・やっぱり続かなかった
今月の初旬ごろ、ペンパルサイトで私と同じ年齢のアメリカ人女性と知り合った。
思い返すと同じ年齢の相手と知り合うのは久しぶりである。
最初はそんなウキウキ気分でやり取りを始めたが…
結局、1時間も持たずに関係が終了した。
私が即レスしないことに不満を言って以降、サイトにはログインしているのに、メールは一向に既読にならないため、おそらくブロックされたのだろう。
実を言うと、やり取り開始早々、私の方から「もしかしたら、この人は…」と感じた。
というのも、彼女が典型的なマシンガンメールの送り手だったからである。
「マシンガンメール」とは私が勝手に名付けたもので、ある程度まとまった長さの文章でメッセージを送るのではなく、短文で次々と送って来ることである。
外国人とやり取りする時に限らず、私はこのメール形式が大嫌いなのだ。
一つの質問に答えようとしたら、文章の作成中に次の質問が飛んできたり、質問の補足により作成中の回答とは別のことを聞きたいことが判明して、結局始めから作り直すハメになったりと面倒なことにしかならない。
ハッキリ言って、こんなメールを送る人は「相手のことを一切考えない自己中心的な人」という印象を受ける。
そして、即レスしなければ、すぐに「無視された!!」という被害者意識に溺れて、相手(=私)を一方的に非難して、ブロックする傾向がある。
彼女のように。
そんな人間はこれまでにもたくさん遭遇してきたが、彼女の話を聞いていると、より深い闇を感じた。
彼女はサイトに登録して1ヶ月だったので、私は最初に彼女がサイトを使い始めた理由について訊ねた。
彼女によると、元々はマッチングアプリを使用して身近な人との出会いを求めていたが、良い出会いに恵まれず、出会いを少し休止して、海外の人と話がしたくなったという。
私は「彼女がどんな出会いをしてきたのか」については質問しなかったが、彼女の方から答えてくれた。
それは…
ワンナイトである。
(だから、「性的な表現がある」って言ったでしょう)
・言葉ではなく体でしか語り合えない
彼女は決してアダルト目的のサイトを使っていたわけではなく、通話やメッセージのやり取りで楽しく話をしたら、「今から会おう」となって、レストランやバーで会って話が盛り上がり、そのまま車や彼女の家で体を重ねることになったとのこと。
彼女が出会った男は、会う前や行為中はとても優しくしてくれて、心も体も満たされるが、事後は別人のように冷たくなることに寂しさを感じたので見限り、次の相手を探したら、次の男も…ということの繰り返しだった。
そのため、「一度会ったら、こんなことになるのなら…」と思って、今は決して会うことはないであろう海外の人と交流を模索しているようである。
ピュアな(笑)英語学習民だった私は、英語のアダルト表現など知るはずもなく、知らない単語が出てくる度にGoogle翻訳のお世話になったが、かなり生々しい表現もあった。
もし、国内での出会いを求めるサイトでこのような会話をされたら、「あ、絶対にこの人は怪しい業者だ」と思って、私の方からやり取りを打ち切っていたことだろう。
「外国人とそんなエッチな話が出来て羨ましい~♪」と考えたスケベな人もいるかもしれないが、とんでもない勘違いである。
意味が分からない単語を次々と繰り出されて、対応に四苦八苦している最中で、即レスを求められるのだから堪ったものではない。
彼女から打ち切りを宣言された時も、私が最後にメッセージを送ってから、3分しか経過していなかったくらいだし…
彼女とやり取りしたのはわずかの時間だったが、彼女がろくな男にばかり引っかかる理由や、やり取りの様子が容易に想像できた。
まず彼女は、相手の都合など一切考えず、「いかに自分を満たしてくれるか?」という事にしか関心がないのだろう。
だから、自分がいかに辛くて大変な思いをしているかを必死に語る。
もちろん、会話を重ねた結果として、人を救うことはあるかもしれないけど、私は精神科医じゃないから、最初からそれを目的にされても困る。
そして、共感や全肯定してくれる意見のみを求めて、期待通りの反応をしてくれる相手にはすぐに心も股も開くが、少しでも線引きを誤った相手に対しては、すぐに憎しみと被害者意識で心が一杯になり、ブロックする。
そんな人だから、言葉ではなく、体で語り合うコミュニケーションしか出来ないのだろう。
もちろん、性欲解消が目的の男からすれば、面倒なやり取りや気遣いなど一切不要で、適当に相槌を打つだけで、すぐに会って、飽きたらちょっと冷たくすれば、向こうから離れて、後腐れなく関係を解消できるのだから、最高の性玩具(オナホ)である。(性感染症のリスクを考えなければ)
これぞまさに、他者との対話やコミュニケーションを放棄して、短文を呟くだけで、自分のすべてを受け入れてくれる相手を求め続けた者の末路である。
念のために言っておくと、彼女は(かなり一方的であるにせよ)自分のことを話しているだけ、下記の関連記事に出ている甘ちゃん連中よりも100倍マシと言える。
心も体もボロボロになる前に、自身の過ちに気付いて、強く清らかな人間になってほしいと願わずにはいられない。