

しかし、昨年の暮れ頃、ついにこの状況を打開する機会がやって来た。

今日はその時の話をしたい。

・相手はこんな人

最初に、今日の主役のプロフィールを紹介させてもらいたい。

・名前:K(仮名)

・居住地:東京都

・出身:A国(仮名)

・性別:男

・職業:販売員

・年齢:31歳(202112月時点)

初対面の時点で、すでに1年以上日本で暮らしていたため、日本語の能力はかなり高く、私とのやり取りはすべて日本語で行っていた。

元々、日本に興味があったわけではなかったが、「外国で働きたい」という思いが強く、日本語学校の留学生として来日。

卒業前に空港内の店の販売員としての職を得て、私と知り合った時もそこで働いていた。

さて、彼のプロフィールにざっくりと目を通した人は、おそらくこんな疑問を感じたかもしれない。

「名前はともかく、出身地まで仮名にする必要があるの?」

それは真っ当な指摘であるが、これにはちゃんと理由がある。

このブログを始めて間もない2019年の2月にこんな記事を投稿した。

この記事では、某国の出身者とやり取りをする際は、彼らのあまりにも非常識な振る舞いを目にすることを紹介した。

たとえば、その国は英語が母国語ではなく、私はその国の言葉を全く使えないのだが、事前にそのことを伝えても、お構いなしに自分たちの言葉でメッセージを送ってきた上に、「分からなければ、翻訳ソフトを使え」と驚くほど厚かましい要求をしたり、楽しく話をしても翌日には音信不通になることが日常茶飯事である。

そんな中、まともにやり取りができた数少ない人は、「ワーキングホリデーで日本に来て、その様子をブログで発信したいから協力して欲しい」と申し込んできて、快諾した私がドメインとサーバーを契約した直後に、一方的にドタキャンするという所業まで見せた。(しかも連絡すらせずバックレた)

その他にも、「長期休暇で1ヶ月程、日本に滞在することになったから、東京のおすすめの観光地を教えて欲しい」と言われ、親切に情報を調べて提供したにもかかわらず、「帰国前に会いませんか?」と誘ったら、連絡先を即ブロックするなど、我がままを通り越して、やりたい放題される始末だった。(その話を紹介した記事はこちら

当初は彼らの出身国を実名で公表する予定だったが、「たとえその国の出身者の99%が救いようがないほど身勝手な人間であっても、そうではない1%の良心的な人が不当な差別を受けるよう仕向けてはいけない」という思いから、その国の名前は「A国」という仮名で呼ぶことにした。

今回の主役であるKはそのA国の出身者なのである。

・コロナ渦でも日本に留まり続ける

私とKのやり取りは、201910月に私がInterpalsで彼にメッセージを送ったことで始まった。

当時は、このブログのメインテーマのひとつである「外国の人の視点」ネタが枯渇していた。

というわけで、日本で働いている彼から話を聞くことで、日本と出身国の労働環境の違いを見つけることを期待していた。

「出来ることならオフラインで会って食事も…」という思いが全くなかったわけではないが、これまでのA国出身者との関係もあり、あまり期待せずに、先ずは欲しい情報を聞き出すことに重点を置いた。

のだが、彼はその話題についてはあまり多くを語らなかった。

それらしい情報としてはA国で販売の仕事をする時でも、客がいない時は(私用の)携帯やスマホを扱うことが珍しくないが、日本ではそのようなことが一切禁止だったから驚いた」ということくらいだった。

ちなみに、彼が好んだ話題は恋愛だった。

曰く、職場の同僚に可愛い子がいるけど、告白しようかどうか迷っているから、アドバイスが欲しいとか、まるで思春期真っ只中の中学生のようなことを言われたこともある。

そんなたわいもないやり取りをしていたが、年末年始に入ると販売職の彼は多忙を極めたのか、次第に返信がなくなり、年が明ける頃には完全にやり取りが消滅した。

その直後に、コロナが発生したこともあり、彼も母国へ帰国したと思っていたが、およそ半年が経過した2020年の6月に突然、彼からメッセージが届いた。

彼はコロナ渦以降も、仕事を辞めていなかった。

むしろ、この状況で一時帰国してしまうと、コロナが完全に収束するまで、日本に再入国できなることを恐れて、ずっと日本に留まり続けていた。

その後、彼とは1年以上に渡り、2,3ヶ月に一度のペースで連絡の交換を行っていた。

2年越しに実現する夢

その状況に変化が起こったのは昨年(2021年)の10月頃だった。

突然、彼がこんな提案をしてきた。

K「今年中に会って、食事でもしませんか?」

私には断る理由など何もなかったが、あまりにも突然の申し出だったので驚いた。

私はてっきり、年内限りで彼の就労ビザの期限が切れるため、「その前に会う約束を取り付けたかったのだろう」と思っていたが、彼の話では、特に理由があるわけではなく、いきなり「来週会いましょう!」と言われても困惑するから、スケジュールに余裕を持たせるために、「今年中には」と言っただけだったそうである。

この誘いは嬉しかった。

ペンパルサイトで知り合った外国人と最後に会ったのは、この記事で紹介した2018年のことであり、実に3年振り、そして、このブログを始めて初のことになる。

実質ブログ1年目だった2019年はずっと「ネットで知り合った人と会いたい」と思っていたが、その想いは叶わなかった。

だが、彼のおかげで2年越しの夢が実現しようとしている。

しかも相手はこのブログで悪い話しか出していない「A国」の出身者である。

彼一人に同胞の尻拭いをさせるのは酷な話だが、今回の彼の行動によって、これまでの母国の汚名と悪印象を一気に払拭することができるかもしれない。

・予想していた結果

そんな期待に胸を高鳴らせながら、私はKと食事をする店について話をすることにした。

場所については、彼の勤務地は、都心部から離れた場所であるものの、その路線がJRと接続する駅が、私が通勤に使う路線の途中駅だったこともあり、そこで落ち合うことになった。

次は「どの店に行くか?」である。

当時はコロナの感染者数はそこまで多くなかったが、このご時世ということで、突然営業時間が変わる可能性も考慮し、予約を取ることにした。

私は彼に「何を食べたいか?」と訊ねた。

しかし、翌日になっても彼の返事は届かなかった。

3日経っても来なかった。

返事だけでなく、ログインもしていないようである。

1週間が経過したが、まだ来なかった。

1ヶ月以上待ったが、それでも来なかった。

そして…

2021年は終わった。

ちなみに、彼は私にメールを返信しないだけでなく、しばらくの間、サイトにもログインしていなかったため、「もしかしたら、彼の身に何かあったのでは…」と心配していた。

だが、3月頃に確認してみたら、「ほとぼりが冷めた」と判断したのか、しれ~と戻って来ていた。

つまり・・・

またも私はA国人に裏切られた。

「特に事件に巻き込まれたわけではなかった」ことが分かって安心したが、それはそれで腹が立つ。

過去のA国人との前例があるため、そこまで大きなショックは受けなかった。

彼らを相手にしていればこんなこと日常茶飯事である。

ちなみに、オフラインの誘いをバックレられたのは2年振り、2度目になる。

しかし、案の定であっても、3年間待ち望んでいた期待を裏切られたことは、やはり良い気がしない。

かつて、共にブログを経営するはずだったA国人にバックレられた時の言葉をもう一度言わせてもらいたい。

全く・・・

A国人は揃いも揃って、私に恨みでもあるのか!?

もちろん、私への謝罪や反省の連絡など一切ない。

さすがのA国クオリティである。

今回はブログの共同経営を持ちかけられた時のように、特に金銭的な損害は発生していない。

だが、その後、大きな進展があったわけでもない。

せいぜいブログのネタになったくらい。

今後、Kは何食わぬ顔で、私に連絡してきたら、どう言い負かしてやろうか…

その答えはまだ見つかっていない。

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