How are you?と聞かれたら、どう答えるべきか?

How are you? お元気ですか?

と言われて、何と返したらいいのかと困ったという経験はないだろうか?

この場合の代表的な返事は

I’m fine, thank you. (元気です)

と多くの人は学んだことだろう。

しかし、同じ相手が何度もこの質問をする場面では、さすがに毎回fineということは有り得ず、いつも同じ答えを繰り返していると、自分の誠実さを疑われるかもしれない。

というわけで、この返事のバリエーションは

Great, thanks. 元気です

I’m good thanks 元気だよ、ありがとう。

pretty good まあまあです

Not bad.  まあ悪くないです。

No complaints. まあまあです。

といろいろあるのだが、自分が疲れていたり、不機嫌な時でも、正直にI’m tired.とかI’m in a bad mood.などと答えることを勧める本や人を私は見たことがない。

実際に私がHow are you?と聞いた時も、そのような答えをされたことは一度もない。

話しを続けていくと、その人が突然、土曜日も出勤になったり、就職活動で一週間に二社ほど面接に行っても不採用になったりと、全然いい気分ではないと思われる時でも、彼らはI’m fine.とかIt’s OKと答えていた。

そんなことがあって、私はある時、疑問に思った。

そもそも、How are you?とその答えに意味があるのか?

というわけで、私は初対面の相手と会話をする場面を除いてHow are you?という表現を使わないことにした。

・How are you?に代わる表現

そもそも、(少なくとも私は)人と会話をする時には、気分がどうかというよりも、何をやった(または何があった)のかを聞きたいものだ。

私はHow are you?に代わって、日本語の「最近(今日は)、どうしている?」に当たる表現を探した。

良さそうなものが見つかった。

What have you been doing lately (today)? (最近(今日)は何をしていますか?)

自分が相手からこの質問をされたら、最近、何があったのかを答えればいいのだから、I’m fineのような毎回同じ答えになることもない。

だから、自分がこの質問をした方が相手も答えやすいはずだ。

(時を表すlatelyやtodayを入れ忘れると、自分の子どもが明らかな異常事態に陥っているのを発見した親が思わず口にする「あなた一体なにをやっているの!?」という言い方に近くなるので気を付けよう。)

・実際に使ってみた

よし、これを使ってみよう。相手はフランス人の男性。この日は一週間ぶりにメッセージを送る。

Hi. What’ve you been doing lately?

返事が来た。

hi. I’m fine and you?

ん? I’m fine?

How are you?に対する答えと変わっていないのだが・・・

次はイギリス人男性に同じ質問をしてみた。

答えは

I’m fine and well.

やはり、同じような答えだった。

その次、アメリカ人男性の答え

I’m okay now.

How are you?の答えと全然変わらないのだが・・・

この後はしばらく、この質問で話を切り出してみたが、I was wrapping Christmas presents for my niece and nephew.というような返事をしてくれる人も少なからずいたが、大半はfineやOKなど当たり障りのない返事が返ってきた。

ちなみに最初の(フランス人)は以前、ワーキングホリデーで日本に留学に来ているが、そろそろ滞在費が無くなるので、早く仕事を見つけないと帰国することになると言っていた。

私の質問にfineと答えたので、てっきり仕事が見つかったのかと思っていたが、まだ見つかっていないらしい。(全然fineじゃないでしょう・・・)

・会話の始めの質問は大して意味がないことが多い

その後はHow have you been?やWhat’s up?などのHow are you?以外の表現も何種類か試してみたが、相手の返事はほとんど変わらなかった。

多くの人にとって会話の始めのあいさつは形だけで中身は気にしていないのかもしれない。

これは日本語の

「お世話になっております。」

「こちらこそ、お世話になっております。」

というやり取りに似ている。

営業や電話応対の仕事をしている人は、仕事上の会話をする時に、たとえ初対面の相手であっても「お世話になっております。」と言う。

そして多くの人は、それを言葉通りに受け取って「え?まだ初対面だし・・・まだ契約すると決まったわけじゃないのに何言ってんですか?」と言わず、当たり前のように「こちらこそ、お世話になっております。」と答える。

このように最初の質問はHow are you?でもWhat’ve you been doing lately?でも大差なく、返事もfineやOKのように適当に済ませてしまうことが多い。

さすがにネイティブではないが、How are you?ではなくHow about you?と切り出してくる人も何人かいた。(そういう時でも間違えを指摘せずにI’m fineと答えよう。)

私が彼らにとって、メッセージを送った最初の人間だった可能性も完全に否定できないが、そうでなければ、それまで彼らがHow about you?と質問した相手も、この質問は大して意味がないと思って、誰も間違いを指摘しなかったのだと思う。

最後に、どうしても相手の近況を知りたい場合の質問の仕方を紹介する。

最初にHi.などの簡単なあいさつを、次に久しぶりに連絡する相手なら Long time no see.(お久しぶりです。)と書いて、それから自分がやっていたことをいくつか書いて、最後にHow about you? と尋ねる。

すると、大体の場合、相手も答えてくれる。