内容は素晴らしいが残念な英語勉強本

先日、書店で英語関係の本のコーナーを見渡していると面白そうな本を見つけた。

その本は中学校で習うような簡単な単語で会話の文章をつくるという典型的な英作文の本だったが、単語のレベルの割には興味深い文章が多かった。

たとえば

become →~なる

これはどの単語帳でもおなじみの表現だが、その例文として挙げられているのは

立派になったね→you’ve ( )someone!(文中の( )にはbecomeが入る)

というような、すぐにでも役に立つ表現だった。

そう感じた私はこの本を買うことを即決した。

・その作りには何の意味があるのか?

だが、家に帰って改めて読んでみると驚いた。

本を開いて左側のページに単語が載っており、右側のページには文書問題が載っているのだが、この左右のページは対になっておらず、最初に右側のページの文章問題を見て裏側のページの単語を見て答え合わせをするという構成だった。

1ページには問題が6問ある。つまり、問題の答えが合っているかを確認する時は、その都度ページを開かなくてはならない。

このレイアウトを考えた人は何の理由があってこんなくどいやり方を採用したのだろうか?

「隣のページに答えが載っていたら、目に入ってしまうから、裏のページに載せた」とでも言いたいのかもしれないが、一回一回ページをめくって答えを探す方が、視線が定まらずに、次の23問の答えも目に入ってしまうのでよっぽど迷惑なのだが・・・

それに何度もページをめくっていると、それだけで莫大な時間ロスが生じてしまい、限られた時間でこなせる問題数も減ってしまう。

はっきり言って、百害あって一利なしの配置である。

だが、実のところ、このようなレイアウトを取り入れている本は珍しくない。

内容が素晴らしいのにレイアウトで台無しになっていて、本当にもったいないことだと思う。

ちなみにこの本に付属している音声ファイルもかなり不思議な作りになっていて、総問題数は1000を少し超えるくらいだから、そこまで多くは無いのだが、なぜかすべての問題が独立した音声ファイルになっている。

しかも、音声は英語のみのバージョンと日本語を英語に置き換えるバージョンがあるので、すべてのファイル数は2000を超える。そのため、すべてのファイルをPCに取り込み、認識用の記号をつけるのにとてつもない時間がかかった。

著者が考えたのか、それとも出版社が考えたのかは知らないが、本当に残念である。

というわけで、私はこの本を勉強のためでなく、気分転換のために読むことにした。

穴埋め形式の問題なので、そのような使い道も残されており、本の代金を無駄にせずに済んだのが救いである。