6月と言えばジューンブライド、結婚式の季節である。
ちなみにアメリカでは「June weddings」と呼ぶらしい。
まあ、私には自分が結婚する予定も、他人の式に呼ばれる予定もないから関係のない話だが・・・
だが、私には関係なくても、世間の関心は高いと思われるため、その層をターゲットにして、結婚に関する記事を今日から数回に渡って、お送りしようと思う。
・「結婚したいけどいい相手がいない」は順番が逆ではないのか?
最初に私のことを少し話させていただきたい。
20代後半の私はいわゆる結婚適齢期であるが、今のところ結婚するつもりはない。
理由は相手がいないからである。
はい。本当にそれだけ。
しかし、この理由に納得してくれない人たちがいる。
一番多いのは
という言い分だが、この人たちは結婚が手段ではなく目的になっていると思う。
私は別に恋愛結婚至上主義者ではないが、まず一緒に生活したいと思う人がいて、その次に結婚という手段が来るものだと考えている。
よく耳にする独身者の声だが、それを聞くたびに私は逆のことを考えてしまう。
「何で相手もいないのに結婚したいと思うのだろう?」
当たり前だが、結婚すれば失うことはたくさんある。
他人と同居することでプライバシーの一部を失うし、出費は増えるし、子どもが生まれれば嫌な仕事を辞めることも難しくなる。
そのリスクを背負ってでも、一緒に生活したいと思う相手がいるのなら結婚すればいいと思う。
そうでないのなら無理に結婚する必要はない。
自分も相手も不幸になるだけだから。
だが、この社会には「(相手がいないのに)どうしても結婚したい!!」と考えている人、それすら通り越して脅迫されているかのように「結婚しなきゃ!!」と焦っている人が少なからずいる。
そういう人たちは理想の相手を探して合コンに命を懸けたり、高額の料金を払って結婚相談所に通ったりしているのだが、(全く持って余計なお世話だが)全然幸せそうに見えない。
また、本人は結婚する気がないにもかかわらず、どうしても結婚させようとする、おせっかいを通り越した迷惑な人もいる。
なぜ彼ら(彼女ら)はそこまで「結婚」にこだわるのだろうか?
私はその理由を3つほど考えてみた。
今回はそのテーマを3回に分けて取り上げてみたい。
・結婚したい理由①:(幻の)理解者が欲しい
「これから先も一人で暮らしていくのは寂しい」
「自分の理解者になって退屈な日々を変えてほしい」
「そんな人が現れると人生が楽しくなる」
そう考えて「結婚したい!!」と思うのも無理はないが、それはあまりにも都合よく考え過ぎではないか? (そもそも、その「理解者」とは友達ではいかんのか?)
この記事に書いたことだが、相手に喜びを与えてもらうことを期待する一方で、自分は相手に何をしてあげられるというのだろうか?
その記事を書いた後に、美輪明宏さんが「腹六分の人付き合い」というテーマで面白いことを言っている記事を見つけた。
その一部を引用してみよう。
考えてもみてください。100人知り合いができたとします。困った時に助けて欲しいとか、どこかに一緒に出かけたいとか、あなたは色々都合のいいことを想像します。こういう時、人間は不思議と、いいことばっかり考える。まるで第九の合唱のように、みんな揃って楽しくできたらいいな、と。自分が100人に相談することは想像しても、100人から相談を受けるということは考えていないのです。
自分が病気になった時、困った時、失恋した時相談相手が欲しい。頼れる人が欲しいと思う。でも “お友達” 認定したら、向こうからもそう思われているということなのです。いけません。“正負の法則” を思い出してください。世の中、自分に都合のいいことばかりは起こりません。人付き合いは、親しき仲にも礼儀あり、付かず離れずの腹六分ぐらいがちょうどいいと、私は思っています。
私などより遥かに説得力のある言葉である。
これは「友達」に対する考え方なのだが、恋愛・結婚相手に対しても同じことが言えると思う。
そもそも、誰かに自分の理解者になってもらいたいと思うのであれば、こちらも相手に対して相応の敬意を持たなければならない。
合コンや婚活パーティーで「相手年収は何百万円以上じゃなきゃ嫌だ!!」とか「相手の年齢は20代じゃなきゃ嫌だ!!」と条件をつけて、人のことをあたかも機械のスペックのように見ている人に人生の理解者が現れるとは思えないが・・・
・今日の推薦本
「どうして自分は結婚できないのだろう」と悩む前に一度考えてみたい。
なぜ現代では自分の親たちと違って結婚することが難しいのか?
私たちの社会では結婚が幸福を保障するのか?
なぜ結婚しなければならないと思うのか?
そもそも結婚とは何か?
婚活に疲れている人が冷静な視点を持つためにおすすめしたい本。