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㉑:私は非喫煙者だが、たばこ休憩をズルいとか不公平だとは思わない
社会の禁煙化の流れからだろうか、近年は喫煙者への向かい風が強まっている。
歩きたばこや指定された場所以外での喫煙は論外であるが、仕事中に喫煙所で息抜きをすることも叩かれることが増えてきている。
ちなみに、私はたばこを吸わないが、喫煙者のたばこ休憩を「サボり」だとか「不公平」だとは思わない。
その理由は喫煙所でたばこを吸うことよりも、トイレでスマホをいじる息抜き、すなわち「便所スマホ」の方がはるかに悪質だと思っているからである。
㉒:あえて距離を置いて接することも優しさである
かつて働いていた職場で、20代の女性が事務員として採用されることになった。
同僚の爺(仮名)は彼女に一目惚れして、ことあるごとに彼女を褒めたたえ、他人の手柄も彼女のものであるかのように吹聴していた。
ある日、彼女がミスをして、仕事の一部を最初からやり直すことになった。
…のだが、爺は彼女を守るために、ミスの原因を他人に押しつけて、その尻ぬぐいまでやらせた。
その結果、起こったことは…
㉓:手作り料理にこだわるのはやめよう
私が上京して一人暮らしを始めた時は通勤時間が片道1時間かかり、家事の時間が足りないことを痛感した。
しかし、周囲を見渡せば、私よりも通勤時間が長い人などザラにいる。
それでも、(女性に多いのだが)家族のために毎日手料理を作っている人がいた。
「時間をかけて手作りの料理を作ることが家族への愛情」などと、言われているが、仕事をしている人は毎日手作りの食事をつくることなどできるのだろうか?
㉔:いつまでそんなことを続けるつもりなの?
地元へ戻って就職、結婚することをしつこく勧めるオヤジとの決着をつけに行く②
私が20代前半の時の同僚は、30手前の私が東京で非正規労働の一人暮らしをしていることを心配しているのか、電話をするたびに、早く地元に戻ることを勧める。
…のだが、彼の頭の中には、「地元に戻って正社員になれば、結婚出来て、家族や友人に囲まれながら一生安定した暮らしを送ることができる」というとても現実的とは思えないお花畑のような世界がある。
彼の望んでいる「安定した社会」なんてものはとっくに跡形もなく崩れ落ちている。
そして、それは無能な政治家の失政でも、巨大資本の陰謀でもなく、自分たち自身が選んだことである。
「いつまでそんなことを続けるつもりなの?」
この言葉はいい歳して東京でフリーターをやっている私ではなく、(自分たちが壊した)前時代の生活モデルにしがみついて、それをしつこく他人に強要している人間にこそ向けられるべきだと思う。
㉕:私が生きてこられたのは普通ではない会社のおかげ
従業員の半数以上が家族からの紹介で働くことになった縁故まみれ会社で働いていた時の私は、当初違和感を持っていた。
しかし、あることがきっかけで、上司から、彼が働き始めた30年以上前は、コネ採用は社会的にも珍しくなかったことや、そういう会社は普通の(?)会社では生きていけない人の受け皿になっていたことを聞かされた。
思い返せば、私だって彼らと大差ない人間だった。
にもかかわらず、なぜ自分がまともな会社の人間だと思っていたのだろうか。
㉖:仕事では自分の努力だけではどうにもならないことの方が多い
派遣の仕事をしていた時に、同じ班にいた1週間連続で無断欠勤をした人間や、担当業務であっても「自信がない」といって職務放棄した人間が契約を更新されて、私は更新されなかったことがあった。
この結果に少なからずショックを受けた私は派遣会社にカマをかけて、その理由を探ることにした。
私がクビを切られた(理不尽な)理由とは…
㉗:他人の責任をしつこく糾弾する人間に責任感があるとは限らない
「社会人にとって最も大切なもの、それは責任だ!!」
などと新入社員にドヤ顔で説教する人がいるのだが、「責任!! 責任!!」と言って、他人のミスを大げさに掻き立てる人間に責任感なんてものがあった試しなど一度もない。
しかも、大半は自分の非を認めるのが嫌で、他人に責任を押し付けているだけか、自分がミスをしたと他人に思われて、恥をかくことが嫌だから大騒ぎしているだけである。
㉘:「他の人に迷惑がかかる」と独りよがりで悩むのはやめよう
「定時退社も有給休暇の使用も当然の権利だが、自分一人のせいで周りの人に迷惑だと思われたくない」
そう思って、権利の行使を躊躇している人もいるが、そのことによって余計な仕事が増えた人が良い思いをするはずがないのだから、相手が良い顔をしないのは仕方がないことである。
というよりも、本当に他人の定時退社や休暇を迷惑だと考えている人が大多数なのか?
以前の職場で「家事をするために定時で退社しないといけないけど、全員が残業していて、自分一人が定時で帰れる雰囲気ではなかった」と言い残して、1週間で退職した人がいたが、私たちは自分の都合で残業していただけで、彼女が定時であがることなど何とも思っていなかったのだが…
㉙:卑怯者への遠慮は不要だが、別の配慮は必要
人間関係が原因で退職する時は必ず会社に本当の理由を伝えるべきである。
そうしないと、相手は反省せずに、その振る舞いを続けるだけだから。
面と向かって本人に伝えず、告げ口のようなやり方で告発することに後ろめたさを感じるかもしれないが、パワハラやセクハラのようないじめの大半は相手が逆らったり、逃げたりすることができない力関係に付け込んで行われるものである。
そんな卑劣な人間へ何の配慮が必要だと言うのだろうか?
一方で別の配慮は必要である。
それは…
㉚:あんたには仕事のプライドがないのか?
情報化によって労働の価値が下がることの意味を実感したできごと
新入社員が誤ってExcelの計算式を消してしまい、上司に元の数式を聞きに行ったら、上司は「それくらいネットで調べろ!!」と罵倒した様子を見て唖然とした。
今まで、会社が蓄積してきたノウハウよりも出典も正確さも不確かなインターネットの情報を基にして仕事をしろとは「あんた(の会社)には仕事のプライドがないのか?」と言いたくなった。
まさか、この私が他人の「仕事のプライド」の欠如を指摘したくなるとは思いもよらなかったけど…
3回に渡って、私が仕事関係の記事で読者のみなさんに伝えたかった言葉をまとめてみた。
こうして並べてみると、もはやこのブログの目的は何なのかが分からなくなるほど、たくさんの言葉を訴えてきたことが改めて分かった。
この記事で興味がある言葉がある方は見出しの下に貼ってあるリンクから本編を読んでみてほしい。