英検2級の壁

私は英検の準1級を持っているのだが、そのことを話す時によく言われることがある。

「私は高校生の時に2級を受験したけど、受かりませんでした」

「準2級までとは違い、2級より上は簡単には合格できないそうですね」

どうやら多くの人が英検の2級と準2級の間には高い壁があると感じるらしい。

・英検2級に合格する前に準2級に二度落ちた

英検のホームページを見てみると、準2級は高校生中級程度、2級は高校卒業程度と書いてある。

試験内容はここで見ることができる。

http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2/detail.html

http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/detail.html

これを見ると問題数や時間の違いは分かるが、必要な単語数の違いまでは発表されていない。

ちなみに私は2級には一発で合格したが、準2級には不合格だった。

それも二度も。

私自身が2級に挑んだ時のことを話すと、準1級の文章を何度も読み込むという荒業で攻略したため、2級の壁というものは特に意識しなかった。

それどころか、一次試験に関しては試験対策もほとんどしていない。

一次試験の合格発表後は、せっかく合格したのだから、何の対策もせずに二次試験を不合格になったら、受験費用が無駄になると思って、この本で練習した。

英検2級 面接大特訓

植田一三/上田敏子/Michy里中(著)Jリサーチ出版

私が受験したのは2016年で、2級にもwritingが追加された年だった。

受験理由については、ワーキングホリデーに行く予定だったため、今の自分の英語能力がどの程度なのかを知りたかったからであった。

そんなことから、「就職や進学で評価されるために、どうしても、2級に合格するんだ!!」という熱意もさほどなかった。

そんな、いい加減な気持ちで受けた試験のスコアがコレ

全然、試験対策をしていないのに、合格ラインを余裕で超えていて驚いた。

ついでに二次試験の結果はコレ

準1級合格レベルとまではいかなかったが、対策をしただけあって、それなりの得点は取れた。

繰り返しになるが、私は一次試験の対策をほとんどやらなかった。

だから、こうすれば、あなたも合格できるということは言えない。

だけど、自分が合格できるレベルに達するまで、どんな勉強をしていたのかを伝えることができる。

というわけで、今日は私が準2級に落ちて以降、2級に合格するまでの間に、使った本を紹介する。

※注意:今日の内容は私の個人の体験を書いたものであり、試験の合格方法を伝授するものではありません。人によっては自慢話のように感じて、ただ時間を無駄にしただけだったと思うかもしれません。また、試験まで残り数日の人が一発逆転できる方法が書いてある記事でもありません。そのような情報をお求めの方は別のサイトをお訪ねください。

・準2級に落ちた時のレベル

準2級の一次試験に落ちて以降、私は自分の何が足りないのか考え続けた。

試験結果を見ると、もう少しで合格というレベルだったが、それは不運というわけではなく、自分の能力不足だということは分かっていた。

先ず、英文が読めない。

単語帳を使って単語の練習はしていたが、文章になった途端、読めなくなる。

formをfromと読んでしまうなど、簡単な単語の読み間違いも連発していた。

空所の穴埋め問題など、どうして多くの人がこうも簡単に答えが分かるのかが不思議でたまらなかった。

たとえば、問題集に次のような問題があったとする。

I tried to get as ( ) sleep as I can.

1 many 2 any 3 much 4 little

ん~? わからん

I tried to get」 で「私は何かを手にしようとした」は分かるけど 「as」 って何?

sleep」 は「眠る」だけど… 何で主格の「I」が文の途中にあるの?

答えを見よう。

正解は3である

私はできるだけたくさん寝ようとした。

as many (またはmuch) as I can の文で「てきるだけたくさんの」になる。

そしてsleepは不可算名詞なので、3のmuch が正解。

なるほど as much asとはこの場面で使うのか。(そして、またすぐに忘れる。)

今でこそ、笑って振り返ることが出来るが、当時は大真面目にこんなことで悩んでいた。

この様子だから、長文のリーディングなどまともに出来るはずもなく、リスニングも同じように全くダメ。

当時は準2級にライティングのテストはなかったが、多分、これも似たような結果になっていただろう。

単語も文法も真面目に練習しているはずなのに、全く歯が立たない。

私は一体何を練習すればいいのだろうか・・・

余談だが、この準2級に落ちた時は、同時受験していた3級の一次試験には合格したものの、二次試験は突破できなかった。

・ようやく自分に足りないものに気づいた

というように、どうしたらいいのか分からず悩んでいたが、試験に落ちた数ヶ月にこの本を見つけた。

会話できる英文法大特訓

妻鳥千鶴子(著)Jリサーチ出版

この本については以前も書いたので、本についての詳しい説明はこの記事を参考にしてもらいたいが、この本を使うことによって、私はようやく、一つひとつ単語を分けて覚えようとするのではなく、複数の単語をまとめて暗記することが重要であるということと、会話やリスニング、そして速読に必要な瞬発力を鍛えることが足りなかったせいで、英語ができなかったことに気づいた。

幸運なことに、この本を使い始めた時は、年末・年始の長期休暇があったこともあり、一ヶ月もかからずに最後までやり終えた。

その後も一ヶ月かけて、この本を何周か繰り返して、その後に姉妹本であるこの本を使い始めた。

瞬時に出てくる英会話フレーズ大特訓

山崎 祐一(著)Jリサーチ出版

内容は先の本よりも簡単で会話表現が多いことが特徴。

この本は一日8時間働きながら、一ヶ月でやり終えた。

次に使ったのが同じく姉妹本であるこの本。

英単語フレーズ大特訓

成重寿/入江泉(著)Jリサーチ出版

こちらは出てくる単語の種類が多いことが特徴。

最初は5、6ページ進めても、知らない単語は10も無かったが、終盤になると

・sweetie おちびちゃん(幼児)

・condolence お悔み

・post-it 付せん

など知らない単語が急増した。

この本で勉強していた時は仕事をしていなかったため一月半で最後まで到達できたが、もしもフルタイムで働いていたら同じようには進まなかったと思う。

この3冊をやりこんだら、自分の英語力は随分と高まったことを実感できた。

試しに準2級の過去問に目を通してみたら、今まで経験したことがないほど簡単に問題が解けた。

自分でも一番驚いたのは空所補充の熟語や文法の問題で、どうしてこうなるのかという理由を考える前に、「この単語の隣だからコレ」と自然に体が反応したことだった。

長文もリスニングもこの程度の長さなら、全く苦にならなくなった。

というわけで、実際に試験を受けたわけではないが、数ヶ月で準2級程度の力はついたと思う。

ついでに2級の過去問にも目を通してみた。

しかし、単語の空所問題は比較的簡単だと思ったが、長文になると一気に難しくなった。

・長文対策

たしかに、私が今までやってきた本は短いフレーズで完結していたため、長い文章を読む訓練は全く行っていなかった。(準2級は長文問題でもコンマやピリオドで区切られる間隔が短いため簡単に読める。)

これが俗にいう「2級の壁」なのだろうか?

当時は英検2級を受けるつもりはなかったが、このままでは先に進めない。

ということで、この本で長文を読む練習をした。

私の使い方は

①:最初に英語の文章を読んで内容を考えてみる。分からないところは下に線を引く。

②:日本語の訳を読む。この時にざっとではあるが、英語の表現を思い出してみる。この英訳は完璧にできなくてもOK。
ついでに、どうしても覚えておきたいフレーズがあればノートに書き留めておく。
この時は英語→日本語ではなく、日本語→英語の順で覚えること。

③:CDを聞ききながら、もう一度、意味を考えてみる。この時に聞き取れない音があれば、本に書き込んでおく。

こんな感じだった。

単語や熟語を覚えるための本なので、どうしても知らない単語が多く収録されている本を選びたくなるが、今回は長文を読むために使用するので、比較的知っている単語が多い本を選んだ。

だから、この本を単語帳として使用したことはなく、知らない単語を見つけたら、このようにまとめてノートに書き留めて、それに何度も目を通して覚えるようにした。

ここで一点だけ注意するところがある。

当時は気づかなかったが、この本のCDはスピードがかなりゆっくりになっているため、このスピードが試験と同じだと思っていると、本番で痛い目にあうと思うので、その点は注意してほしい。

この本をやり終えた後で

と進み、ある程度、長い分に慣れた後で

の登場。

さすがに準1級となると知らない単語が多かったが、同じようにノートに書き留めて、それに目を通す方法で覚えた。

文法のレベルは2級と準1級の差は大きくないと思うが、準1級はコンマやピリオドで区切られるまでがかなりの長さになる。

これに慣れるのは簡単ではなく、半年位かけて、何度も繰り返した。

しかし、これに慣れると2級の長文はかなり読みやすくなった。

この本で 「人名、所属組織、said(pointed out, discovered) that~」の展開を何度も目にしたことが2級の問題を解く時に大きく役に立った。

これはライティングにも有効だった。

後はリスニングだが、これは全く対策していなかった。

当時の私は消える子音もリンキングも全く知らなかった。

だから、リーディングとライティングに比べると点数は低いが、合格ラインは超えていた。

2級の一次試験のためにやった勉強は本当にこれだけ。

単語帳も問題集も一切買っていない。

こんな記事は何のアドバイスにもならないかもしれないが、自分が使えると思ったところだけを参考にして欲しい。

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