KANさんのご冥福をお祈りいたします

先週の金曜日、とても悲しいニュースを目にした。

歌手のKANさんががんのため、61歳でなくなった。

彼が作詞作曲した「愛は勝つ」は大ヒットとなり、発表から30年が経過した今でも多くの人に知れ渡っている。

私もその曲には思い入れがあり、昨年の今頃にその時のエピソードを紹介した。

10年前、初めての海外旅行としてマレーシアへ出かけたのだが、英語も含め、現地の言葉が全く喋れず、現地では大いに苦労していた。

そんな折、クアラルンプールの中心駅であるKLセントラル駅で突如、日本語の「愛は勝つ」が流れた。

偶然にもその頃は、日本で同曲を用いたPanasonicのテレビCMが流れていたため、私にも馴染みがあった。

不安でいっぱいだった異国の地で、

「心配ないからね君の想いが誰かに届く明日がきっとある」

「どんなに困難でくじけそうでも信じることさ必ず最後に愛は勝つ」

という歌詞を耳にした時は大いに勇気づけられ、心から感動した。

その日は2013年11月22日だった。

その出来事からちょうど10年が経過した日が、今日であることも不思議な繋がりを感じる。

マレーシアでの出来事以来、「愛は勝つ」はお気に入りの曲となり、今でもWalkmanに保存している。

特に長距離の移動の際は、当時のことを思い出してよく聞いている。

私はペンパルサイトで外国の人とやり取りをしており、彼らから「日本のいい歌を教えて欲しい」と言われることも多々ある。

その時は複数の曲を紹介するが、その中には必ず「愛は勝つ」を入れる。

すると、彼らからは

「『愛は勝つ』は素敵らしい！！」

「『愛は勝つ』を教えてくれてありがとう！！」

といったように、この曲の名前を出して評価する声がよく返ってくる。

このように、彼が世に送り出した「愛は勝つ」という曲は、日本人だけでなく、海外の人も幸せな気持ちにさせてくれるのだ。

私は音楽業界のことについては詳しくないが、本当に惜しい人を亡くしたと思う。

KANさん。

素敵な曲をありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。