当ブログは今でこそ様々なテーマを取り上げているが、当初はネットで知り合った外国人とのやり取りについて紹介していた。
当然、そこで取り上げた人たちは少数の例外を除いて、ほとんどが外国人である。
外国人とネットを通じてやり取りをすることはブログを始める前からの習慣であり、そのことに何の疑問も持たなかった。
だが、数ヶ月前に、ふとしたことがきっかけで日本人のメル友が欲しくなり、そのために様々なサイトやアプリを利用することになった。
今回は私がその過程で経験したことについて話していきたい。
・今こそ一歩目を踏み出す時
そのきっかけは今から3ヶ月程前に起きた。
翌日が休みだった私は数日間溜め込んでいたメールの返事を書いていた。
一応、毎日確認はしているのだが、急ぎでないと判断したメールは休日前の夜や、休日のような落ち着いた時にまとめて返信することが日課である。
幸い、私は毎日メールで連絡を取り合うような親しい友人などいなければ、家族と頻繁に連絡を取っているわけでもない。
私が返信するメールの多くはペンパルサイトで知り合った外国人から送られてきたものである。
連絡方法はInterPalsのようなペンパルサイトで行う人もいれば、LINEで行う人もいる。
このようなメールの返信はおよそ週に2回で、毎日行っているわけではない。
ネタ切れやマンネリ防止の意味もあるが、英検準一級保持者の私と言えど、慣れない英語を使って複数人とメッセージのやり取りをすることは非常に疲れがたまる。
とてもではないが、彼らに毎日メールを送ることはできない。
私はこのペースが心地良いし、彼らも今のところ特に不満はないようである。
そんな日々を送っているとある考えが思い浮かんだ。
もしも、日本人が相手で、日本語でやり取りをする場合でも同じような感覚なのだろうか…
そもそも、私は外国人とはこんなに長い間メールのやり取りをしているのに、なぜ日本人のメル友がいないのだろう…
繰り返しになるが、私には定期的にメールでやり取りを行う日本人の友人はいない。
というか、「作りたい」とも思わなかった。
私は「高校を卒業後は大学へ通い、卒業後は正社員としてそれなりの会社に勤める」という「日本的」なライフコース(過去の記事で何度か登場した「大企業型」)から完全に逸脱しており、そのことに対して後ろ指を指されることが嫌だったため、日本人との付き合いは避け、そのような偏見を持たない外国人とばかり付き合ってきた。
程度の差はあれ、「自国の生活にコンプレックスを抱いているから、外国人の恋人が欲しい」と考えている人たちと似たようなものである。
しかし、この記事で言及したように、そのような「日本的」と呼ばれる人生を送っている人間は決して大多数ではないし、昔から多数派だったわけでもない。
そして、自分はそのようなコースを歩んでいないにもかかわらず、その規範に従う人間のバカらしさも同様に取り上げてきた。
私が今から足掻いたところで、大企業の総合職になれるわけじゃないし、結婚して一人の稼ぎで家族を養うことも無理なのだから、自分らしく堂々と生きよう。
そのためには、決して少数派とは言えない、同じような人生を歩んでいる人と手を取り合わなくてはならない。
いつまでも日本人を避けていないで、今こそ一歩目を踏み出す時ではないか?
そんなことを思い、彼らと同じような感覚で連絡を取り合う日本人のメル友が欲しくなったのである。
・スマホ用のアプリは使いたくないが…
日本人のメル友はどこで見つければいいのか?
私が求めているのはこれまでネットでやり取りをしてきた外国人と同じ関係を築けることができる人である。
そんなことは簡単である。
彼らを見つけたInterPalsやHi! Pepalのようなペンパルサイトで日本人を見つけてアプローチすればいいのだ。
だが、それは技術的に可能であっても、そんなことをすれで明らかに不審者だと思われるし、この記事で紹介したような例外的な人はあくまでも共通の目的があったから可能だったに過ぎない。
というわけで、先ずはそれらペンパルサイトと同じ機能(手っ取り早く言えば、年会費、使用料が無料)を持ち、日本人とメッセージ交換ができるサイトを探すことにした。
…のだが、それは簡単なことではなかった。
出会いや友達作りを目的としたスマホ用のアプリは何種類も見つかるが、それらはすべてパソコンで使用することができない。
それらのアプリはこちらの記事で紹介されてある。
@メル友 国内最大の完全無料メル友募集掲示板のおすすめアプリ
アプリではサイトのように毎回ログインする必要がなく、手軽にアクセスできる点がメリットであるが、この記事に書いた通り、私はスマホでメッセージ交換することを好まない。
会ったこともない相手と「いえ~い」とか「どうも」という短文でまともなコミュニケーションが成立するはずがなく、自分の置かれている状況や考えを伝えるためには一定の文章が必要であり、そのような長い文章はパソコンでないと入力できないからである。
というわけで、多少堅苦しくても、ちゃんとしたやり取りができる文通サイトを探すことにした。
しかし、これが全く使えそうにない。
最初に見つけたものは、サイトの機能が無機質な掲示板にメッセージを書いて相手を募るという非効率なものであり、希望の相手を検索して、直にメッセージを書くことができなかった。
しかも、その掲示板も20年前から時間が止まっているとしか思えない簡素なデザインだったりする。
その上、最新の募集が一週間以上前であるなど、あまり活発とも言えなかった。
次に見つけたサイトは、直にメッセージを送ることができるサイトができたが、前日にログインしているユーザー数が両手で数えられるほど少なかったりと、こちらもあまり多くの人が使っているようには見えなかった。
これでは話にならない。
仕方ないから、(使いづらいものの)スマホのアプリで妥協して何通かやり取りした後にLINEへ移行することにしよう。
そう思って、試しに先述のリンク先で紹介されていたアプリのひとつをダウンロードすることにした。
・危険で役立たず
ダウンロードして最初に行うのはプロフィールの設定である。
スマホを使い慣れていないとはいえ、この程度の設定はペンパルサイトで何度も行った経験があるので手慣れたものである。
しかも、今回は日本語で行うのだから、朝飯前である。
登録後、5分も経たずに友達申請が2件届いた。
一人目は東京に住んでいる22歳の男性。
もう一人も東京に住んでいる男性で年齢は20歳…
え!?
私よりも10歳近く年下の男性たちが、なぜ私に友達を申請してくるのだろうか?
そんなことを考えていたが、その時は既に夜の12時を過ぎていたので、友達申請を受け入れるかの結論を出さずにログアウトすることにした。
これはペンパルサイトを使用していた時にも用いていた方法だが、怪しい人物からメールや友達申請が送られてきた時は返事を出さずに一旦ログアウトするのである。
相手が本当にいかがわしい目的で接近してきたのであれば、翌日ログインする頃には、すでにアカウントごと削除されている。
翌日、期待半分、不安半分でアプリを開くと、使用前の注意書きと思われる文章が出てきた。
そこに書かれているのはこんなことだった。
・個人情報の取り扱いには気を付けること
・性的な写真や文章をプロフィールに載せている女性は悪質な業者であること
・トラブルを防ぐためLINEやカカオトークのID交換はNGであること
なるほど。
…って、え!?
LINEのID交換はNG!!
それはつまり、クソ使いにくいスマホ内でチマチマとしたやり取りを続けなければならないというのか!?
それでは本末転倒である。
しかも、友達申請のページを開いてみると、前日申請を送ってきた人物の一人はすでにアカウントを削除しており、その他にも、申請はしてきたものの、私が確認した時にはすでに退会した怪しい人物が5人以上はいた。
また、アプリを立ち上げた時に警告されていた、売春を匂わせるような過激な写真をプロフィールに載せている人物もいた。
これは役に立たない上に、とんでもなく危険なアプリである。
そう感じた私はすぐにアカウントを削除して、アプリもアンインストールした。
今度は使う前にレビューやブログで事前に情報を確認しよう。
だが、そのようなアプリに関してはろくな評判が見つからなかった。
男性はほとんどヤリモクで、女性は運営が男性を釣るために仕組んだサクラか、売春の斡旋、もしくは個人情報収集業者だったという書き込みで溢れている。
こんなアプリを使い続けたら、友達を作るどころか、自分の身も滅ぼしてしまいそうである。
やっぱり、パソコンでやり取りができて、ちゃんとした利用者がそれなりにいるサイトでなければならない。
すると、意外な(?)救世主が見つかった。