ブログ開設直前のできごと

昨年の年末からこのブログを開設したのだが、最初の投稿にも書いた通り、このブログの目的は自分でも分からない。

そんなブログでも、数ヶ月前から月間PV数が1000を超えるようになってきた。

このブログを始めるまではドメインやサーバーなどの知識が全くなく、素人感丸出しのレイアウトと編集技術で、なおかつ読者の役に立つ情報など全く提供できていないブログで、ここまで集客できたのは奇跡に等しいし、何より読者の皆様のおかげである。

さて、今日はこのブログを始める前の出来事の話をしたい。

実は開設直前まで、このブログは全く別の趣旨のものになるはずだった。

この記事プロフィールを読んだ方はご存知だと思うが、今から1年以上前、私はペンパルサイトで某国在住の外国人と知り合った。

日本でワーキングホリデーをする予定だった彼は、かつての自分と同じような人たちに夢と希望を与えるために、日本での生活を伝えるブログ作りたいと私に言った。

彼の考えに賛同した私はブログを作る彼をサポートをするつもりだった。

というわけで、昨年の12月頃にドメインとサーバーを1年分契約をしたのだが、彼が来日直前にバックレってしまい、この計画は頓挫した。

その後は「年間契約したドメインとサーバーを無駄にしたくなかったので、このブログを書いている」ということが今まで公表していた事実なのであるが、彼にバックレられてから、このブログを書くことになるまでの間に、もうひとつの計画があった。

・日本で生活する外国人向けの情報を書いてみよう

後にバックレることになる彼との計画では、彼に日本で生活する外国人がどのような情報を求めているのかを聞いて、私がその情報を調べることになっていた。

その後、彼が日本の生活に慣れるまでの間にその情報を彼が母国語に翻訳してブログに載せることになっていた。

そのため、彼が来日する前から日本で暮らすことになる外国人がどんな情報を求めているのかについては把握していたし、ある程度の情報も集めていた。

彼は多少の日本語を使うことはできたが、日本語よりも英語の方が得意だった。

私はまとめた情報を英訳して彼に渡す予定で、その原稿もいくつかは英語で下書きするところまで進んでおり、それらをすべて英訳してブログで公開すれば、誰かの役に立つだろうと思った。

さらに、その記事を読んでくれた読者と知り合いになれば、そのうち彼と同じような仲間ができる気がした。

かつて彼は私にこんなことを言った。

「日本での生活の良い所をたくさん発信したい。その情報を集めるために、休みの日はあなたと一緒にいろいろ場所へ行きたい」

私はその言葉がとてもうれしかった。

もし、そんなことができるのなら、それはなんて素敵な日々なのだろうか。

しかも、その記事を読んだ人が「自分も日本へ行ってあんな体験をしてみたい」と思ってくれたら、彼の言うように今の暮らしに絶望している人に生きる勇気を与えることができる。

私にその手助けが出来たらとても光栄なことである。

ブログを作って新しい仲間を見つけることができるのなら、彼にバックレられて一度は断念した夢を再び追いかけることができる。

・今の生活を楽しんでいない人間に他人を惹きつける記事は書けない

というようなことを考えていたのだが、この計画は結局中止することになった。

なぜか?

まず一つ目は、たとえ仲間を見つけたとしても、結局のところ、自分が今の暮らしを心から楽しいと思っていなければ、良い記事を書くことはできないと思ったからである。

過去の記事で触れたこともあるが、私が東京に住んでいる一番の理由は金のためである。

雑音と人混みだらけの生活を楽しいと思ったことなど一度もないし、田舎では体験できない都会ならではの生活を楽しむつもりも全くない。

そんな人間に他人を惹きつけたり、感動させたりするブログを作ることなどできるはずがないのである。

次に、私はそんな人間なのだから、「自分は交通機関や公的サービスの利用方法のような事務的な記事だけを書いて、楽しい体験は(いつかできるはずの)相方に任せる」というような役割分担も考えられたが、そんな関係では相手もすぐに愛想を尽かしてしまうから結局は長続きしないだろうと思った。

そもそも、私は「日本で生活したい」とか「日本で働きたい」と言っている外国人にことごとく反対してきた人間である。

だから、そんな私が日本の良い所を外国人に伝えて夢や希望を与えることはそもそも矛盾しているのである。

そういうわけで、開設直前になってテーマを変更することになった。

彼には裏切られたわけだが、彼の言った「今の生活に満足していない人に、別の世界があることを伝えたい」という目的には心から共感していた。

私なりのやり方で、それができればいいと思う。

スポンサーリンク